こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

本日の記事は円形脱毛症に於ける抜け毛の本数と実際の脱毛部の大きさとの対比を明らかにしていきたいと思います。

その過程において具体的な数字を出します。

よってその人次第には成りますが今回の記事は閲覧注意と成ります。

とても心配性な方、抜け毛を見ては落ち込んでしまう人は今回の記事で救われる事もあるかも知れませんが、より悲観してしまう可能性もあります。

 

どうしてこのような記事を書くのか。

それは私も様々なサイトを見てはいますが何本抜けたらどの位の脱毛部が生じるとは

どこにも書いていないのです。

円形脱毛症に詳しそうなサイトでも見たことが無いのです。

かくいう私も今まで書いてきませんでした。

しかしご来院いただく方々がお話して下さる事として『大量に抜ける。(怖くて)見てはいないけれど大変な事に成っているはずだ』と云う訴えは頻繁にお聞きします。それこそ日常茶飯事です。しかし実際に拝見してマイクロスコープで確認しても云い方は悪いのですがそれ程大きく変化していない事がとても多いのです。勿論実際に悪化している場合も有るのですが大抵の場合はそれ程悪化していないのが実情です。以前と当日の画像を対比してご説明する時に初めて安心していただくことも日常茶飯事です。しかしだからと云って毎日の生活の中でご自身が抜け毛を確認されて心配されている事に疑いを持っているわけではありません。

ではこの抜け毛、いったいどのように成っているのか。どの位抜けたらどの位脱毛部に影響があるのか。

それを今回の記事で多少なりとも明らかにしたいと思います。

記事の受け取り方によって不安に成ることもあるかも知れませんが、安堵される事もあると思います。

ここから先を見るか否かは自己判断です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よろしいですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

では始めます。

 

 

 

 

 

まずは大規模な脱毛部だと計測が困難なので小さい脱毛部で計測する事にします。

 

以下の画像は頭の大半の髪が抜けて仕舞い、その後施術も功を奏して治癒した方の画像です。画像に写っている部分はほぼほぼ以前は髪が無かった部分です。

亜全頭脱毛後に回復したがその後も全身の健康メンテや妊活を兼ねて定期的にご来院いただいていた方の画像です(その後無事にお子様をご出産されました)。しかし左後頭部に小さく脱毛部が現れました。大きさは下に画像を載せますが13ミリ×13ミリ程度の物です。本記事ではこの脱毛部を元に話を展開していきたいと思います。

 

まず画像の説明ですが私の人差し指が写っています。人差し指の爪も写っています。綺麗に(?)爪も切って有りますので成長の止まっている(笑)私の爪の長さを基本にします。爪を切って白い部分の無くなった私の人差し指の爪は13ミリあります。現在の長さですが成長は止まっていると思いますので撮影当時と変わっていないと思います。爪の上にある黄色い線が爪の長さで、実際の爪の長さを測ると13ミリです。その黄色い線を脱毛部にコピー&ペーストして向きも変えると丁度大体(どっちやねん)同じ長さに成るので脱毛部の直径は13ミリ×13ミリとしたいと思います。丸というよりも正方形に近い形かも知れません。そして脱毛部の向かって右側にダッカール(ピン)で髪を分けた分け目が診られます。緑色の四角で囲ってある部分です。脱毛部に一体どの位髪があったのかを知る為に髪の分け目にも13ミリを示す同じ線を置いてみました。そしてその線の中にある髪の根元の数を数えてみました。

色々書きましたが下の画像です。見てみてください。

お分かりいただけますでしょうか。

私の爪の長さが13ミリで脱毛部の幅、直径も13ミリ。丁度こうなる画像を探しました。ケッコウ タイヘンデシタ。

おまけに線の長さに対して線の幅をご覧の通り1ミリくらいに揃えました。

その線をそのまま脱毛部向かって右側の髪の分け目にコピペしました。透明化して髪の根元が分かるようにしてからその数を数えると線に重なる部分では髪の根元が26ありました。即ち13ミリ×1ミリの範囲では26本の髪が生えていると言う事です。

これを元に脱毛部の面積を求めます。

画像では13ミリ×13ミリだと面積は169平方ミリですが周囲の髪の本数を元に髪の本数を求めるのであれば

26本×13と成ります。

26×13は338です。

つまり画像にある13ミリ×13ミリの面積を持つ脱毛部を形成するためには338本の髪が抜けなければならないと言う事です。勿論その人によって髪の密度は異なりますので今回のケースでの個別事例と成ります。

1センチ程度の脱毛部を形成するためには凡そ300本以上の抜け毛が通常の抜け毛に加えて更に必要と成ることが分かります。

 

 

どうでしょうか。

この時点で安堵される方もいれば更にご不安な気持ちに成られる方もいらっしゃると思います。

教科書的には日々の抜け毛は100本程度あるとされます。これは過去記事でも書きましたが髪の寿命を髪の本数で割った机上の計算です(だと思います)。

ヘアスタイルにもよりますが通常よりも10%多いだけでも結構多い抜け毛だと感じられると思います。毎日110本抜けたとすると上記の1センチ×1センチ程度の脱毛部を形成するのにひと月程度かかる計算に成ります。

