「思ってたのと違う」階段下収納 | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

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天井斜めでイメージしにくい!

「あれ?思ってたのと違う」っていうのが起きやすい階段下。

階段の10段目より低いエリアは「自分より天井低いかも…」とイメージしつつ慎重に検討するといいよ!という話。






階段下の空間も有効に使いたい!と「階段下収納」の計画になっている間取りを多く見かける。

もちろん階段下の利用は、空間を有効活用できるのでおススメ!でも、



階段下ってイメージしづらいし、なんかよくわからないけど…

提案された図面に『収納』『○○置場』と書いてあるから、たぶん置けるハズ。


と、熟考しないまま「そこそこ使えるハズ!」と思い込んでいると完成後「思ったのと違う…」になりかねない。


可能なら、平面図だけじゃなく、展開図(横から見た図)も使って検討できると、失敗が減ると思う。


とはいえ、展開図がない事が多いので…

自分でカンタンにできる「ざっくりチェックする方法」を最後に紹介するので、よかったらセルフチェックしてみてね!





 

 

より配慮すべき使い方

 

あなたが階段下を「どのように使おうと思っているか?」によって、検討の重要度が変わってくる。


階段下をあなたはどうのように使うつもりですか?


①「置けるものを何となく詰め込む収納」
「置く予定のモノが決まっている」
「希望の使い方がある」


↑これのどれに該当するか?まで意識して欲しいなぁと。


①の、その空間に「置けるものを何となく詰め込む」程度でよい…と思っているなら、そこまで慎重にならなくてもよいと思う。


問題は②や③を希望している場合である。



 

 

間取り相談で実際にあった事例2つをモデルに注意点を紹介するね!


■階段5段目の下が洗濯機置場のF子さん

■階段11~14段目の下が食器棚置場のKさん






 

 

階段5段目の下が洗濯機置場のF子さん

 

F子さんちの当初原案は、こんな感じだった↓




↑見た瞬間、ムムム!と思った。

洗濯機が階段の~8段目の下に計画されている。



平面図だけ見てると、ビルダー図面に配置されているから当然「置けるのね」と思いがちだけど、展開図で確認するとすぐ「あれ?ヤバくない?」とわかる↓



↑洗濯機…入らないよね。

仮にギリギリ入ったとしても、洗濯機上部のフタの開け閉め時に、自分の額が階段側壁にぶつかりそうな気もするよね。前かがみになりにくいっていうか…。(ドラム洗濯機も上部にあれこれフタがあるのでね)



「洗濯機の位置」以外もF子さんと調整しつつ、最終的に提案した間取りがコチラ↓




展開図で表現すると↓こう


これなら洗濯機上部にゆとりができ、洗剤棚なども設置できそうな感じよね。


洗濯機の位置は同じなんだけど、階段のスタート位置を45㎝(0.5マス分)手前にズラしただけ!↓





 

 

 

階段11~14段目の下が食器棚置場のKさん

 

Kさんちの当初原案は、こんな感じだった↓



↑階段下9~14段目の下をキッチン側からパントリーとして使う計画。

特に問題ないように見える。

…が、「持込食器棚の高さ」「K夫さんの身長」を知ると急に心配になった。


「持込食器棚の高さ」…1.8m
「K夫さんの身長」…1.7m

どちらも階段下の天井高よりはギリギリ低そうだけど…


平面だけじゃなく展開図で確認してみる↓




↑ちょっと複雑に見えるかも…だけど、わかりますか?

赤色部分が持込食器棚で、キッチン側からは直接見えず、食器棚の扉を開くためには階段下に完全に入り、扉を開閉する必要がある。



食器棚の扉は、天井にあたらず開閉できそう。

ただ、9段目や10段目下の天井部分がK夫さんの後頭部にギリギリ当たるか否か…な感じ。


図面上では、ギリギリ大丈夫に見えるけど、実際には施工方法により誤差があるので、あまりにギリギリっていうのもちょっと心配。




K妻さんが当たらなきゃいいのでは?」という意見もありそうだけど、実はK夫さんはかなり家事をする人なので、K夫さん対策は必須なのよね。

さらに、子供は男の子二人なので中学生以降、パパの身長を抜く可能性もある。

と思うと、可能なら少しでも対策をしておきたい!そこで…


↓食器棚の向きを90度回転させ、キッチン側に正面を向けてはどう?とご提案↓





ちなみに階段の折り返し部分の三角を「より安全に…」と片側のみにしたので、9段目の範囲が広くなり、原案よりも天井がこのエリアは、やや低くなっている。



…が、主によく使うのは食器棚の方。
しかも天井が高いエリアに立てるので頭がぶつかる心配はほぼ無くなった。

天井の低いエリアはルンバ置場に。
ルンバは前方が広い方がよいのでちょうどいいね、と。


階段下の左手にある可動棚エリアは、原案よりも天井がやや低くなったが、利用頻度は食器棚の方が多いのため、「コレでOK」とKご夫妻は判断された。





 

 

 

カンタン!階段下の高さを「ざっくりチェックする方法」

 

間取りを考えている段階で、展開図も合わせて提示してくれるケースは稀だと思う。

でも、ある程度高さがわからないと、自分たちのイメージ通りか?の判断ができない。

自分でカンタンに階段下の高さがわかったらいいよね!




実はコレ、私が使ってるチェック方法で、
パッと見でおよその天井高を掴むときに使ってるモノなんだけど…

よろしければ、コレを使ってチェックしてみてはどうかな?と!



例えば、10段目の直下付近の天井高が知りたい時…

階段1段が20㎝と仮定して計算するんだけど。(←1段の高さが正確にわかるときは、その数値で計算してね)


20㎝×10段目-20㎝=180㎝!

10段目の直下付近の天井高は180㎝くらい!と。



−20㎝は、階段裏に天井を張るのにこのくらいは要るよね!というザックリの押さえ。



暗算でも計算できるよう、あえてシンプルな数値にしているので、実際の天井高とは誤差があるよ

でも…

置きたい家具が入りそうか?
自分が立てるのか?


を感覚的に知りたい場合、ひとまずざっくり…の判断はできるよね。

このくらいの目安として使うのはアリかと。





冒頭に紹介した5段目に洗濯機」っていうのも、ざっくり計算式に当てはめてみると…

20㎝×5段目ー20㎝=80㎝

洗濯機を置くスペースに80㎝は…ちょっと低くない?と、展開図など無くても瞬時に判断できるよね!



・・・・・


あなたの間取りが階段下を活用するプランの場合、「ざっくりチェック」で問題ないか?確認してみてはどうでしょう。

ギリギリっぽい、ちょっとあやしい…という場合は、設計担当さんに「ギリギリぽいのでここだけでも展開図が欲しいです!」とお願いして、置きたいモノがちゃんと置けるか?チェックしてみるといいですね。


展開図を書いてくれそうにない…と言う場合、坂口が重箱の隅をつつきつつ…助っ人いたします!
 

 

 

 

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