結論から言うと…
ほとんど使わないけど捨てるワケにいかない…古い教科書置場にピッタリなんじゃないか?と思う話。
↑我が子の現役教材置場から排出された「去年(中学2年)の教材の山」。
1/3は塾の教材で残りは学校の教材。
奥行きが押入れサイズのクローゼット。
もしかして無駄に存在しているかもしれない空間なら「最大限に生かそうじゃないか!」という話である。
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例えばそれを、よく見かけるのは子供室の収納。
収納の奥行きが押入れ並み(91㎝程度)に↓それを見かけることが多い。
たとえば実際の間取り相談のお客さま邸の図面のでいうと↓こんな感じ。
↑こんな感じの提案、よく見かける。
提案図面に、特に記載がないこともあるが、
大半の収納には、扉をあけると中に↓「パイプ付き枕棚」が設置されている。
【南海プライウッド「枕棚」】
この手の「枕棚」は奥行きが40㎝であることが多い。
収納内部の寸法は、施工方法により多少の違いはあるが、
押入れ並み(奥行き91㎝)の押入れで、枕棚の40㎝、ハンガーにかけた洋服分を差し引くと、およそ25㎝残る。
つまり、折戸と洋服の間に25㎝程度の空間が存在する。
…が、この空間をうまく利用している方をあまり見たことが無い。
(※床付近は「引出し収納」による有効活用はあるが…)
あなたがお望みなら、この空間を最大限に生かそうじゃないか!という話なのだ。
■私が思う生かし方は2つ。
1つ目はその空間を収納内から室内へまわす。
2つ目は、その空間を収納内の「ハンガー後ろ」へ持って行く。(←今回こちらに焦点をあてたい)
1つ目「その空間を収納内から室内へまわす」
「洋服収納」が主な用途で、大きなものを入れる予定がない場合、収納自体を小さくし、そのぶん部屋を大きくする作戦。
↑参考間取りのケースだと、ベッドの足元が広くなる。
収納の奥行きをどのくらいまで小さくするか、は自由だが…最小限で60㎝程度まで可能。
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2つ目「その空間を収納内の『ハンガー後ろ』へ持って行く」(←今回、こちらに焦点をあてている)
収納自体はそのままで、扉とハンガーの間の25㎝の空間を、洋服のうしろへ移動させる作戦。
枕棚は一般的に40㎝が多いが、60㎝タイプも存在するので、それを利用する。
パイプの設置位置を手前にズラすことで、パイプに掛けた洋服の背面に25㎝の空間が移動する、というものだ。
この作戦は、いろんな建材メーカーのカタログで普通に紹介されている。
例えば↓リクシルの枕棚も、奥行き400㎜と600㎜が存在する。
【リクシル 枕棚】
これを採用するのは、例えば1つ目作戦のメリットが少ない事例がおすすめかと。
収納の奥行きを薄くしても、「そこが凹むだけ」という場合に向いている。
建材メーカーのカタログには、ハンガーの背面に「隙間を生かした可動棚はどうでしょう!」と、この場所にもってこいな建材の提案が載っている。
先ほど紹介したリクシルにもあるが、例えば↓こちらのウッドワンにも存在する。
お財布にゆとりのある方は、是非こういった場所向けの専用棚を設置されるとよいかと!
でも庶民派坂口はつい…
収納の中だし~
普段、扉閉まってるし~
もし開いてても服で見えないし~
そこに予算を回すのもったいないし~
と、思ってしまうわけで…
あれこれ探してみると、この25㎝の隙間にもってこいな感じの「奥行き薄め(25㎝そこそこ)の棚」が複数存在。
つまり、枕棚さえ奥行き40㎝→60㎝にしてもらえば、あとは自分たちで適当な棚を置くだけで済むじゃん!と。
うしろの隙間の専用棚をわざわざビルダーさんのお手を煩わせて設置してもらわなくてもいいよね?と
例えば↓コレとか。
子供室の収納の中にできた25㎝。
さて、何を置きましょうか?
まあ、なんでもいいんですけど…
私なら毎日使うことはないけど「前年までの教科書」「思い出の品」あたりがいいんじゃないかと!つまり冒頭のアレらをここに…
以前の教科書、復習でちょっと見たい時もあるよね。
本気で仕舞い込むワケではないから、手前の服をちょっと寄せたらすぐ手に取ることもカンタン!
大人の部屋なら、「カバン」とか「アルバム」とか。
もし、あなたの間取りに「使いこなせないかも?な25㎝空間」が存在していたら、「枕棚を40㎝→60㎝にする作戦」で、その空間を最大限有効活用してみてはどうでしょうか?