あおいももう今年で9歳。
今はとても元気でいてくれるのですが、時々老鳥になってきたときのことも考えます。
そして、同じように何か体に変調が出てきたときのことも。
「いつまでも元気でいてほしい」というのは、おそらくどの飼い主さんにも共通の願いだと思います。
でも、相手が生き物である以上「絶対」というものは存在しません。
以前にも記事にしたことがありますが、事故にも気を付けないといけませんし、毎日の変化に気づいてあげることも大切です。
「早期発見」「早期対応」これが何より大切なことだと思います。
そのために大切なのは、「うちの子のいつもの状態」を把握しておくこと。
飼育書などにかかれているのは、一般的な個体のことです。
自分の大切な愛鳥が必ずそれに当てはまるとは限りません。
ただ、それでも病気になることもあるし、老化により今まで通りの対応ではいけなくなることも考えられます。そんなときに、少しでも慌てずに対応できる程度の知識は欲しいものですよね。
なので、今回は、私が勉強した内容と、友達のともりんさんが、セミナーで学んできて送ってくれた資料を基に記載します。まず、愛鳥さんが調子を崩した場合、多くの場合は病院に連れて行き診察を受けると思います。
その際に、万が一病気を宣告され、投薬治療が始まった場合、どのような投薬方法があるのかと、そのメリット・デメリットについて記載したいと思います。
まず、いちばん簡単なのは「飲水投薬」です。
いつもの飲料水に、適量の薬を混ぜ、鳥さんが自ら飲んでくれるのを待つ方法。
これは、常に愛鳥についておく必要がなく、保定する必要が無いので、鳥さんにストレスが無いのが何よりのメリットになります。
ただ、逆に正確な量の投薬ができないこと、色やにおいの変化により、鳥さんが警戒して飲んでくれない場合があることなどのデメリットもあります。
また、適正に管理しないと、飲水が腐敗したり、鳥さんの排せつ物の混入により不衛生になることもあります。
水入れで水浴びをする習慣のある子にも要注意です。
飲水投薬をする場合には、こういったデメリットをできる限りなくす工夫が必要です。
これは、セミナーに行っていたというともりんさんが送ってくれた資料なのですが、飲水投薬になると普段与えている水の量よりも少なめに与えるようになります。
そのため、小さい容器に水を入れるのがいいそうです。
色は、色を判別できるインコなので、なるべく黄色の色を選ぶことで薬水の色が目立たなく、透明に見えるためです。(白い薬水だったら、白)
こんな風に、大きな水入れに小さな容器を入れるという工夫もあります。
プラケースに設置する場合は、後ろの金具が使えないので、水に強い紙テープを使い設置します。
その他の薬水投与方法としては、「直接投与」の方法があります。
メリットとしては、計算された量を確実に飲ませることができる。
飲み水を清潔に保つことができる。
色のついた水を怖がる子には有効。
なのですが、当然こちらにもデメリットもあります。
デメリットは、保定により鳥さんにストレスがかかる。
人(手)を怖がるようになる可能性がある。
飲み込まなかった場合に、誤嚥が起こったり、鼻腔へ入り込ませてしまうこともある。
頭部、顔周りが汚れやすい。
飼い主さんの、時間と精神的な負担がかかる。
など大きなことをあげるとこれだけのことがあります。
どちらがいいのかは、鳥さんの性格や飼い主さんの生活環境、薬の種類などによって主治医と相談するのがいいと思います。
また、自宅で看護をしなければならない時に重要になるのが「保温」です。
複数飼っている場合は隔離も考えないといけません。
保温は、体で熱を生成するために体力を使うため、保温器具で保温してあげないと体力を奪われ、回復機能が低下します。
但し、健康な鳥さんの場合は過保護な保温は、発情につながったり、免疫低下や体の弱い個体になる可能性があるので注意が必要です。
どのくらいの温度が適温なのかは、温度計を使います。
鳥さんは、寒いと体を膨らませるので、基本は体が膨らまなくなるぐらいです。
