うまくいくから大丈夫。もしうまくいかなくっても、やっぱり大丈夫。 | 善住寺☆コウジュンのポジティブログ☆ 『寺(うち)においでよ』

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【うまくいくから大丈夫。でもね、うまくいかなくても、やっぱり大丈夫】

 

 がん治療のサイモントン療法の講座の時に学んだことがある。

 

 「不安、恐怖を消すよりも、それより大きな大丈夫を育てていこう」ということについてなんだけどね。

 

 まずネガティヴでは、ガンがどんどん進行していってしまう。

 

 「やっぱりポジティブか」と思った僕に、ポジティブシンキングではないとの言葉が。

 

 「絶対にできるから大丈夫」という思考法では実は危ういんだって。

 

絶対できるから!
できないなんて思っちゃダメ!
そんなことを思うとできなくなるから。
絶対大丈夫!
自分を信じて!

 

 例えば、イチロー選手みたいになりたいと夢に向かう子どもたち。そこに偏ったポジティブシンキングを与えられ、「絶対にできる」とのマインドを植え付けられながら日々練習に励んで過ごしているとしたら。

一部の夢を叶えられた人によってその思考法はスポットライトを浴びる。


 だけど、その陰で夢破れて何も見失い、大丈夫ではなくなった子どもたちがたくさんいるってことを、みんなは見えていない。

 

 

 健全な思考法とはどういうことなのか。という説明があった。

 

 それは、
「きっとうまくいくから大丈夫!
でもね、もしうまくいかなかったとしたら、、、
それでもやっぱり大丈夫!」

 

これは目から鱗だったね。


 がん治療におけるマインドは、ネガティヴでもなく、ポジティブでもなく、その両面にマルをつける、まさに陰陽統合の思考法だった。

 

 そういう健全思考な人のガンは、なんか知らんけど消えるんだって。


 僕はこれを聞いて以降、「大丈夫っ教」を発信し始めたくらい、心に響いたな〜。

 

 

 引き寄せの法則でも、この罠にはまってる人がいるものね。心が現実を作るから、「思わなきゃダメ」「思っちゃダメ」みたいな。

 

 片面はしんどいよね。
両面が大切だよね。
そうヒシヒシと感じる今日この頃。

 

 

 それでね、子どもとのやり取りで、まさにそれを実感する出来事があったんだ。

 

 昨日お風呂に入っている時に長女が、深妙な表情で話があると言った。

 

「誰にも言わないでね」と断ってから、
「今日失敗しちゃったの。バスを降りる時にピンポンを早く押しすぎちゃって、熊谷小学校のところのバス停に止まっちゃった。それで間違えましたって言ったの。」

 

 田舎のバスは降りるバス停の前でチャイムを押さないと止まらないんだけど、どうやら一つ前のバス停に降りることになりそうだったらしい。

 

「へー、ちゃんと間違えましたって言えたんだ。すごいね」

「でも失敗しちゃった」

「え、失敗?」

「失敗しちゃったよ〜」

そういいながら長女はボロポロと涙をこぼした。

 

「失敗だと思うの?そんなことないよ〜」

「でも、でも〜」

「先生も言ってたよね。失敗していいよ。どんどん失敗していいんだよって」

「だけど、もう学校に行きたくない。」

 

 え、え、え、
僕は焦ったね。

これだけで?
これだけのことで?

 

 泣きじゃくる長女をなだめながら、僕はただただ言葉だけの大丈夫を与え続けた。

 

 「そうだ、明日の朝、練習しよ。ピンポンをうまく鳴らせるように。朝早く起きて、ちょっとだけ車で連れて行ってあげるから、ピンポン鳴らす練習しよ」

 

 その言葉になんとかかんとか頷いた長女だったけど、暗い表情で布団に潜り込んでいた。

 

 次の日の朝、やっぱり学校へ行くことに不安そうな長女を連れて、バスが来る前に車で連れ出し練習した。

 

 こんなしょうもないことで悩むんだな〜やれやれと思ったけれど、そういえば子どもの頃にどこで鳴らそうかとタイミングを一生懸命計っていた僕の姿が記憶に蘇る。

 

 僕の子どもだもんな。臆病で仕方ないよな。
そんな遺伝子の繋がりの濃さに苦笑いした。

 

 練習というほどでもない練習を何度かして、
「もううまくやれるよね?」って聞くと、「うん」という返事。


なのに浮かない顔。

 

「どうしたの?もうバッチリ大丈夫だよ!」

「だけど。。。」

「え?まだ不安なの?」

 

「もし覚えてなかったらどうなるの?忘れてたらどうなるの?」

「忘れてたら?また乗せてもらって帰ってくればいいじゃない」

「だけど、だけど。。。」

 

「大丈夫だよ〜。この次は終点の伊角のバス停に着くだけだし。」

とかなんとかいうやり取りをしばらくして繰り返してたね。

 

「よし、見てこようか。この先に何があるのか。伊角はどんなところか」

 

 そして二人で足を延ばして、次のバス停まで車を走らせた。

 

 結構遠いから、もしかしたらもっと不安になっちゃったりしないかなって思ってたんだけど、なんだか落ち着いて景色を眺めてた。

 

 伊角のバス停に止まって、僕は長女に説明した。

 

 「ここが伊角のバス停だよ。もしうまくできなくてここまで来ちゃってもね、ほらあのおうちに行って、電話してもらえば父ちゃんすぐ飛んでくるよ。この辺の人はみんな善住寺だっていえば、すぐわかってくれるよ」

 

 そしたらこの日初めての笑顔で言った。

 「えー、善住寺知ってるのか〜」

 

 見えない、未知の場所が見えたことで、怖さが取れたのかもしれないね。

 

「どう、安心した?」

「うん」

「これで大丈夫?」

「うん、大丈夫」

 

 モヤモヤした表情がとれた長女を見て、僕もホッと一息。

そしてこの時に「そうか、そういうことか」って感じたんだ。

 

 僕は「うまくできるから大丈夫」だけの半面しか提示してなかったんだな〜って。

そう、「もしうまくできなくても、やっぱり大丈夫」っていうもう半面の提示。これも長女は欲しかったんだな〜って。

 

 彼女は軽やかに学校へ出かけていった。
そして帰って来た時には、何事もなかったかのように、「ちゃんとできたよ」と素っ気なく答えた。

 

 なんだよ、まったく。
拍子抜けだよ、このやろう。

 

 でも、彼女のおかげで、僕自身がその「大丈夫」の陰陽統合をする体験ができた。
 ありがとうだね。

 

 僕の引き寄せマインドでもあるからね。

「うまくいくから大丈夫。もしうまくいかなくっても大丈夫」

 

 僕は、全ての体験に大丈夫を立証していってるところなんだ。

つまり実践だね。

 そして今では、だいぶ腑に落ちてきてるよ。

 

 

 

 

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