イラン航空(IR)の成田/北京/テヘラン線(B747SP)が昨年の11月をもって運休となって
しまいました。原因はアメリカ主導の対イラン経済制裁の一環によって日本でのイラン国籍の
航空機への給油が制限されたからだと言われています。
イラン・イラク戦争でも運休せずに飛び続けた翼ですが、経済制裁によって運航を断たれる
とは思ってもみなかったです。給油だけでなく航空券の決済に使うBSPも停止されたため、
世界の代理店や航空会社での航空券販売もできなくなるなど、先行きが危ぶまれます。
先日、よく行く茨城のイラン料理店に置いてありました。何度かイラン航空に乗りましたが、
機内誌が一度もシートポケットに入っているのを見たことがありません。日本と違って
まめに補充しないんですね。
アメリカによる経済制裁で新造機材の購入が禁止されており、イラン革命以前に
購入した機材か、製造7年以上の中古機しか購入できない状態にあります。
写真はまだ現役のイラン航空のB727 (テヘランにて)
旧アメリカ大使館に書かれた「DOWN WITH THE U.S.A) (イラン・テヘラン)
アメリカとイランの関係はますます悪化し、ホルムズ海峡封鎖も現実味を帯びてきました。
そんなことになれば、燃油が急騰し世界中の航空会社の経営を圧迫するかもしれません。