こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

円形脱毛症の症状の推移を見ていると必ずと言ってよいほど白髪との関係が出てきます。

  • 白髪は抜けにくい……
  • 生えてきた髪が白髪だ……
  • 白髪がうねる……

などどなたも治るまでに一度は気になるような存在です。

 

ではこの白髪、本当に白いのでしょうか。

実はこれ、一部正解で、一部不正解です。

 

まずは見てみましょう。

 

白髪の毛髪構造と毛髄

実は白髪は透明なのです。

しかもめちゃくちゃ透明度が高いです。

 

上の画像では透明な白髪の下にある黒毛が透けて見えています。

しかもレンズのように屈折して見えています。

 

透明な髪、これでは治ってきたときに

生えてきた髪の存在感が少なくて

見た目の毛量が少なく見えてしまいます。

 

画像の説明としては上下はそれぞれ別人の頭皮です。

そしてどちらも現状で頭皮に脱毛部がない状況です。

上はご本人のご年齢のこともあり髪はあるのですが、

どことなく少なく見える外見です。

それでもマイクロスコープで見ると

髪と髪の間隔はそれほど開いていません。

しかし外見は薄毛に見えてしまいます。

これもやはり白髪が透明であるが故、

頭皮が透けて見えてしまう為であろうと思います。

 

 

そして上記下の画像の一部をクローズアップしてみます。

そうするとこのような感じに見えだします。

バーコードのような髪のキューティクル

マイクロスコープの出す光に反射して

バーコードのような縦じま(横じま?)が見えだします。

これはおそらくキューティクルです。

等間隔にキューティクルが見えることから

この頭皮では髪がきちんと一定のリズムで作られていることが分かります。

 

本来黒毛でも見えるはずなのですが、

黒毛は光を吸収してしまう関係で見えにくく、

このような白髪状態でよく観察できます。

 

 

ではこのようなに透明な髪が

なぜ白髪と呼ばれるように白く見えることがあるのでしょうか。

それは髪の構造として中心部にある毛髄(もうずい)が関係するようです。

 

これもまた白髪なのですが毛髄が見える画像を載せてみます。

それがこちら。

白髪の毛髄と毛皮質のマイクロスコープ画像

この3枚の画像は円形脱毛症治療中の方の頭皮です。

そして3枚ともそれぞれ別人の頭皮です。

映っている白髪の中心部に白い筋が見えます。

これが毛髄と呼ばれる構造です。

そして毛髄の周囲にある透明な部分は

毛皮質と呼ばれます。

 

つまり白髪は毛髄が白く見えることで

白髪と見えるようです。

 

では毛髄の本来の色は白色なのでしょうか?

 

どうやらこれも違うのではないかと思います。

毛髄が白いわけではなく

透明な髪の中に光の屈折率の異なる構造物があることで

白く見えているだけなのではないかと思います。

自然の理として赤や青などさまざまな色の光を重ねると

だんだんと白い色になってきます。

白は光の中でもさまざまな色の溶け込んだ

最も濁った色なのです。

反射する部分が多ければ多いほど白く見えてくるのです。

逆に反射させる部分が少なければ先ほどの毛皮質のように透明に見えるのです。

 

光の屈折と髪の構造

 

この様に考えると毛髄は外側の毛皮質に比べて

構造が複雑であると言えそうです。

透明な毛皮質は光を透過させてしまうのに対して

毛髄は沢山反射させるのですから

ずっと入り組んだ複雑な構造であると言えます。

 

ではこの毛髄なのですが、

髪には必ずあるものなのでしょうか。

本記事冒頭の画像を再度掲載します。

見てみて下さい。

白髪の毛髪構造と毛髄

下の画像はよく見ると白髪の中心に白い筋を見る事ができます。

特に黒毛が透き通っている部分がわかりやすいかも知れません。

毛髄だと思われます。

しかし上の白髪に関しては透き通っていて毛髄と思われる構造が確認できません。

しかもこの白髪の持ち主は円形脱毛症ではなく、

当院へはAGAの予防でご来院いただいています。

しかもご来院いただけるようになったばかりの時の画像です。

病的な要素はないのですが、毛髄がない。

案外、髪に毛髄が無いのは

それほど珍しいことでは無いのかも知れません。

ただし、下の画像の方も

円形脱毛症はずいぶん昔に治っている方なのですが

毛髄がすごく細いのです。

そして異常とまでは言えないと思いますが、

これは白髪なのです。

黒髪よりも髪としての完成度が下がった状態とも言えます。

そこから導き出せることとして毛髄は髪の状態に応じて

劣化・退縮していくものの様に思えます。

 

