長崎での野鳥撮影について(最新情報追加版) | Anpapa@B級野鳥図鑑(C)

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個人的に出逢った季節の野鳥たちを
簡単な図鑑形式で一日一種ずつ紹介しています。
(C)はカレンダー(暦)の意味です。
毎日覗いて楽しんでください。(^^)/

<長崎での春の野鳥撮影について>24.5.5

長崎にお越しの際はくれぐれも慎重に行動してください。

※車は決められた駐車場に駐車しましょう。(路駐/路肩駐車禁止)

 長時間の駐車も御遠慮くださいとのことです。

 分からないときは、地元のバーダーさんにお尋ねください。

※野鳥の会の用意している駐車場は「車中泊禁止」とのことです

反対車線に車を留めての撮影は決してしないでください。

(当然の事ですが、野鳥の会会員の方々も御協力下さい。)

※長文ですが、ぜひ御一読ください。

春の渡りの季節がやってきました。

長崎の五島や壱岐、対馬などの島々は珍しい鳥がこの時期、渡りの途中で立ち寄る

場所として有名で、本土でも、その鳥の一部が立ち寄ることがあります。

ただ、本土の一部の地域では例年、野鳥カメラマンと地域住民とのトラブルが発生し、

鳥見ができなくなっている立ち入り禁止の場所が増えています

正直なところ、春の長崎本土での鳥見はあまり楽しい所では無くなっているのが現状です。

誰もが笑顔で楽しいバードウォッチングができる環境に少しでもなるよう、

もし、この春、長崎での鳥見を考えている方々には、以下のことを

お読みいただき、鳥見の参考にしていただけたらありがたいです。

 

<長崎の地域的な特徴と現状>

①長崎は渡りの中継地点ですが、春は渡って来た鳥がすぐに出ていく季節のため、

 いつでも鳥がいる訳ではありません※全くいないときもあります。

②長崎は開けた場所が少なく、野鳥が見られる場所も限られています。

 一度に大勢のカメラマンが押し寄せると地域の方が驚かれます。(迷惑します。)

 また、車を駐車できる場所も非常に限られています(とても少ないです)

 長時間の駐車も地域の方々や他の方々の利用に支障をきたします。

 公園や田舎道は地域のお年寄りが日常的に散歩やウオーキングをしています。

 野鳥が出てくる場所が住宅と隣接していて、見知らぬカメラマンが徘徊することや

 三脚や一脚を使ってカメラを構えることにひどくストレスを感じている方も多いです。

③田舎や島地区では地域の方々が力を合わせて生活のための道路の環境を

 自ら整備されています。また、道路幅が非常に狭く、車の離合が困難な場所も

 数多く存在します。お年寄りが多い地域では、離合が苦手な方も大勢おられます。

 田舎や島の道路は元々、地域住民の生活のための道路なので、標識等はほとんどありません。

④高齢化が進み、耕作放棄地が急増し、驚く様な所でイノシシと出会う事が増えています。

 ※コロナ前とは環境が一変している所も多いので、要注意です。

⑤当然のことながら、畑や漁港は地域の方々の大切なお仕事の場です。

⑥コロナ前と違って立ち入り禁止の場所が増えています。大規模な公園整備も行われており、

 樹木が伐採され、以前と比べ、探鳥が難しい状況になっています。久しぶりの方は、

 皆その変わりように驚かれ、嘆いておられます。

 

<これまでのトラブルや不快行為等の例>

①非常に珍しい鳥が出たという情報が県外まで拡散されたため、一気に人が押し寄せて

 交通渋滞を招いたり、地域の人が生活道路が通れなくなったりした。

②野鳥を追いかけるため、車を猛スピードで運転し、散歩する人に恐怖心を与えた。

③生活道路に立ち入り、車の離合ができなくなったときに地元の人に長い距離をバックさせた。

④野鳥撮影中に散歩で通りがかった人にカメラマンが暴言を吐いた。

⑤野鳥を撮影するためにカメラマンが畑の中に入ったり、あぜ道を歩いたりした。

⑥野鳥を撮ろうとして農作業をしている人の方にカメラを向けた。(双眼鏡で覗いた。)

