2013年9月の読書 | あんずの⁑S★L Life⁑

あんずの⁑S★L Life⁑

学校司書の仕事の記録と日常ブログです。
*アメンバー申請は図書館関係の方、ボランティアで読み聞かせやその他の活動をされている方で、可能な限り、ブログを更新している方でお願いします。こちらから確認させていただきます。

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3628ページ
ナイス数:509ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/1813/matome?invite_id=1813


■ヤング・シャーロック・ホームズ2 赤い吸血ヒル
2巻でも、最初から危険な目にあいつづけるシャーロック。ついに新世界アメリカへ!この歳でどうしてああも次から次へとトラブルに巻き込まれるんだろうと思うけど。彼ならではなのかな。いろいろな新しいものを目にして、これはどうなっているのだろう、後で調べてみようと思うところが普通の少年と違う点なのかも。赤い吸血ヒル、いったいどんなことに使われるんだろうと思ったが、ちょっと意外でした。話は国家という大きなものに広がっていき・・・シャーロックがした決断は、すごいな。やはり普通と違います。船上でのヴァイオリンとの出会いもよかったです。ほんとに何から何までこなしてしまうんですね!3巻ではどんな彼に出会えるんでしょう。楽しみです。
読了日:9月1日 著者:アンドリュー・レーン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31549701

■世界地図の下書き

児童養護施設にいる子どもたちには、それぞれいろんなことがあるんだな。でも、そんななか他にはないつながりがあるんだろうか。大輔、佐緒里、淳也、麻利、美保子… 5人の子どもたちそれぞれ、様々な問題を抱えていながら、心は互いに寄り添っているような、いやそうならざるを得ないのかもしれないが…。願いとばしのランタンにかけたみんなの願い。もしも次でダメだったとしても、また別の場所で新しく始めればいい。我慢してその場にいなくてもいいんだよ、新しい道はまっさらな道として目の前にある。失敗したらまたやり直したらいい。希望はけっしてなくならない…。作者のメッセージが込められた言葉に、思わず目頭が熱くなった。
読了日:9月4日 著者:朝井リョウ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31632616

■2バジリスクの毒 (見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険)
2巻はさらに危険度アップ! 崖をよじ登ったり、裂け目にかけられたはしごを渡ったり…その上、猛毒を吐く危険度マックスな生き物バシリスクの捕獲とは。ナサニエルの逃げ帰りたい気持ちはよくわかる。それでも幻獣学者として、生き物を殺さずに捕獲しようとするおばさん、って… 大変な一家だな、フラッド家って。イタチのローランド卿とサリー夫人がかわいい。
読了日:9月7日 著者:R.L.ラフィーバース
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31713313

■3ワイバーンの反乱 (見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険)
またまた成長したね、ナサニエル。今回も危険な幻獣ワイバーンの棲む洞窟へ…! 侵入者を捕まえて、外へ出すためだったが。ワイバーンと人間との間にある誓約によって襲われないことはわかっていたが、それでもいろんな危険がいっぱい! 幼獣たちはちょっとユーモラス。ワイバーンはよくあるドラゴンというのとは違って、細長い胴体に翼が生えている感じ。ナサニエルも、段々、幻獣学者見習いに相応しくなってきて頼もしい限り。
読了日:9月8日 著者:R.L.ラフィーバース
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31731159

■4ユニコーンの赤ちゃん (見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険)
4巻では、病気のユニコーンを巡る冒険… とはいえ、今までの冒険よりはずいぶん楽なものだったろうが、生死が不明な両親のことを心配するナサニエルには気が気ではないことだったに違いない。ユニコーンにもいろんな種類があるとされていて、サイがユニコーンの一種だったと聞かされてヘェー! 確かに角はあるけどねー 憎き裏切り者、一族の男オビディアを出し抜いて、さあ次は!というところで話が終わってしまって。訳者あとがきにも、これでひとまず終了ですとしかなく。がっかりだ…続編、というか第二部希望します。どうにかして続きを書いてくれないことには困ります。
読了日:9月8日 著者:R・L・ラフィーバース
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31745178

■Another エピソード S (単行本)

前のを読んでからずいぶん経ったので、どうかと思ったが、やはり面白く、ひきこまれて読みました。幽霊話かと思いきや、やっぱりミステリーだった。本編の1エピソードとしても、これだけでも面白い。ただ読んだら絶対、どういうことか本編読むだろうけどね。こういうことってあるのかねー?って感じ… また異世界を垣間見せてもらいました。続編の構想があるようで嬉しい。
読了日:9月9日 著者:綾辻行人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31769032

■わからん薬学事始2
2巻もさらりと読み終えた。ますます、力が深まり、薬草の声がよく聞こえるようになった草多… 熊野嵐の大学入学金かせぐため、北海道まで牛の胆石探しにいったり、Xクラスでは重さや時間を機械を使わず計る訓練をしたり…。だが、新たな「気休め丸」製法は未だ影すらなく。気がつけば恋の予感も。ライバルの躍進に動揺しつつ、何もかもが次巻に続く…。
読了日:9月9日 著者:まはら三桃
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31772363

■アサギをよぶ声

この作者は知らなかったけど、面白かったです。ある村に住む少女が戦士になりたい、といろんな努力を重ねて、ついに…! 男は男屋へ入って戦士になる(ならない者もいる)、女は女屋へ入って誰かと結婚する。村の狩り手がとった獲物は村のみんなのもの、みんなが勝手にとりすぎたらどうなるか、掟となって人々を(がんじがらめに締め付け)戒めている、古代の風習。その掟を破ってまでなりたい戦士だったのに…アサギに新たな道は開けるんだろうか。続編がありそうな予感…。
読了日:9月10日 著者:森川成美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31785467

■ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
久しぶりのコニー・ウィリス。だいぶ間があったので、最初は手間取ったが、いったん話に入り込んだらすぐウィリスの虜に…。第二次世界大戦下のイギリスにタイムトラベルすることになったオックスフォード大学史学生たち… 入り乱れて、何が何やら?ですが面白かった。戦時下のイギリスの様子も知れて一挙両得。先が大変気になりますが、三人以外にも、この時代に降下していた学生がいるらしく。時々、はさまれた三人以外のパートが非常に気にかかるところ。どこでどう繋がるのか?すごい楽しみです。
読了日:9月16日 著者:コニー・ウィリス
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31945543

■こころのほつれ、なおし屋さん。
8月に受けた、りえさん(と、まさこさんの)のワークショップを思い出しながら読みました。顔と人柄がにじみ出るような文章はいいですね。ここに出てくる学生さんたちが羨ましい。いっしょに授業受けてるようなつもりで読みました。人と人とのコミュニケーションは難しいと考えてしまうけれど、りえさんの授業受けたら一気に深まりそうですね。それぞれの個性を生かしつつ、いい具合に全体が交わっている気がします。あとがきに取り上げられたエピソードもいいですね。「こころのほつれなおし」私も受けてみたいです。
読了日:9月18日 著者:村中李衣
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31987942

■原爆の火
学校の図書館ではよく見かける絵本だが、あらためて読んでみた。本屋のおじさんを焼いた火が、いつか平和を祈る火になりますように。
その思いは子どもたちにも、伝わると思う。
読了日:9月19日 著者:岩崎京子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32015159

■ひでちゃんとよばないで (えほんひろば)

戦争中は仲良く遊んでいたひでちゃんが、戦争が終わったとたんに台湾人となってもういっしょに遊ばない、ひでちゃんと呼ばないで(お父さんが台湾人なので、台湾人の名前になった)。戦争という、悲惨な出来事が二人の子どもたちを引き裂く。こんな悲しいことはない。もう二度とこんなことのないように、子どもたちにも語り継がなければ…
読了日:9月19日 著者:おぼまこと
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32015178

■図書館に児童室ができた日: アン・キャロル・ムーアのものがたり (児童書)

伝説の司書アン・キャロル・ムーアの伝記絵本。この人のおかげで、図書館に児童室ができ、子どもたちが自由に本を借りられるようになりました。彼女がしてくれたことによって、世界中の子どもたちが自由に本を読むことができるようになりました。その精神と行動力、見習うべきものがあると思います。この絵本はわかりやすく、また細かく可愛らしい絵で、見入ってしまいます。説明の文章とはまた別に、情景をいろいろと想像させるようなところが素敵でした。
読了日:9月19日 著者:ジャンピンボロー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32019349

■マッチ箱日記
小さなマッチ箱の中に思い出の品が・・・イタリアからアメリカに移住したひいおじいちゃんの思い出のお話。やっぱり、物ってただそれだけのものじゃなくって、それを手にしていた人の思いや記憶が残るものなんだな。長い、長いひいおじいちゃんの物語を、ひまごである少女はどう受け止めたんだろう。最後の一ページの少女の表情が、それをあらわしているようだ。この時代の背景を切り取って見せてもくれている。絵を眺めているだけでもいい。画集のように、重厚な素晴らしい絵本だった。
読了日:9月19日 著者:ポールフライシュマン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32022458

■わからん薬学事始3
3巻で一応の完結のようだが、まだ根本的には終わってない。素材は面白かったのに、終わってみたらあっさりしていた。和漢高校での3年間をもっとじっくり描くのかと思っていたが、けっこうはしょってるし… 最後に草多の得たヒント。これからの大学時代に何かわかるのかな。もしかして、大学編?
読了日:9月21日 著者:まはら三桃
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32058348

■レガッタ!3 光をのぞむ (YA!ENTERTAINMENT)

ソノ女ボート部、有里たちの青春、完結編。最後、駆け足だった気もしたが、納得のいく結末だった。ボート部という馴染みのない競技についてその片鱗でも知ることができるのは、よいことだと思う。有里たち3年生のクルーが、最後で一体になって突き進んだシーンなど、鮮明なイメージが伝わってきた。高校生の部活ものという意味ではすごくいい。中学生にぴったりな内容で、安心して勧められる。
読了日:9月23日 著者:濱野京子,一瀬ルカ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32121669

■紙のむすめ
切り絵だけで、できている絵本。すごいです。切り絵によって次々に世界が広がっていく。
読了日:9月24日 著者:ナタリーベルハッセン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32141731


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/


後半、あと一冊!読み終わらず入らなかった。
(実はまだ読んでます)
今月の一冊は、絶対に絶対!!コニー・ウィリスの『ブラックアウト』です!
こちらには県立図書館にしか蔵書がなくて、読み終わるまで時間がかかって
2回も借りちゃいました。(延長が効かないので、いったん返してまた借りにいった)
続編がすごーく気になって気になって・・・
読みたいんだけど、また県立にしかなく、さらにまだ1年たってないんで、相互貸借できないという・・・
地獄の苦しみだわ。


ってことで、とうとう禁じ手を使ってしまいました。
とりあえず、前編をということで、今到着待ちです。後編2冊はまたのお楽しみです!
今月、また県立行くんだけど、借りたい誘惑に耐えられるかどうか?
・・・はてさて!?

他の本もそれぞれよかったです。児童書が多いんだけどね・・・