飯山線に煙、ふたたび・・・その2日目。
本日の飯山地方、お天気は終日曇りの予報。
まぁ、昨日みたく雨じゃないだけまだいっか・・・的な感じを抱きつつ、
長岡から戻ってくる「SL飯山線ロマン」号を迎え撃つべく出撃でございます。
天気が天気だっただけに昨日は車両ガチでの作画でしたので、
本日は千曲川の対岸から風景的に・・・なんて思い描きつつ北を目指しますけれど、
長野を過ぎる頃から低く垂れこめた雲が山を覆い、
しかもかなり濃いめな霧が視界を遮ります。
これじゃ千曲川対岸からの撮影は条件的にキツイよねってコトで作戦変更。
西大滝の集落を抜けた先にある田園地帯へと車を向かわせます。
長岡から戻ってくるSLが通過する3時間前に現地に着くと
幸いにも先客の姿はなっしん。
田んぼの畦道を歩き回ること数刻・・・本日のお立ち台、決定でございます。
快速「SL飯山線ロマン」4号 9124レ
C11-325 + 旧客3B
信濃白鳥 - 西大滝
西大滝ダムの脇の斜面にまるで桟道のように敷設された線路は
集落の手前で大きくカーブして西大滝駅へと向かいます。
カーブした先は軽い上り勾配ですんで煙の期待大。
望遠をあまり効かせず馬蹄形カーブを切り取って、
まるで峠に挑むかのような雰囲気で作画してみましたわ。
紅葉も終わり葉もだいぶ落ちた木々と線路際の枯れ薄が
よりいっそう晩秋感を醸し出してノスタルジックな雰囲気。
期待通りに煙も出てくれて、願ったり叶ったりって感じかしら?
快速「SL飯山線ロマン」4号 9124レ
C11-325 + 旧客3B
信濃白鳥 - 西大滝
補機7Dは広角横アンで編成画を狙い撃ち。
10‰くらいのサミットを小柄な体格に似あわず
力強い足取りで駆け上がって行く真岡の娘。
漆黒の煙が上り勾配と格闘している証ですわね。
お天気ならば順光ポイントだっただけに、ドン曇りの空が残念無念。
それでも晩秋の里山を蒸気が往く鄙びた景観が広がりましたわ。
ハレの舞台はお天気には恵まれませんでしたけれど、
44年間止まっていた時を動かしてくれた飯山市とJRのみなさま、
沿線に溢れるギャラリーさんたちを暖かく見守ってくれた警察の方々、
そして何より、感動的な光景を魅せてくれた
真岡の娘には感謝しかない2日間でございました。