鉄道記念日、“黄金の寝台特急タイム”第4弾。
最終章「サンライズエクスプレス」編です。
この列車、正確には「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」という
2つの列車名なのですが、東京 - 岡山間は上下線共に併結して走っているために、
ここでは「サンライズエクスプレス」と呼ぶことにします。
東京を発着する寝台特急と言えば、かつては九州、中国、関西方面へと
さまざまな列車が運行されていました。
しかし時の流れとともに1本、また1本とその姿を消してしまい、
現在では東京を発着するのはわずかに1本となってしまいました。
1998年の夏、新造列車285系のデビューとともに運行を開始した「サンライズエクスプレス」
正確には2本の列車なのですが、併結状態での発着ということで
東京駅を発着する唯一の列車というワケです。
21時47分。
東京駅9番線ホーム。所謂、東海道線ホーム。
今では唯一となった東京駅発着の寝台特急「サンライズエクスプレス」が入線してきます。
カメラやビデオ片手にその入線を待つ人たちがいつも大勢待ち受けます。
もちろん、あたしもその中の1人なんですけどね。
(サンライズ出雲側)285系 東京駅
国鉄時代の寝台特急の夜のイメージとは異なり、
早暁をイメージしたベージュに赤、そしてゴールド塗色の285系は、
583系と比べるととてもスタイリッシュで洗練されていますよね。
285系 「サンライズエクスプレス」エンブレム。
寝台特急「サンライズ出雲」の方向幕。
終着駅出雲市を見ると、かつてのブルトレ、
寝台特急「出雲」を思い出してしまうあたしです。
「サンライズエクスプレス」に充当されている285系は
A寝シングルDX、B寝シングル、B寝シングルツイン、
B寝サンライズツイン、B寝ソロ、普通指定席のびのびカーペットカーと
個室を主体とした編成ながらバラエティに富んだ客室を備えています。
プライバシーを尊重した個室と、住宅メーカーがデザインに参画したラグジュアリは
まるでホテルの一室を思わせるような快適さで好評とのこと。
いつかは乗車してみたい、そんな寝台特急ですね。
上野駅と東京駅を発着する4本の寝台特急。
かつて数多の名車が駆け抜けた東北、東海道ブルトレですが、
時代の潮流を考えれば4本残っていること自体、貴重なことなのかもしれません。
今宵もまたそれぞれの終着駅を目指して夜の帳の中を寝台特急が駆け抜けます。
さまざまな人のさまざまな夢と想いを乗せて・・・。
さて今夜は、どの寝台列車でどんな夢を見ましょうか?