こんにちは
今日は、インカの末裔ロランド・パウカルが行っているカパック・ニャンについて少し書きたいと思います。
先日、人違いで、私をアンデス式レイキの先生かなにかと勘違いして、いろいろ聞いてきた人がいました。実際アンデス式レイキともあまり関連性がないのですが、私がフェイスブックでシェアしたロランド・パウカルが行っている巡礼の旅についての質問でした。
「この後は、聖なる岩やセレモニーの場所に行く必要はなくなるでしょう。なぜなら、それらすべてはあなたの中に存在することになり、もしあなたが自分自身の魂の声を受け入れることができれば、自分自身の中で認識し、偉大なる道カパック・ニャンで鷲の目と象の耳を持つことができるでしょう。」
という部分について、
「ペルーからアルゼンチンまで徒歩で歩くという偉業を彼が行うことでそんなことが本当に可能になるのか?」「具体的にどうやってそれが起こるのか?」「それはいつ起こるのか」といった質問でした。
私には分かりません。私はロランドではないので、適切な答えを出すことができません。しかし、述べられていることを文字通りにそのままとらえてはいけないと思います。次のことが言えます。
彼の行っている巡礼の旅によって起こると述べていることに、過剰な期待はしないほうが良いと思います。彼が旅の中で行う儀式や巡礼そのものが、私たちを進化させてくれるとか、救ってくれるとか、解放してくれるとか、霊感や意識を高めてくれるとか、そのようにとらえてはいけません。そのように誤解してはいけないと思います。
大切なのは、一人一人が、自分自身のカパック・ニャンを歩んでいるということに気が付き、その意識を高め、自分が誰であるかを認識し、何かにしがみつくことなく、自分の足で歩き始めるということだと思います。実際にそういうことを目指しているように思います。つまり、彼の巡礼の旅に多くの人が触発されて、そのような流れ(何かに頼ることなく、自分の力を信じ、自分の道を自分で歩く)が強くなっていくだろうということだと思います。(それはすでに、私自身の中では始まっていることです)
また、彼は自分のためではないと言っていますが、彼自身のためではないはずがありません。もちろん、彼はインカの末裔として生まれながら与えられた使命に従い、様々な葛藤や恐怖心を抱えながらこの巡礼の旅を行う決意をしたと思いますし、人類の進化に貢献しようという目的を持っていることは間違えないと思います。しかし、何よりも彼自身が進化するためであり、「インカの末裔として人類の進化に貢献する」という自分自身の神話を創り出すためのものだと思います。そして、有名になり、注目されること自体が目的ではなくても、多くの人の注意を引くことがそれを助け、それによってエネルギーを得ることができるというを知っています。そのために人々の関心を引いき、彼を慕う人々からエネルギーを貰うということも行っていると思います。
彼に付き添い、援助するのであれば、そのことも知っておく必要があると思います。彼に自分のエネルギーを注ぎ込み過ぎないように、気を付けて下さい。彼に頼らないこと、期待を抱かないこと、自分の中心から外れずに自分の道を自分で歩むことが大切です。そうでないと、本来のカパック・ニャンの目的とは全く逆になってしまいます。
彼だけではなく、その他多く存在するスピリチュアル的な師やリーダーたちに対しても言えることです。自分の関心を必要以上に彼らに向けないように気を付けてください。自分自身の中から生じるもの、自分自身が行動を起こし、そこから得た経験だけが、真の知恵を生み出し、進化につなげることができます。
以上、最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
ケロ村の美しい風景の写真を載せます。