最近「アムリタ」について考えていたので、今度は不老不死つながりで(アムリタ = 不老不死)、「黄金の林檎」について考えてみたいと思います ^ ^
(一般的な)赤い林檎が「知恵の樹の実」とされるなら、黄金の林檎は「生命の樹の実」ということになるでしょうか??
「赤い林檎」 = 天国からの転落の象徴
「黄金の林檎」= 天国へ戻ることの象徴?
この「黄金の林檎」、いろいろな神話に登場するようですが、北欧神話ではこんな感じです・・
アースガルズ(アース神族の王国)において、女神イズンが守護しているのが「黄金の林檎」です。
アースガルズの神々は、この林檎を食べることで 永遠の若さを保っているのです。
しかしイズンは、悪神ロキに騙され、鷲に変身した 霜の巨人スィアチに、林檎とともに連れ去られてしまいます。
林檎を失ったアースガルズの神々は、老い始めます。
怒った神々はイズンと林檎を取り戻すよう、ロキに命じます。
ロキは鷹に変身し、イズンを木の実(胡桃)に変えて持ち帰ります。
そうして無事イズンと林檎は戻り、アースガルズの神々は若さを取り戻しました。
「イズンとりんご」J・ドイル・ペンローズ作
「鷲に変身して、不老不死に関わる者を誘拐する」
・・こんな話はギリシャ神話にもあって・・
「ガニュメデスの誘拐」 ギュスターヴ・モロー作
全知全能の神ゼウスは、美しい王子ガニュメデスを気に入り、鷲の姿に化けて 誘拐します(神が美少年を誘拐・・^_^;)
そしてガニュメデスは、神々の宴で 不老不死の神酒「ネクタル」を注ぐ給仕をすることになりました。
後に、ゼウスから不老不死を与えられます。
このガニュメデスが酒瓶を使って神々に給仕する姿が「水瓶座」のモデルとなっています。
その話はこちらにも
↓
「鷲に変身すること」には、どういう意味があるのでしょうね?? ( ゚д゚)
「鷲」「誘拐」「不老不死の食品の管理者」・・
こんなキーワードでこれからも考えていきたいです・・ ( ・∇・)
鷲といえば・・
ちなみにこの黄金の林檎、多くの言語で「オレンジ」の意味なんだそうです。
・・なので、実は不老不死の果実とは、オレンジを指すのかもしれませんよね?? ( ゚д゚)
同じ意味だったりして?