暑すぎたら羽をワキワキと動かしたり、口をパクパクさせるので、そうならないように注意してください。
大体の目安は28~32度、湿度は50~60%です。
本来は、プラスチックケースの方が看護が楽なのですが、急遽必要になった場合は、鳥かごをビニールシートやアクリルケースで覆い(なければ段ボール)、温室を作ります。
ヒーターなどの保温器具は、前もって準備しておく方が安心です。
うちの子の写真でもよかったのですが、とりあえず、ともりんさんが送ってくれたので、メルちゃんをモデルに。
プラスチックケースは、ご飯の食いつきが悪い時などに足元にご飯をまくことが可能です。
ケージで行う場合は、ふん切網を外してください。
ケージの種類によっては、下のトレイを引き出す場所に頭などをはさむことも有り得るので、出来れば板か、段ボールを使って底上げした方が安全です。
足の悪い鳥さんを看護する場合は、止まり木に柔らかめのテープを巻いて脚への負担を取り除いてあげます。
低い位置に止まり木やご飯入れなどを置いて、移動しやすくしてあげる工夫も必要です。
看護といいますと一般的には「病気」を思い浮かべるかと思いますが、長生きすると今度は「老化」による看護が必要になります。
老化の場合は、病気と違って、回復は望めません。
その子のその時の状態を見て、適度なレイアウトが必要です。
基本的には、病鳥と同じで、低めに止まり木を設置する。
脚への負担がかからないようにする。
エサ入れや水入れを低い位置に設置する。
場合によっては、まき餌をする。
などがあります。
老化で視力が低下してきた場合は、完全に見えにくくなる前に、レイアウトを整えてあげることが大切です。
目が見えなくなってからだと、順応するのが難しくなるためです。
鳥さんは、自分が「老化」したことを自覚しません。
病気になったり、障害があったり、老化したりしても「ありのままで生きること」を続けます。
それでも、やはり前にできていたことができなくなるのはストレスになります。
レイアウトの変更ばかりに気をとられず、その子が一番過ごしやすい環境にしてあげることが大切です。
場合によっては、多少の不便があってもその子にとっては過ごしやすい場合もあります。
矛盾したことを書いているようですが、一番大事なのは、その子の状態を観察し把握することです。
そして、出来ることなら健康なうちに信頼できる主治医を見つけておくことです。
これは、お住まいの環境によって左右されることですが、かかりつけの病院を決めておくことは重要です。
まだまだ、鳥さんの医療は発展が乏しく、病院も少ないです。
特に地方になればなるほど、病院の数は少なくなります
なので、健康なうちに情報収集し、検診でもいいので実際に行ってみることです。
そして、もう一つ大切なことは、鳥さんの毎日の観察です。
最初にも書きましたが、「いつもと違う」ことに気づくことが早期発見につながります。
体重、便の状態、食事量、様子などをメモにしておくと、診察の時に役立ちます。
また、換羽になったら調子が悪くなるなど、その子の傾向もわかってきます。
一応、過去記事もリンクさせておきますので、参考にしてみてください。
最後に関係ないですが、昨日の記事で書いたあおいの尾羽。
きれいに手入れしないから、こんな状態です(^▽^;)
かなりよれよれ・・・。
羽の色が変化する病気もあるので、たまに過去に撮った写真と見比べてみるのもいいかもしれませんよ。
肝臓疾患などになると、全体的に黄色がかってきたりします。
どうか、みなさんと、愛鳥さんが楽しく幸せな毎日を過ごせますように。
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久しぶりにうんちくじみた記事を書いてしまいました。
しかし、私も昔大切な愛犬を病院選びに失敗して亡くしてしまった経験があります。
病院選びも、大切なのだと本当に思いました。
ごめんなさい。本当は資料は結構前にいただいていたのですが、いろんなことがあったのでこんなに遅れてしまいました(^▽^;)