新年法話1 『危険な宗教に嵌らないために』 | 善住寺☆コウジュンのポジティブログ☆ 『寺(うち)においでよ』

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但馬、そこは兵庫の秘境。大自然に囲まれた静かで心癒される空間に悠然とたたずむ真言宗の御祈祷と水子供養の寺『善住寺』。目を閉じてください。聞こえてくるでしょう。虫たちの鳴き声 鳥たちのさえずり 川のせせらぎ・・・誰でも気軽にお越し下さい。寺(うち)においでよ!

 昨今、強引な勧誘、高額献金の強要、マインドコントロール、同調圧力、脱会しようとする者への脅迫や嫌がらせ等、カルト宗教による問題が顕在化しています。

 

 安倍晋三元首相の銃撃暗殺事件から霊感商法による深刻な被害が浮き彫りになった「統一教会」。

 

 信者の9割が鞭打ちよる児童体罰を受けていたという報告書が提出された「エホバの証人」。

 

 その他にも、まだまだ多くの宗教が問題を隠していると思われます。

 

 さらに過去に遡ると、地下鉄サリン事件で世間を騒がせた「オウム真理教」もありました。

 

 

 

 実は私も自分で理解しきれない仏教の語句をインターネットで検索していた時、たどり着いたのが元オウム真理教幹部の上祐史浩氏のホームページでした。

 

 とてもわかりやすく、且つ真理を突き詰めるストイックな姿勢の文章に思わず引き込まれてしまった記憶があります。

 

 

 多分、オウム真理教だけでなく、どの宗教教団の教えも論理的に素晴らしいものであることが想像できます。

 

 人々の心の苦しみや痛みを取り除くための納得できる回答がしっかりと整備されているはずです。

 

 とはいえ教えでは心を解放すると言いながら、逆に支配していくという矛盾した事が巧妙に行われているのが実態です。

 

 

 

 日本脱カルト協会によると「カルト団体」をこう定義しています。

 

 カルトは人権侵害の組織です。組織に依存させて活動させるために、個人の自由を極端に制限します。つまり、全体主義的集団です。

 

 そして、

 

①各メンバーの私生活を剥奪する。

 

②集団活動の中に埋没させる。

 

③メンバーからの批判はもちろんのこと外部からの批判も封鎖する。

 

④組織やリーダーへの絶対服従を強いる。

 

といった特徴がみられますが、これらの特徴は表面的には隠されていますので、集団の外部から見ても区別がつかないことがふつうです。

 

 カルトは、こうした人権侵害の正体を隠すためにマインドコントロールを用いることが多いです。

 

 つまり心理操作のことですが、基本的に情報を操作して、個人の抱く

 

①自己観

 

②理想とする自分、家庭、社会、世界の見方

 

③人生の目標

 

④非科学的な自然や宇宙の因果法則や歴史観

 

⑤善悪や正誤の基準となる情報源

 

などが歪められて、今の社会を否定して見きってしまうように仕向けられます。

 

 

 

 

 ではどのように一般の人を勧誘してくるのでしょうか。

 

「コンサートに参加しませんか」

 

「パーティーをやるんですけど参加しませんか」

 

「ボランティア活動を一緒にしませんか」

 

「自分を変えるセミナーに参加しませんか」

 

そのような誘い文句を入口に、一人でいる人をターゲットに断りにくい雰囲気を作って引き込んでくるというのです。

 

 

 

 

 またどのような時に勧誘してくるのかも知っておくといいでしょう。

 

 ある方が供養で来寺された時に教えて下さったことがあります。

 

 「そういう奴らは人が弱ってる時を狙って来るんですよ。病気になってしまった時とか事業に失敗した時とか。私がお店がうまくいかなくて畳んだ時にもすぐに嗅ぎつけて勧誘にやってきました。なんとか押し返しましたが、メンタルが弱っていた時だったので、フラっと流されそうな感覚になりました。」

 

 また別の方もおっしゃいました。

 

 「目の調子がすごく悪くなった時に、某新興宗教の幹部の人が来て、正しい宗教を信仰していないからこうなるんだ。あんなお寺だかなんだかいうもんを信仰しとるからそんなことになるんだ!って言われたんです。」

 

 では昔からある仏教や神道などの宗教なら大丈夫かというと一概にそうとは言えません。住職や神主などの指導者がカルト的な性格を持っている場合には同じです。

 

 

 

 

 そう考えると、やはり大切なのは「人と人との一対一の関係性」なのだと思います。

 

風通しがよく、平等な関係性の中で話ができて、あなたの思いを潰さず聴いてくれる存在。

 

 もちろんそこに他宗への攻撃的な雰囲気もなく、お説教臭くもない人。

 

 どうか皆さんそういう人とご縁を結んで下さい。

 

 

 

 

 では、どういう方がカルトにハマりやすいのでしょうか。

 

 人生は選択と決断の連続です。そのたびに人は迷い悩み、満足したり後悔したりします。

 

 その決断はどれだけ決め難くても、自分が責任を取らなければならないのです。

 

 しかしカルトでは「与えられる正しい答え」によって、決断の責任を自分で取らなくてもよくなるのだそうです。

 

 自分の人生の決断を他人に明け渡してしまいがちな人、絶対的な正しさへの憧れが強い人、そういう人はどうかカルトにお気を付け下さい。

 

 「誘惑っていうやつは、どこかでそれを待っている人にやってくるもんだ」っていう言葉も心に留めておくといいでしょう。

 

 

 

 最後にお釈迦様の言葉を贈ります。

 

「自らを灯火とせよ。法を灯火とせよ」

 

(自らの人生の選択決断の責任は自らが取りましょう。自らの決断の上で、教えと照らし合わせながら進みましょう。)

 

 あくまでも自灯明が先に立ち、教えがあなたの決断を奪うものであってはならないのです。 

 

 

 

※スピリチュアルの世界も、セラピーの世界も、ネットワークビジネスの世界も一緒です。気をつけて!