【官兵衛が愛した中津編 最終回】
中津からの帰り道、折角の機会だったので、本シリーズで度々登場した
宇都宮鎮房を含む豊前宇都宮氏のお墓がある城井谷(きいだに)に立ち寄ることにしました
豊前宇都宮氏とは、源頼朝の鎌倉幕府草創に参加して功績を挙げ
地頭職として豊前国にやって来て、以後400年もの長きに亘りこの地を治めてきました
しかし、17代鎮房(しげふさ)は、豊臣秀吉から伊予国への国替えに従わず
黒田長政により「中津城」にて謀殺され、激戦地となった「合元寺」の壁は真っ赤に染まったそうです
そこで、中津編の締め括りとして、宇都宮鎮房公の霊を鎮めるため、静かに手を合わせたく
お墓参りにやって来た次第なんですよ~
しかし、城井谷は予想以上に山の中にあり
目的地の「月光山天徳寺」 に到着した頃には既に17時を回り、すっかり薄暗くなってました~
まずは、前述の歴史を勉強して~
早速お墓参りに向かいましたが
中津城の亡霊の話と合元寺の浮かび上がる血の話を散々聞かされてきた息子くんは
すっかりへっぴり腰
すると、暗がりに向かう階段が現れたので~
『お父さん、怖いよ~』
と言いつつ、根性を出して階段を上りました
そして、階段を上りきると、本堂があったので、静かに手を合わせて~
奥のお堂の横を抜け~
本堂の裏を進みました~
すると、辺りは更に暗くなり、何とも言えない雰囲気が漂ってきました
果たして、本当にこの道であってるのか、流石に僕も不安に思っていた時
不意に『宇都宮鎮房公墓所』の立て札があり、やれやれと思っていると~
遂にお墓を発見しました
向かって左側から、第17代長甫公
真ん中は、第18代鎮房公
右側が、第19代朝房公
のお墓で、静かに手を合わせました
それにしても、領民から慕われながらも、歴史の大きなうねりに巻き込まれ
失意のうちに亡くなった宇都宮一族には、この世の儚さを感じずにはいられませんでしたよ~
因みに、このお墓は何れも真ん中付近に横向きの傷があるのが見受けられると思いますが
この傷は墓石を替えても、何故だか必ずこの傷が付くのだそうですよ~
もう一つ怖い話を付け加えると、19代朝房は、鎮房が加藤清正に攻め滅ぼされた時
『他日幽冥のうち、必ず怨みを晴らすと清正に伝えよ』と言い
後日、加藤清正は耳鳴りが止まず、ノイローゼのような状態になり
災害や不幸なことに悩まされたそうです
それにしても、宇都宮家滅亡に際しては、色んな逸話が残っていますが
安らかに眠りの時につけるよう、謹んでお祈り申し上げます
この後は、城井谷城跡にも行きたかったのですが、残念ながら時間切れで見れませんでした
次回リベンジですね
そして、話を少し巻き戻し、城井谷へ向かう前に「道の駅おこしかけ」 に立ち寄りました
まずは、毎度ながら天狗らしき像の前で記念撮影して~
最後はやはり、ソフトクリーム
今回は人気上昇中との「柚子ソフトパフェ」を食べましたが~
『ドンマ~~~イ』
珍しく僕と息子くんにはいまいちでしたが
本商品には柚子ペーストがたっぷり使ってあるので、好きな人にはたまらないかもですよ~
そして、美味しかったのは、ここで買ったこのお菓子
やっぱり、中津編の締めは唐揚げですね~
中津編は、これにて終了で~す
なお、本編に登場する場所は、何れも福岡県ではありますが、話の流れ上大分編としています
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