不自由なことを便利にする。
そこには知恵が必要となるためヒトが成すことの出来る大切なことであり、そのようなところからヒトの進化、成長、進歩もあるのだと思います。
反面、生命体は何かしらの事象に対し即抗する反応もしています。
難聴の人が補聴器を使用すると、聴き取ろうという反応が減退するため難聴の度合いが一気に進み改善は期待できなくなります。
生活の質を落とさないため、安全に生活するため補聴器は必要です
でも、
そもそも重力に抗して生きています。
寝たきりの状態が続くと筋力だけではなくあらゆる臓器の機能も著しく低下します。
「廃用性の原理」というものが生命体にはあるのですね。
当院の前でも転倒される方を見かけることが多くなったように思います。
廃用性の原理からすると、
前々回にも書きましたように、歩行の補助はこれから先の時代必要となることが増加の一途です。
必要不可欠な反面、のような移動をされている方で腰がしっかり起きている人はいません。
腰で支える必要がなくなるため、補聴器で難聴が進行するように、腰の曲がりも進行します。
足を引きずりやすくもなるので、つまづきやすくもなります。
当事者にとっては大変難しいことではありますし、言葉にすると複雑にもなりますが、「便利」は追究すれど「楽」を求めてしまうと廃用性は進行してしまいます。
これからの時代は前以てそこを踏まえておくことが大大前提ですし、「予防」とは抗する機能を出来るだけ長く長く要しておくことでもあると思います。
繰り返しになりますが、
あくまでも前以ってです
本来の生命体の姿の一つかと思います
次の代のためにしっかり使い切りたいですね。
自分が学んできている先生は「生命の本質」と表現されています。
七夕さんは前日に終わりましたが、
ちょっと続きます。