こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
本題の前にGWに飛行機に乗られるヒト!
ぜひ下の記事を読んでみて下さい!!
円形脱毛症を観察していくと案外多く遭遇する現象があります。タイミングとしては脱毛部にある抜けるべき髪というか抜ける運命がその時点で決まってしまっている髪が抜けきってから新しい髪が生えてくる直前です。何かというと以前ソコにあったであろう髪の毛の残骸が出てくるのです。百聞は一見にしかずまずは見てみてください。
※抜ける事が決まっている髪とは↓の過去記事を読んでみて下さい。
蛇行型の耳の上部分です。
アメーバアプリの方はタップで拡大できます。
チョット ガゾウガ ミエニクカッタ
黒い点が小さすぎて見えにくいので拡大してみました。
見えるかな……(;^ω^)
何も髪がないツルッとした脱毛部に浮き上がってくる黒い点。おそらくこれは髪です。そしてしばらくして抜け落ちて再びなにもない皮膚に戻ってから真新しい産毛が生えだして来ることが多いのです。
円形脱毛症で全員に、全箇所に見られる現象ではないのですが結構多く観察される現象です。
この黒い点、残骸というと少し言葉がきつくも思えるのですがこれ以外にピッタリ来る言葉を知らないので仮に残骸毛と呼ぶ事にします。
この残骸毛、下手をすると最初からソコに切れたまま存在していたかのような振る舞いをするので脱毛部を観察しているヒトはもしかしたら毛穴の底から新しく浮き出てきたと気が付かないかもしれません。しかし毎週毎回シツコイくらいに(笑)脱毛部の画像撮影をしていると毛穴の中の黒い点が先週は無かったのに今日は在るじゃん……と時間を巻き戻したかのような現象に気づくのです。
そしてこの残骸毛、初めてその部分の髪が抜けてから数ヶ月、または数年以上にもわたってその場の毛穴の中に有ったことになります。そんな隠遁生活を送っていた残骸毛はどうして髪が生えだす前にヒョッコリと毛穴から出てくるのでしょうか。
この現象を考える際に参考になるのが角栓(角質栓様物質)です。毛穴の中の老廃物として主に育毛サロンに毛嫌いされる存在が角栓です。角栓が在ると毛根が呼吸できないであるとか5αDHTが云々……と様々な理由で忌み嫌われています。しかし角栓も残骸毛同様に真新しい産毛が生えだす前によく皮膚上に観察されるモノなのです。
詳しくは比較的最近の記事『頭皮ザラザラは生きている証』を読んでみて下さい。
毛穴に髪がない時であっても毛穴は穴として存在しています。髪が無い時の毛穴は固定部と呼ばれる深さだけがある浅い毛穴であることが予想されますが、細く小さな穴であっても汗腺も在ることから穴として存在し続けるのです。
(参考図:新しい皮膚科学より)
穴であるならばソコに古い角栓や皮脂がたまるのは必然。時を経てそれらが角栓として固まったとしても不思議では有りません。その角栓が何故か髪が生える時に盛り上がりだすのです。
この現象もよくよく考えると不思議です。毛穴という穴に何かが詰まることは想像できますが、例え毛穴に何かが詰まったとしても何故毛穴の部分のみが盛り上がるのでしょうか。角質が多いのならば毛穴だけじゃなくて周辺の皮膚ごと全体が盛り上がるように思えます。ですが角栓は毛穴のみ盛り上がる事を考えるとやはり毛穴の底の方で活動が始まり作られた髪が伸びる際に穴に詰まったものを押し出しているのだと感じます。トコロテン方式ですね。
まぁこのように残骸毛であれ、角栓であれ外に出てくるものは毛穴の中に収納されていたものであるという事です。そしてそのどちらも症状の推移として毛穴の代謝が再開されたと推測されるので私は良い兆候であると思っています。この活動再開によって毛穴の掃除がなされたと表現したいと思います。
ここで角栓はまだしも残骸毛について気に成る点が出てきます。
またかと思われるかもしれませんが残骸毛が出てくるタイプの円形脱毛症の原因は果たして免疫異常によるものか……です。
なぜなら免疫が毛なしいしは毛母細胞辺りを標的としていたとします。すると残骸毛は免疫の攻撃を受けて切れた挙句に残骸になってしまった事に成ります。そのような免疫にとって敵性のうかがい見られる存在をそのままヘタすれば何年も毛穴の中に放置するでしょうか。もっと早く抹消させるのではないかと感じてしまいます。抗原から身を守るのが免疫の働きならば危険な存在はいち早く駆逐されるのではないか。そうでなければ少なくとも被包(※)されるのではないか(※被包とは体内に入った異物を排除できない場合瘢痕細胞という傷口を塞ぐ細胞が異物をくるんでしまう現象の事)。でも毛穴の中の毛が被包されたという話は聞きません。そうなると残骸毛のある毛穴周辺は免疫異常によるものではなく血流や神経系統の乱れ(緊張した筋肉による圧迫等)により髪を作るシステムが調子を崩して脱毛に至ったと考える方が自然ではないか?と思ってしまうのです。
ちなみにこの残骸毛ですが、あくまでも私の感覚として現れやすい部位は蛇行型脱毛で抜ける部分の脱毛部に多く見られるように思います。そのヒトが蛇行型とは異なる抜け方をしていたとしても、側頭部や後頭部の蛇行型であればここが抜けてしまうだろうと思われる部位に現れた脱毛部に残骸毛が多くみられるように感じるのです。過去に蛇行型脱毛とAGAの比較について『蛇行型は別?』を書きました。
↑上記過去記事ではAGAと蛇行型円形脱毛症の抜ける部位は反転しているとしました。何故かと云えばAGAは5αリダクターゼの2型が作用して発症する脱毛症であるので2型5αリダクターゼの多く分布する頭頂部と側頭部が薄くなる。では蛇行型で抜けてしまう側頭部と後頭部はどうかと云えば、そこには1型の5αリダクターゼが多く分布していることが分かっています。蛇行型が5αリダクターゼに反応しているという証拠はまだありませんが一見同じような皮膚に見える頭皮も目に見えないところで様々な線引きが行われているわけです。そう考えると蛇行型の部位に残骸毛が多くみられる事は免疫異常ではない何か他の身体の変化によって引き起こされているという想像もあながちないわけでは無いのではないか……(弱い……)。そう思うのです。
しかしどちらにしても出るべきものが出てくるのは身体の正常な働きであると思います。
脱毛部を触って角栓がザラザラしていたり脱毛部の毛穴が黒くなっているような変化があった時はきっと症状が良い方に少しずつ動き出した時だと思います。
よければ参考にしてみて下さい
≪参考過去記事≫
以下は気になる品々……
胃が元気になる気がします(個人的な感想)。
副作用はお腹がすくこと?!
亜鉛も銅も入ってます。
チロシンも入っています!
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此方も見てみてください!
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