ひょっとして、この窓から布団干します?
干します!
と、伺った瞬間…
あ、このままじゃマズイ!と思ったんだよね。
U子さん、布団干し動線が「イラっとする寸法」であることに気づいてない。
前回に引き続き、間取り相談462人目のお客さま、U子さんちのビフォーアフターをサクッとご紹介。
「サクッと編」なので、いつものような細かい解説も…サクッと…でもないかも
U子さんちの基本情報
- 40代夫婦(共働き)
- 木造平屋建て
- 地元ビルダー
- モノ多め
布団干し場の悩み
- 特になし(←気づいてないので悩みようがない)
当初の原案は…
↑かなり広めのリビング。
どこで何をする予定か?を順に聞き取りしていくと
キッチンの横から布団を干す予定であると…
ふむふむ、なるほど…
布団かぁ…
つまり、↑このルートでここに干すのよね。
布団抱えて、この窓から出入する…と。
柱とキッチンの←スキマも若干気になるけど…
提案した間取りは…
U子さん、こんな風にしてはどう?↓
↑どこをどう変えたかわかる?
↑赤点線に注目。リビングの奥行きを0.5マス分、小さくした。(テレビとソファ。視聴距離を踏まえても、十分な広さが保てるから)
↑キッチン前の柱とキッチンの距離が0.5マス分→1マス分にした。(どこからでも通りやすくなるから)
↑布団干し場に行く「手前の窓」の有効開口を広げた。
当初150巾=有効開口653.5㎜
提案183巾=有効開口818.5㎜
正直、数字だけ言われてもピンとこないと思う。
間取り相談中も、よくお客さまにメジャーで、「目の前に65㎝と81㎝を測って、布団抱えて通る実験してみて!」みたいな感じで、実際にやってもらうと…
始めは「…?」だったお客さまも、体感した瞬間「あ!狭い!」と、すぐに納得される。
あなたもやってみて。65㎝と81㎝。
別に65㎝でも困らないけど?というかた以外は、検討の余地ありかと!
実際に暮らしてみた感想は…
当初のままだったら有効巾が16cm狭かった!ってことですもんね。
16㎝の差は大きいよね。
布団を抱えて通るたびに、毎回イラっとしてたよね
これからの時期、お天気の日は布団干すと気持ちいいから
ストレス無し動線なので、連日フカフカにしちゃってください!
おまけで…有効開口を調べる方法
我が家の有効開口は大丈夫かしら?とお思いのあなた。
カンタンにチェックできるので、よろしければ確認してみて!
お手元の図面に、↑こんな感じで窓の所に数字が入っていると思う。
これはサッシメーカーの呼称なんだけど。
例えばU子さんちの場合…
25622は、256-22、前半の256が窓巾で、後半の22が窓高を示す。
今回の布団干しルートの窓は15022。
つまり150-22。
前半の150が窓巾。
U子さんちはAPW331(Ykkap)という種類なので、そのカタログを見ると…
呼称W150は、W1,540㎜という意味。
ちなみに183は、W1,870㎜。
計算式が載ってるので、Wの数値を入れるとカンタンに有効開口が計算できる。
↑Ykkap社は、有効開口は「自分で計算してね」って感じなんだけど
↓リクシル社は、一覧で載ってるので、もっと簡単にわかるよ。
呼称Wの意味は同じ。
有効開口は赤文字のところを見るだけ。
Ykkap社と少し数値が違う。
各メーカーや窓の種類、ハンドルの形状などで多少違うので、よくわからない場合はビルダーの担当者さんに教えてもらうといいかも!
まあでも、大差はないので、お手元の図面に呼称があり、この表で確認できるなら、ひとまず有効寸法の目安にはなると思うので、↑こちらでチェックしてみてはどうでしょう。
一般的に布団を抱えて出入りするなら70㎝以上は有効開口が欲しいかも。
↑呼称でいうなら160とか165以上。
布団や洗濯物を干す動線上のサッシの有効巾が狭いと、毎回イラっとしちゃうので、よろしければチェックしてみて!
坂口の間取り相談では、住まい手さんやビルダー担当さんが気づいていないかも?な「暮らしの中のちょっとしたコト」まで口を挟みがち…
そーゆートコ、口挟んで欲しいわぁというあなた。ご一報ください、重箱の隅をつつくがごとく口をお挟みいたしますっ
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次回もU子さんちのあれこれを「サクッと編」で紹介したいと思ってます!お楽しみに…

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