前回、「ひれ」について、書きました。

 

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「ひれ」とは古代の服飾具で、女性が首から肩にかけて左右に長く垂らした布(織物)のことです(ショールのようなもの)

 

(漢字では「領巾」「肩巾」と書きます)

 

 

 こんなかんじ?

 

 

 

そして、この「ひれ」を振ることで、魔除けの力が生じる、といわれていたそうです。

 

 

本来は呪力として 用いられ、のちにその意識が薄れて装飾用になったといわれます。

 

 

(ちなみにこの「ひれ(領巾、肩巾)」は「ひら(枚)」と同語源だそうです)

 

 

 

 

 

 

天女がまとっている「羽衣」に似ていますよね! (・Д・)

 

 

ひらひら振ると、魔法の力で空へも舞い上がる・・ということでしょうか・・??

 

 

  

 

 

 

 

 

「布を振る」・・

 

 

この布を振る行為・・・出発する人を見送る時に、ハンカチを振る、ということがありますね。

 

 

「ハンカチを振る」・・

 

 

「鏡の国のアリス」にも、ハンカチを振るシーンがあります。

 

 

 

アリスは小川を飛び越えて女王になる前に、そこまで送ってくれたナイト(騎士)から、自分を見送って曲がり角に差し掛かったらハンカチを振るように頼まれます。

 

 

「あの小川を渡れば、クイーンにおなりだ・・しかし、まずはここにて、せっしゃを見送ってくださるかな?」

 

 

「ここでお待ち頂き、せっしゃがあの曲がり角にさしかかったらハンカチを振ってくだされば良い。 はげまされますのでな」

 

 

 

 

 

 

誰かを見送る時に「布(ひれ、ハンカチ)を振る」ということには、どういう意味があるのでしょう??

 

 

 

 

 

 

日本では古来より服の袖に魂が宿る」と信じられてきたそうです。

 

 

去っていく相手に対して「手を振る(袖を振る)」ことは、「神さまの御加護が得られますように」という祈りの意味があるそうです。(=袖振(そでふり))

 

 

 

「袖振(そでふり)」・・

 

・・といえば、成人式に着るのは「振袖(ふりそで)」です。

 

 

あのひらひらした長い袖は、「ひれ(領巾)」が変化したものかもしれませんよね!?

 

 

 

 

 

 

 

そして古来、袖を振る「魂振(たまふり)」という儀式があったそうです。

 

 

袖を振ることで空気を振動させて、魂を活性化させる儀式です。

 

 

袖を振ることが、神の加護を得たり、厄払いになると信じられていたようです。

 

 

神に仕える女性は、長い布や袖を振り、この「魂振(たまふり)」を行っていました。

 

 

「手を振る」「ハンカチを振る」・・などの行為は、この「魂振(たまふり)」が一般の人々へと浸透したものかもしれませんよね?

 

 

      

  ふりふり

 

 

 

 

 

  結論! ♪( ´▽`)

 

 

 

『長い布をひらひらと振れば、空気が振動し、それにより魂が奮い立ち、活性化する』

 

 

 

(・・さらに極めれば、舞い上がるかも・・??^o^)

 

 

 

 

そして、魚たちは、そのひらひらさせる「鰭(ひれ)」を、もともと持っていますね・・

 

 

      

 

 

 

 

人間には「鰭(ひれ)」がありません。

 

 

代わりに糸を織って作った布が・・

 

 

「領巾(ひれ)」(=人工の「鰭(ひれ)」)

 

 

 

 ・・ということなのかもね〜?? ( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

            

   こっちは天然のヒレだよ  ♪