入学した日のことを思い出しながら迎えた卒業の日。
思えば大きくなったもんだ。
まだまだ幼い我が子だけれど、6年の月日から姿形も佇まいも仕草も大きく変わったことをしみじみと実感する。
僕らも年取るわけだ。
二年生の途中から学校に通えなくなった。
行きたくないと、やがては体調を崩すことが増え、笑顔も少なくなったように感じられた頃、学校へ行くことが大切ではなくて、この子の笑顔を守ることが大切なんだと気づいた。
長女の資質的にも、学校という場への適応はしんどかったんだろうなと思う。
それでも、三年生から四年生へと学年の切り替わるタイミングであったコロナによる三ヶ月に渡る休校が転機となる。
宿題のない毎日に一輪車ばかりして目一杯遊んで、段々とエネルギーが戻ってきたのを見ていて感じた。
その後少しずつ学校に復帰できていったのも、タイミングの妙だったなと思う。
そこからもいろいろあった。
遅刻もあれば、早退もあり、お昼ご飯の時だけ抜けることもあり、妻はほぼ毎日のように学校へ電話を入れ、何度も行き来した。
もしかすると、お寺に籠りきりでしんどくなる妻を連れ出させてあげてたという潜在意識同士のやり取りもあったのかもしれないけれど(笑)
バスの押しボタンも、運動会のピストルも、みんなの前で発表も、負荷を減らしたり、ちょっとだけ負荷をかけたりしながら、誰よりもゆっくりかもしれないけれど少しずつ慣れていったね。
読み書きも、日常に使える計算もいつの間にできるようになったね。
自然学校や修学旅行に行けてよかったね。
夏の学校でのお泊まり会と逃走中も楽しかったね。
なんだかんだと皆と外れた行動をしがちだったにもかかわらず、クラスのみんなが自然に受け入れてくれてよかったね。
6年間、それぞれの先生方に理解してもらえてよかったね。
保健室の先生には特にお世話になったね。
ほんとにありがたかったなー。
卒業証書を受け取るあなたの姿は、やっぱり感動したよ。
卒業式の後の6年生教室。
保護者たちから子どもたちと先生へ向けたサプライズの歌のプレゼント。
みんなが忙しい中、平日の夜に4回も集まって練習した「カイト」のコーラス。
練習日最後の円陣を組んでの声出し、楽しかったな〜。
そして当日に親たちみんなでハモれて、すごく嬉しかったな〜。
「君の夢よ叶えと願う 溢れ出すラルラリラ〜」
みんなで願いを歌に込めた。
卒業、おめでとう。
僕の願いは、あなたがこの溢れる笑顔のままにいつまでもいてほしい。