ただこの計算だと20本増しでは2週間、50本増しでは6日間で形成できてしまう事に成ります。

この様に書くとやはり不安が増すと思います。あっという間じゃないか……と。

確かに病状により更に早い場合も有ります。もっと早い場合も有ればずっとゆっくりな場合もあります。

 

 

そこで更に見比べたい画像があります。

上記の画像と同じ人のマイクロスコープ画像です。当院で使用しているマイクロスコープは画面上横幅が4ミリで高さが3ミリの範囲を写します。なので画像下部と左側に分かりやすい様に1ミリ相当の線を色を変えて配置しておきました。

見てみてください。

この画像は先にお見せした画像と同じ部位、同じ時期ではありませんが、同じ人の頭皮です。時期的には脱毛部がほぼほぼ治った時の画像です。なのでミドリの横線の上部が生えて来たばかりの産毛の特徴である短く毛先が尖っている形状をしています。治ってきたとき、つまりは頭皮の調子が良い時とも言えます。その良い状態の時、黄色の横線の上部にある髪の根元の数を数えました。そうすると横幅1ミリで高さ3ミリの範囲に認められる髪の根元の数は15でした。1ミリ×3ミリの面積ではこの方の場合15本の髪が生えている計算に成ります。

 

 

んん……?

 

 

先のお出しした画像では1ミリ×13ミリで26本でした。

そして後の画像では1ミリ×3ミリで15本……。

 

オカシイ……。

 

 

 

最初の画像で求めた値、1ミリ×13ミリで26本を基準とするならば

次の画像の1ミリ×3ミリだと凡そ1/4なので理論上は約6本程度であるべきです。

1平方ミリ辺り2本の計算です。

ところが実際に計ると15本?理論値と倍以上違いますね。

こちらは1平方ミリ辺り5本の計算に成ります。

全然違うじゃないかぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

 

この現象はいかがした事か。

これは実は過去記事で書いています。

上の過去記事はちょっと調子に乗り過ぎのような気もしますが、内容的には今でも同じようなイメージを抱いています。

そうすると後に載せた治癒過程の画像がその人本来の毛髪本数なのかも知れません。

先の画像に対して後の画像の本数は

先は1平方ミリに対して髪2本であるのに対して後は1平方ミリに対して5本と成ります。凡そ2.5倍の差です。脱毛部の周辺何ミリまで通常よりも髪が少ないのか、まだ計測結果は有りません。症状にもよる事だと思います。しかし一つ言える事は1センチ程度の脱毛部を形成するにもどんなに少なくとも300本は必要であり、尚且つ周辺の隠れた脱毛部を形成する為にはさらに多くの抜け毛を要します。こちらは一見何の変化もないように思えますが症状のある時には通常の髪の本数が1/3程度にまで減少しているようです。

なので300本抜けただけでは1センチ四方程度の脱毛部を形成することは無いと推測できます。

例え1センチ四方の脱毛部と云えどもかなりの本数が抜けなければ形成できないのです。想像でしかないのですが1センチ四方の脱毛部形成にはおそらく最低でも500本、多ければ1000本くらいの抜け毛が生理的な通常の抜け毛に加えて存在する時に見受けられることに成りそうです。

 

 

抜け毛は見るのも感じるのも嫌なものですが体感の本数と実際の脱毛部とは殊更大きな違いがある事も知っていただければ幸いです。

 

 

 

と、ここで終わろうと思ったのですが

事はそんなに簡単ではありませんでした。

 

検証してみたのですが、髪の総本数との整合性が取れないのです。

過去記事『流と量』において髪のある頭皮の面積を求めました。

その記事の中では髪のある部位の面積は凡そ500平方センチであるとしました。500平方センチを平方ミリに換算すると50000平方ミリメートルです。5万平方ミリの中に1平方ミリあたり5本の髪があるとするならば頭皮全体では25万本の髪が存在することに成ります。ご存知の通りヒトの髪の平均本数はおおよそ10万本とされています。25万本の毛量は何かが間違っています。

 

そうなんです。

ここで考慮に入れなければならないのは髪の密度が頭皮内でも異なる現象です。

10万本の髪が平均的な密度のまま生えているわけではない。髪の濃い部位もあれば薄い部位もあります。

私が理容師の経験則上思う事に蛇行型脱毛症の脱毛範囲とされている部位の髪は他に比べて密度が薄いと思います。

つまり耳周りと襟足と前髪の部位はそれ以外の部位に比べて髪の密度が少ないように思えます。よって先ほどの300本の抜け毛で1センチ四方の脱毛部が形成されると書きましたが耳周りなどに関してはもう少し少ない本数でも形成しうる可能性があります。

 

 

 

抜け毛と実際の脱毛部の規模。

あまり参考にしたくないかもしれませんが

何かのお役に立つ事を願います。

 

 

 

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