こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

前回のブログでは

円形脱毛症発症時に良く現れる

海藻の『ひじき』のような萎縮毛

(以下:迷走萎縮毛)は

毛母細胞の代謝速度の変調が

原因なのではないだろうか?

ひいてはそれが円形脱毛症の

メカニズムに深く関わるのではないか?!

そんな迷走萎縮毛の成り立ちを

キャタピラの方向転換に

なぞらえた内容でした。

となると萎縮毛とホボ同義語だと

私は思うのですが

いわゆる感嘆符毛についても

同じような事が言えると思います。

前回のブログの言い回しを

使いまわすと

迷走萎縮毛はガタガタ…ブルルン・・

ガタ・・プッスン。

と止まるのに対して

感嘆符毛はプッスン・・ブルルン・・・

プッスン。

(ヒジョーニ カンカクテキ デ スミマセン)

迷走萎縮毛は前後左右それぞれの

毛母細胞代謝速度に

変調をきたしているのに対して

感嘆符毛は代謝速度は同期したまま

突然に止まります。

故に直毛のまま『』のように

折れて切れます。

これが迷走萎縮毛と感嘆符毛の

形状の違いです。

 

そして迷走萎縮毛と感嘆符毛は

もう一つ違う特徴があります。

 

 

それは分布です。

 

迷走萎縮毛は脱毛部を離れることが

(私の記憶の限りでは)ありません。

迷走萎縮毛は脱毛部の縁(ふち)、

若しくは脱毛部の縁よりも

少し内側にあります。

 

一方で感嘆符毛は

脱毛部の縁や内側部分にも存在します。

しかしそれ以外に

脱毛部を離れた場所にも存在します。

具体的に言うと

どこか離れた新しい場所に

脱毛部が形成される時、

頭皮を観察すると

初期の脱毛部にあるのは

感嘆符毛であり

迷走萎縮毛ではありません。

最初に現れるのは

(必ず)直毛である感嘆符毛なのです。

 

この現象はどういうことなのか?

円形脱毛症の仕組みを明らかにする

手掛かりの一つに成りえると

私は想像しています。

 

前々回のブログ『潜在的脱毛部』

『予測される脱毛範囲について』でも

書きましたが

円形脱毛症が発症した場合、

その段階で既にある程度の

将来的な脱毛範囲が決まっている。

この件に関連するのではないかと

思います。

 

まず何かしら毛母細胞の活動を

休止させるようなアクシデント

(具体的に上げられる事象はまだないのですが)

頭皮に生じます。

コレを取り敢えずファーストインパクト(以下:F・I)とします

(何かのアニメのようですが……)

F・Iの影響が及ぶ範囲、

つまりは予測される脱毛範囲の毛母細胞は

F・Iにより一旦代謝を停止します

(感嘆符毛の形成)。

停止した毛母細胞は

免疫に死んだ細胞と認識され、

参照過去記事:仮説として

通常処理(攻撃)されて、

頭皮から髪が抜け落ちて

脱毛部が完成します。

一方でF・Iの影響の及ぶ

ギリギリ外縁に位置する毛根、

または個別の強度で

F・Iに抵抗性を持つ毛根は

一気に活動停止することなく

(直毛の感嘆符毛に成らない)、

エンジン止まりかけの戦車よろしく

ガタピシ言いながらも

代謝をもうしばらく続けられる。

結果、迷走萎縮毛が脱毛部外縁付近

または脱毛部外縁よりも内側に

存在するようになる。

 

一つ一つの円形脱毛症の仕組みとは

もしかすると以上のような事である

可能性も状況証拠としてあるかも

知れません。

 

迷走萎縮毛が脱毛範囲の外縁に多い傾向を

以上の様に解釈するにあたり、

更なる裏付けと成り得る現象として

脱毛部の治り方を提示したいと思います。

一般的に一つの脱毛部に髪が生える時、

どの様に髪が生えるでしょうか?

私はおおよそ3通りあると思います。

 

1つ目は脱毛部の周囲外縁から生えだして

産毛が脱毛部の中心に向かって生えて

小さくなる求心性発毛タイプの生え方。

 

2つ目は脱毛部の中心若しくは

抜け始めた辺りから生え始めて外縁に向かって

産毛が増えていく遠心性発毛タイプの生え方。

 

3つ目は1つ目2つ目のハイブリッド式のような感じ。

うっすらと脱毛部全体に短い産毛が生えて

徐々に濃くなっていく。

ある程度のところで産毛の濃さに

ムラが生じ始める。

脱毛部全体に産毛がありながらも

結果としては求心性タイプや

遠心性タイプのように

産毛濃度のムラが変化していく。

1つ目、2つ目、そのどちらの特徴も

途中から持ち合わせるものです。

(3つ目はビジュアルを回復するのに他の2つより時間がかかる傾向にあり、側頭部か後頭部に起きることが多く、特に左後頭部が好発部位に思えます。)

 

 

と、この3つで何を言わんとするのか。

1つ目の求心性発毛はF・Iの威力が

中心から外縁に向かい、

そのうちF・Iの影響が衰えて

影響の及ぶ範囲が小さくなったために

産毛はF・Iの影響のなくなった

外側から内側に向かって生え始める。

 

 

2つ目の遠心性発毛はF・Iの影響が

あったもののF・Iをおこす何かが

消失したためにF・Iの中心地から

正常に戻り始め、

脱毛部中心付近

もしくは脱毛し始めた部位から

産毛が生え始めた。

この様な事も円形脱毛症の仕組みとして

言えるのではないかと思うのです。

 

 

どう思われましたか?

 

 

 

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