「碓氷峠鉄道文化むら」その4回目でございます。
今宵からは舞台を鉄道車両屋外展示スペースへと移します。
あたし的にここが鉄道文化むらのメイン会場ではないかと思ってしまうくらい、
旧国鉄時代に活躍した貴重な車両たちが惜しげもなく展示されていますわ。
機関車から客車、貨車まであわせて24両。
こりゃ紹介するだけで年越覚悟なヴォリュームですけれど、お付き合い頂けたら幸いですね。
今宵は手始めにディーゼル機関車(DL)を2両、ご紹介いたしますわ。
まずはDD51、そのトップナンバーの1号機でございます。
デビュー当時の茶色(ぶどう2号)塗色でいささかの違和感感じるのはあたしだけ?
DLと言えば朱色に白ラインと相場が決まっているだけに、この茶ガマはレアかも。
しかもこの1号機、2号機以降とは外観がかなり異なっておりますです。
運転室の庇もさることながら、前面の形状も異なります。
過日UPしたDD51-842と見比べていただけたら一目瞭然かと。
このDD51型DLは蒸気機関車の後継機として生まれまして、
当然大出力エンジンを搭載し、現在でも旅客列車から貨物列車に至るまで、
非電化区間の雄として活躍中でございます。
ただ、老朽化は否めず、近年では次世代機関車への置き換えが進んでおりまする。
それでもディーゼル機関車の代名詞的存在としての風格が漂いますね。
お次はロータリーヘッドを搭載した除雪用ディーゼル機関車DD53、その1号機でございます。
前述のDD51の動力ユニットを搭載した大出力除雪用機関車でございます。
生産台数、わずかに3両という薄幸な機関車ですけれど、この1号機は北海道で活躍。
残りの2両は長岡と新潟に配備されておりました。
この1号機はその後、山形県の新庄に転属になり、同地で最後の活躍を見せました。
“ザリガニ”の愛称を持ったこのロータリー式除雪用DLの貴重な姿でございます。
ロータリーヘッドを連結していない側です。
ディーゼル機関車と言えば凸型のイメージが強いかと思いますけれど、
DF50とかDD54とか、稀に箱型も存在しているのですね。
現役では北海道は鷲別機関区のDF200型も同じような箱型スタイルです。
それにしても、何となく間の抜けた面構えに見えてしまうのはあたしだけでしょうか?
DD53型のロータリーヘッド正面です。
雪を掻き込んで、その奥のロータリーで側方へと吹き飛ばす・・・
ラッセルヘッドによる、いわゆるラッセル車の除雪とは異なる除雪方法ですね。
ラッセル車の場合、どちらかというと雪掻きのイメージが強いですもんね。
確かにこうして正面から見るとどこかザリガニに見えますよね。
碓氷峠鉄道文化むらに保存展示されている2両のディーゼル機関車のご紹介でした。