 

では円形脱毛症になった髪の毛髄はどうなのでしょうか。

 

こんどは円形脱毛症で見られる感嘆符毛(折れ毛切れ毛萎縮毛)の

切れた部分の画像を見てみましょう。

円形脱毛症の髪の切れ端

う〜ん、正直よくわかりませんね。

上の画像は尖った先をよく見ると

針のような突き出した部分があります。

もしかするとこれが毛髄なのかも知れません。

しかし、黒いですね。

 

下の画像はちょっとオイルが付いている事もありテカっていますが

毛髄と思われる部位は確認できません。

髪の外周にある尖った部分は髪が切れた時にささくれた

キューティクルだと思います。

 

この様に毛髄があると思われても

黒毛のままだと視覚的に捉えにくいのです。

マイクロスコープで黒髪の毛髄を

外側から観測できるとの記載をネットで見かけますが、

私の考えではおそらくそれは間違いだと思います。

マイクロスコープの放つ光が

キューティクルに反射しているのが

その正体だと思います。

いわゆる「天使の輪(表現が古い?)」と同じ現象です。

なぜなら黒髪はキューティクルのメラニンによって光が吸収されてしまっており、

中まで光が到達しないし、しても反射して帰っては来ないと思われます。

 

ではそのメラニンなのですが、

円形脱毛症になった時のメラニン事情はどうなのでしょうか。

 

円形脱毛症では病気になった髪は黒髪から赤茶けた色の髪に変化する事が多いです。

黒かった髪がそのまま赤茶けるのではなくて、

黒い髪を作っていた毛根から

赤茶けた髪が出てくるのです。

もちろん黒いまま髪が切れることもありますが、

感覚的には60~70%くらいの人で赤茶けて切れるように思います。

その際の変化は以下の様になります。

 

赤茶色と黒色の髪の毛の比較

 

 

毛先方向は画像の右側です。

左側は毛根の方向になりますが、

毛根に近い方、つまり最近に作られた髪の部分は赤茶けています。

始めは黒い髪を作れていたが途中から赤茶色の髪しか作れなくなったようです。

この赤茶色はフェオメラニンの色だと思います。

 

なぜ、切れる前に

赤茶けた髪に変化するのでしょうか?

 

それは……。

 

人の髪はユーメラニンとフェオメラニンの2種類のメラニンが混ざって色を形成します。

ユーメラニンは黒色。

フェオメラニンは茶色です。

一般的に黒髪のアジア人はユーメラニンが多く、

金髪の白人はフェオメラニンが髪に多く存在しています。

 

円形脱毛症で抜ける運命が決した髪は

その色から推測すると

大抵の場合、ユーメラニンが減少して

フェオメラニンが増加します。

 

メラニンの原材料はチロシンです。

チロシンは新陳代謝を司る甲状腺ホルモンの材料でもありますね。

このチロシンの反応を促すのがチロシンキナーゼです。

ちなみにチロシンキナーゼはヤヌスキナーゼ(JAK)です。

このチロシンキナーゼがチロシンに働きかけた結果

ドーパというものに変わります。

変化してドーパになっても相変わらずチロシンキナーゼは

ドーパに影響を与え続けます。

その結果ドーパはドーパキノンという反応しやすい物質に変化します。

このドーパキノンがさらにいくつかの変化を経て

ユーメラニン(黒色)になります。

ところがこの時、ドーパキノンがシステインと反応すると

赤茶色のフェオメラニンが出来上がるのです。

その場にシステインがあるから

赤茶色のフェオメラニンが作られるのですね。

 

では切れてしまう前の髪が赤茶色くなるのは

毛根かその周辺にシステインが豊富にあるからなのか?

 

仮にシステインが豊富に存在していたとして、

ではなぜ髪が切れることになるのか?

