10月14日、鉄道記念日の“黄金の寝台特急タイム”
その第3弾は寝台特急「あけぼの」編です。
登場は1973年ですから、今からざっと40年前。
上野 - 青森間という始終点は変わらないものの、
そのルートは数多の変更を繰り返し、
今の高崎線 - 上越線 - 羽越本線 -奥羽本線ルートになってから
すでに14年の歳月が経過しています。
このルート設定当初は青森区のEF81牽引でスルー運行していましたが、
2009年から上野 - 長岡間をEF64-1000が牽引するようになり、
首都圏発着の寝台特急列車で唯一の国鉄型電気機関車が国鉄型客車を牽引するという、
レアな姿を見ることが出来ます。
編成も通常では電源車カニ24を含めても9両と、
「北斗星」や「カシオペア」と比べても短いながらも、
B寝はもちろんのこと、A寝個室、B寝個室、それに寝台料金無しで乗車できる
ゴロンとシート、レディス・ゴロンとシートと、実にバラエティ豊かな車両編成で、
首都圏と庄内地区を結ぶ貴重な列車としてその人気と乗降率は高い列車です。
上野駅13番線ホーム。
20時50分。その日最後の13番線ホーム発着の列車、
寝台特急「あけぼの」2021レがこれまた推進回送で入線してきます。
「カシオペア」や「北斗星」よりも短い編成ですので、
最後尾の機関車の停止目標位置も異なります。
EF64-1053(長岡) + 24系 上野駅
この夜の牽引機のEF64は双頭連結器ではなかったので、
あたし的にはちょっと残念な感じがしました。
それでも国鉄色の組み合わせはかつての東海道ブルトレを思わせ、
感動と興奮もひとしおです。
寝台特急「あけぼの」 2021レ
EF64-1053(長岡) + 24系 上野駅
ブルトレの古豪「あけぼの」
「北斗星」や「カシオペア」に比べると地味な存在ですが、
いつもその姿を撮影するファンが大勢いてある意味驚きを隠せません。
“人気列車”って感じはあまりしませんものね。
むしろ玄人受けする存在なのです。
1号車 オハネフ24 上野駅
夕刻から降り始めた雨に「あけぼの」の文字も滲みます。
逆にそれが風情ある、味のあるショットに思えたのはあたしだけ?
華々しさは無いものの、上野発着寝台特急の古豪「あけぼの」
寝台特急の持つその独特の雰囲気を感じたくて、
かつてあたしは上野から高崎までゴロンとシートに乗車したことがあります。
みどりの窓口の駅員さんはもとより、検札にきた車掌さんにまで
不思議そうな目で見られました。
てか、その区間、乗っちゃいけないなら売るなよ・・・
次回は“黄金の寝台特急タイム”最終章。
「サンライズエクスプレス」編です。