(イラスト:ピンクノイズの少女)
「アメリ」
初公開年 : 2001年
製作国 : フランス
上映時間 : 120分
監督 : ジャン=ピエール・ジュネ
おはこんばんちわ!
青い御伽噺です!!
「少女と映画」というタイトルで映画のレビューを書いてます。
今回は第二回目で、取り上げる作品が
「アメリ」!!
本国フランスで大ヒットを記録し、日本でもミニシアター系の映画としては大ヒットしたこの作品。
映画館で観た!って人も多いのでは!?
監督は「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」のジャン=ピエール・ジュネ。
「エイリアン4」でハリウッド進出したものの、
やっぱ自分の撮りたいもんが撮りてぇー!
ってことでフランスに帰ってきて最初に撮った映画がこの作品。
それまでは、ファンタジックなんだけど、どこかダークな雰囲気のある作品が多かったジュネ監督だったけれど、この「アメリ」ではポップで明るく、かわいらしく、なおかつちょっと心温まるようなお話。
個人的には「ロスト・チルドレン」が大好きで(そのうちこのブログでも取り上げたいと思っている)「ロスト・チルドレン」のジュネ監督がフランスに帰ってきたー!ってことで、大変期待して観た映画だったのです。
物語の主人公は一人の女の子。
女の子の名前はアメリ。
空想好きで、人とのコミュニケーションがちょっぴり苦手な女の子。
ある日アメリは住んでいる家のアパートのバスルームのタイルの中から小さな箱を発見する。
中に入っていたのは子供の宝物。
アメリは宝物を持ち主に返そうと探偵になったつもりで捜査を開始。
無事に持ち主に返すことができた。
この時アメリは他人の役に立つことの喜びを感じる。
この出来事以降アメリは密かな楽しみとして妄想混じりのいたずらで周囲の人々にささやかな幸せを提供するのだった。
そんなアメリの前に気になる男性が現れる。
他人の証明写真を収集するという変わった趣味を持ったニノ。
なんとか仲良くなりたいアメリは、ニノに様々な謎を提供し、自分を探し出すような仕掛けを作っていく。
アメリはニノと出会うことができるのか!?
そして、アメリの恋は成就するのか!?
と、まぁ、こんなお話。
まず、主人公アメリが妄想好きな、コミュニケーションが苦手な女の子ってとこが凄くいい!
妄想大好きなアメリのある種の冒険譚のような物語で、王子様であるニノも似たような妄想青年で、なおかつマニア。
二人の妄想がリンクしているようなシーンがあって、そこがとってもロマンチック。
妄想少女の妄想の中には
「きっと同じことを考えてる男の子がいるはず」
なんて妄想も多々ある気がするのだ。
映画ではなぜアメリがそんな女ん子に成長したのか?という理由をかなり明確に描いているのだけれど、実際の妄想ガールにはそこまで明確な理由なんてないのかもしれないなぁ、と思うのだけれどね。
そして、この映画の魅力はアメリを演じるオドレイ・トトゥのかわいらしさにもあるのでは!?
本人はアメリという人物とは正反対の性格らしいけど、この役めはくちゃハマってるよね。
さらに、ジュネ監督らしいコントラストの強い映像がなんとも美しい。
この監督の映画って映像観たら一発でわかるくらいい特徴があるのが凄いなぁ、って思う。
アメリの住んでいる部屋は赤が基調になっていて、かかってる絵や、置いている雑貨、家具なんかも凄くかわいくて女の子ならその辺を観てるだけでも絶対に楽しい映画だと思うな。
ちなみに、アメリの部屋にかかっている絵はイラストレーターのミヒャエル・ゾーヴァのもの。
この人の絵大好き!!
めっちゃかわいい!!
実はこの映画の美術を手掛けてるがこの人で、さすがに世界観が凄くよく出来上がっているなぁ、って関心しちゃいます。
それから、音楽を手掛けているのがヤン・ティルセン。
この人のアコーディオンによる音楽がまたかわいい映像に華を添えています。
サントラも凄くいいので要チェック!
とにかく、どの角度から観てもかわいい映画なので、女の子は当然だけど、男の人にもぜひとも観てほしい映画。
予告編
【次回予告】
次回はソフィア・コッポラ監督の長編デビュー作であり、これぞ少女映画!と言える「ヴァージン・スーサイズ」です!お楽しみに♪