 

それは……。

 

以前システインが多すぎてシスチン結合が切れるので

ケラチンでできた髪が切れるのが円形脱毛症だと

私の推測を過去記事で書きました。

これまでの観測で抜けてしまう(切れてしまう)髪は

赤茶けたフェオメラニンが多くなります(上記画像)。

ということは脱毛部にはシステインが多く分布していて、

そのシステインとドーパキノンが反応し合って

フェオメラニンの多く含まれる赤茶けた髪がつくられ、

同時にその場に存在するシステインが

髪のシスチン結合を切ってしまうので

切れ毛が発生して円形脱毛症を発症している様にも思えます。

システインと結合、そして離別

※詳しくは過去記事を読んでね(笑)

 

さらにはドーパに影響するチロシンキナーゼは

JAKであり、

オルミエントやリットフーロなどJAK阻害剤

JAKであるチロシンキナーゼを邪魔(阻害)するお薬でもあります。

チロシンキナーゼを邪魔することで髪が生えてくるのは

免疫抑制という意味もあるのでしょうが、

この辺のメカニズムを調節しているが故に

円形脱毛症に功を奏しているように思えてなりません。

個人的にですが。

 

 

 

さて、では円形脱毛症が治ってきた時、

すなわち髪が生えてきた時に白髪で生えてくる事が多いのですが、

それがもっと健全になり黒髪に変化する時はどの様になるのでしょうか。

 

その状況が本日3枚目の画像として掲載した画像にあります。

再度掲載してみます。

白髪の毛髄と毛皮質のマイクロスコープ画像

3枚の画像とも白髪が写っています。

白髪の中心には毛髄が見えますね。

そしてどれもが髪の片方だけがやや黒くなりかけています。

アップにしてみましょう。

白髪の毛髄とメラニン、毛の幅

過去記事で「髪の毛のイロ、イロイロ」というものを書きました。

円形脱毛症で見受けられる白髪はよく見ると上の図のように

半分だけ黒い状態になっている事が多いです。

この画像のようにメラニンが復活するときは髪の中心部からではなくて

外周から回復し出す仕組みがある様です。

そして必ず黒いユーメラニンが付着しています。

赤茶色のフェオメラニンのケースは見たことがありません。

もしかすると白人の場合はフェオメラニンのケースもあるやもしれません。

例の如く毛髄がいつ黒くなるかは周りが黒くなってしまうのでわかりません。

ですが生えてきた髪をハサミで切った時、

金太郎飴のように中心部だけが白くなっている髪を見た事がないので

やはりいつの間にか毛髄も黒く染められるものなのだと思います。

 

そして回復する時は必ず黒くなります。

抜ける時のように赤茶色のフェオメラニンが先んじて作られる事はないのです。

つまり周辺のシステインが減少したから?無くなったから?

 

この現象などもシステインとドーパキノンの関係が

円形脱毛症の発症機序の証明になるように思えます。

 

さらにはシステインと交感神経の関係性も疑わしいのですが

本日の記事でそれらを書いてしまうといったい

記事のテーマは何だかわからなくなってしまうので

次の機会にまわします(残念です)。

 

 

そして本日の記事で掲載した白髪を再度よく見て頂きたいのですが、

そのどれもが周囲にある黒髪よりも太い傾向があります。

白髪よりも太そうに見えるのは切れた髪の切れ口付近だけです。

髪が太いということはおそらく周囲の黒髪よりも

新陳代謝の速度が速いのではないでしょうか。

速いゆえに太い髪をつくれる。

そんな想像をしてしまいます。

この代謝速度、先ほどのメラニンの関係あたりが

円形脱毛症の発症に関する中心的なメカニズムではないかと

私は勝手に思っています。

 

そして回復に関しては今度は血流など

他の要因も大きく関わってくると思います。


 

たった一つの要因で発症しているわけではないのが

円形脱毛症だと思います。

発症と回復はそれぞれ別の必要とされるテーマが存在する複雑な病気である。

それゆえにこれをやれば万事OKとはならないのではないか。

非常に大勢の人々が長年にわたり苦労される原因なのではないか。

 

例えて言うと

東京から大阪に行くとします。

それらが大阪という共通した一つの結果に行くためには

新幹線や東海道線、高速バス、飛行機など

様々な方法があります。

この方法の違いを発症原因になぞらえたとします。

そして結果として皆、大阪(症状)に着きました。

そしてまた元(治る)の東京に戻るために

来た道を帰ろうとしますが、

東京で待っている家族に

新潟の笹団子を土産に買って帰る必要があり

なぜか日本海ルートの新潟経由で東京に戻らないといけない。

つまり来た道がそのまま戻れる道でないのが

円形脱毛症のように思えます。

ヒジョーに感覚的な話ですみません。

 

 

この辺りをまたの機会に突き詰めてみたいと思います。

そして本記事で取り上げた白髪など、

付随する病態の観察から問題を解く糸口が見つかると確信しています。

 

よければ参考にしてみてください。

 

豚のキャラクターが服を試着する様子

 

 

 

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