トークライブや本の執筆などマルチなクリエイターとして活躍されている、さとうみつろうさんの「人間スーツ論」という、興味深い考え方があります。
世界中に「人間スーツ」が置かれていて、毎朝誰かがそれを着て、その人間としての体験を楽しんでいる。
「昨日も、私だった」「おとといも、同じ人間だった」なんて、ただのプログラム。
そのデータを用意すれば、着たものは、着た瞬間から「昨日も私だった」と思い込むだけ。
・・という理論です。
面白いですよね!! ^o^
ちょっとこれとは違いますが、眠っている間は魂が抜けて、朝になると選んだ体に入る・・・
・・・みたいなイメージ??
記憶が肉体の方にくっついてるとしたら、その人になりきってしまいますよね!! (・Д・)
(今日初めてその人になったけど、記憶があるから、今までその人として生きてきたように感じる)
みつろうさんの本はこちら
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これと同じような概念の描写が、「不思議の国のアリス」にも登場します。
「ええっと。
今朝起きたときは、いつものわたしだったかな?
なんかちょっと違う感じがしたような気もするんだけど。
でも、違ってたとしたら、『いったい全体、わたしってだれ?』ってことになるわ。
ああ、それ って大問題!」
そこでアリスは自分の知っている同い年の子全員のことをひとりひとり思い出しながら、自分はそのうちのだれかに変わってしまったのだろうかと考えました。
「メイベルってこともありえない。
だって、わたしはなんでも知っているけど、あの子 ーー もう、あの子ったら、なんにも知らないんだもの!
それに、あの子はあの子、わたしはわたしなんだから ーー ああ、もう、こんがらがる!」
「やっぱりメイベルになっちゃんたんだ。
あのみずぼらしい小さなおうちに住んで、おもちゃなんか、ほどんどなくて、しかも、ああ、これから覚えなきゃならないことがどっさり!
いいえ、わたし決心した。
もしわたしがメイベルなら、ここにいることにする!
だれかが上から覗きこんで、『さ、上がっていらっしゃい!』
なんて言ったって、わたし、見上げて言ってやるんだ。
『じゃ、わたし、だれなの? それを先に教えて。
それで、その子になる気があったら上がっていくけど、そうじゃなかったら、ほかのだれかさんになるまで、ここにいる』
ーー でも、ああ!」
と、アリスはどっと泣き出しました。
「だれかが上から覗いてくれたらいいんだけど!
こんなところで一人ぼっちでいるのは、もううんざり!」
また、アリスは、海ガメの話をいっしょに聞いていたグリフォンに言われます。
「さあ、今度は、君の冒険談を聞かせておくれよ」
「冒険なら、今朝から起こったことをお話ししてあげられるけど」
「昨日までさかのぼってもしょうがないわ。
そのときはわたし、別の人だったから」
・・あなたは、「昨日と同じ人」ですか?? ( ´ ▽ ` )
毎朝目覚めるたびに、新しい「記憶付きの違うキャラ」を演じているのかもしれません・・?? (^。^)