前回「ひな祭りの意味」について書きました。
それを発展させて、「桃太郎」の意味を考えてみました ^ ^
桃太郎は、桃がパカッと左右に割れた中から誕生します。
これは、何か「囲われていたものから外に出る」という比喩のように思えます。
目醒め、覚醒の比喩??(そればっかり ^_^;)
以下、その方向で(勝手に)解釈してみます。
前回の考察から、「桃」には
「勝手に道が開ける」「他者が道を開いてくれる」
ような意味があると思っています。
= 桃太郎は苦労せず、3匹のお供たちが道を開いてくれる・・
その、とっても頼りになるお供たちなんですが・・
お供の「犬、雉、猿」
この3匹には「行ったきり戻ってこない」ようなニュアンスが感じられます。
「いぬ」は、古語での「往ぬ」「去ぬ」という言葉にもなり、「立ち去る」「行ってしまう」という意味があります。
「さる」は、そのまま「去る」ですね。
「きじ」には、「雉子の頓使い(きぎしのひたづかい)」という、古事記から生まれたことわざがあります。
(行ったきり戻ってこない使いという意味)
雉の神さま「ナキメ」は、アマテラスらにより高天原から葦原中国に派遣され、結局戻ることはありませんでした。
そこから、雉は、 行ったきり戻ってこない象徴のように思えます。
サヨウナラ〜
覚醒し天界に到達し、現世には戻らないという比喩? ( ゚д゚)
(輪廻から抜ける?)
鬼ヶ島
「鬼ヶ島」にはさまざまな財宝があり、中には神通力を有する宝物もあるとされています。
「鬼」は、エネルギー受信発信能力の象徴「角」を持っているので、神通力を自由に操る「覚者」を表しているのでは?
「鬼退治」は「鬼対峙」
「鬼(覚者)」と対峙する??
(「神通力」の秘密を教えてもらったのかも・・?? ( ・∇・))
そして、あの有名な「きび団子」には「黄泉戸喫(よもつへぐい)」の、逆の意味があるのではないかと言われています。
「黄泉戸喫(よもつへぐい)」についてはこちら
↓
「黄泉戸喫(よもつへぐい)」とは、黄泉の国の竈(かまど)で煮炊きしたものを食べることです。
そうすることで黄泉の国の者となってしまい、現世には戻れなくなると言われています。
桃太郎の場合は、逆に「現世の食べ物を持って行くことで、異世界から戻ってこれた」ということになりますね。
「きび団子」=「現世に繋ぎとめるためのアイテム」
ということではないでしょうか。
結局桃太郎は、鬼ヶ島からお爺さん、お婆さんの待つ故郷に財宝を持って帰ってきました。
現世に戻ってきたということですね ( ゚д゚)
(異界には留まらなかった)
3匹のお供も「行ったきり戻ってこない」という意味を持っているにもかかわらず、こちらの世界に戻ってきています。
それは、桃太郎から、現世残留アイテム「きび団子」をもらっていたから 。
そして宝物を持ち帰っているので、神通力という宝(能力)を得た、ということなのかもしれません。(現世に神通力の秘密を持ち帰った)
このお話は、3匹のお供といっしょに目的地に向かうという点で、「西遊記」と似ていますよね! (・Д・)
同じような意味があるのかもしれませんよね?
余談ですが、「極主夫道」で、不死身の龍 が子どもたちに桃太郎の絵本を読む場面があります。
・・それが面白すぎて・・☆( ̄∇ ̄) 超オススメです!!