ミッドナイト物語/阿刀田 高 | クロヤギ頭の読まず買い

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ちまちまと進まない読書をしつつ、本を買うのは止められない。

こんなに買っていつ読むん?と自分に一人ツッコミを入れつつ日々を暮らす不良主婦の読書(購入)記録ブログ

ミッドナイト物語 (文春文庫)/阿刀田 高
(1987)
¥407
Amazon.co.jp

あ、そうだ!なんてくだらない駄洒落をいいそうになる私は実はオヤジなのかも?と思う今日この頃。


先日、ある若い方に「女に生まれて自分を彩ることを放棄するなんてもったいなさ過ぎる!」と諭された私。


いえ、そのまだ放棄したワケではなく、まぁ人並みには(私の年代の、ですけど)お洒落はキライじゃないんですが、朝髪型や化粧に30分かけるのなら、その分本を読んでいたいという人生を今まで送ってきただけで…


そういえば、お知り合いは毎朝起きて1時間家の掃除をしてから出勤するんだそうです。


潔癖症気味と自分でゆーてはりましたが、あたしにゃ決して真似できないわ…


閑話休題。



日常の謎解きミステリは最近いろいろ出てますが、これは日常の中に潜む恐怖、日常の中のホラーというのでしょうか、そんな短編9編。


登場人物もそれこそどこにでもいそうなバーのママと客、サラリーマンとその妻、息子の家を転々とする年老いた母親、などなど。


死後の世界もある話には登場するには登場するのですが、それよりももっと怖いのはほら、そこで善人面して親切の押し売りをして心の中でニヤッと笑ったあの男、あの女。


朝から度重なる偶然の出来事。


ほんの小さな勘違いで勇気付けられたり、ドキドキはらはらしたり。


悪気はなしにしでかしてしまった小さな裏切りが招いた(かもしれない)大惨事…


いや、こういう話大好きです。


新婚夫婦の色っぽい話と思いきや…「カタン カタン」、「丑年生まれ」なんてほんとにありそうな、ちょっと笑えそうで、心の底から笑えない。


どれも作り事だ、他人事だと笑い飛ばせないところがチョー怖い。



ただでもらってきた本でこんだけ楽しめれば上等。


今度は買います、阿刀田さんm(__)m


豆粒の秘密

カタン カタン

丑年生まれ

骨のプラネタリウム

人生の楽しみ

密室の女

目撃者

古傷の女

誘う町