⑦住宅の方を双眼鏡で見たり、カメラを向けたりした。

⑧道路や通路に三脚を設置して写真を撮ろうとした。注意されると大声で怒り返した。

⑨公園で写真を撮らないときにレンズを下に向けないため、通行する人が回り道をした。

➉野鳥が出てくるのを待つために公園の片隅に潜み、通行する人を驚かせた。

⑪近隣住民に挨拶をせず、我が物顔で闊歩するカメラマンが多い。

⑫駐車スペースではない(道路脇等)に車を停めて鳥見に出かけた。

⑬地域住民や鳥見以外の人の利用を目的とする駐車場をバーダーの車が占拠した。

※県外からの常連さんが大挙して押し寄せたのが原因でした。

⑭車中泊を想定していない駐車場に知らずに車中泊した。

<その他>

〇畑を探鳥中、人里近い耕作放棄地から突然出てきたイノシシに襲われそうになった

※これは私の実際の経験です。大型のイノシシと出くわす確率は半端ありません。

 

小さなことばかりと思う方も多いでしょうが、

結果として、かつては野鳥撮影に対して寛容だった地域の人々も

こうしたことが積み重なった結果、野鳥カメラマンに来てほしくないと思うようになり、

立ち入りできなくなった場所が増えていることは事実です。

野鳥を観察できる環境は地域の方々によって守られているということに

敬意を払いつつ、少しでもこの環境が良い方向に向かって次世代に繋いでいけるように、

小さなことでも、できることがあったら少しでも力を貸していただけませんか・・・。

※ある長崎の野鳥観察グループは、地域のイベントや人が集まるゴールデンウイークの

 時期には、鳥が観察できる場所にはあえて足を運ばないようにしているそうです。

 

<共通理解しておきたいこと>

私が見聞きしたり、実際に注意されたりしたことで

今後、長崎で春のバードウオッチングをするときに共通理解した方が良いだろうことを

私なりに考えて整理してみました。(当たり前のことばかりですが・・・。)

①狭い地域での車での移動は極力控える。地元の人の生活道路は車で通らない。

②車は公園や公設の駐車場に留めてから撮影する。(少々遠くても歩きましょう。)

 公共の駐車場に長時間駐車しない。

三脚を使った撮影は極力控える撮影は短時間で済ませ、一か所に長く留まらない。

※場所によっては三脚持ち込み禁止の場所もあるので地元の詳しい人に確認してください。

⑤畑やあぜ道、農業施設等には絶対立ち入らない。(荒地でも私有地です。)

⑥人や家屋に向かってレンズを向けない。散歩する人がいたら撮影はあきらめましょう。

できるだけゴールデンウィークは避けたスケジュールを考える

⑧出逢った人には笑顔で挨拶をする。※ベテランバーダーでもできない人が沢山います。

⑨車中泊中は車をいつでも動かせるように飲酒はしない。※地元での車中泊は極力避ける。

通報による警察のパトロールも過去には行われているそうです。

以前、車中泊をしていた私の知人は、近隣のホテルを利用するようになりました。

 また、少し遠くて不便ですが、車中泊可の道の駅を利用している知人もいます。

珍しい鳥の情報が拡散して一気に人が集まらないように注意する。

⑪田舎の方が人の目は厳しい。「これくらいは大丈夫だろう。」という安易な考えは禁物です。

⑫地元のお店やレストラン、温泉を積極的に利用する。

 ※長崎名物の刺身や揚げたての魚の天ぷら(かまぼこ)は特にお勧めです。

 

現地にバードウオッチングを禁止したり、注意喚起を促すような看板はまだ少ないですが、

そういう物が設置されなくても良いように事が展開していくことを願っています。

なお、ここに書いていることは、私が見聞きしたことを元にまとめたあくまでも私見です。

しかし、もし、この春、長崎で鳥見をお考えの方が身近におられたら、

ここに書いてあるようなことには気を付けるようにお伝えいただければ大変助かります。

※日頃珍鳥の情報のネットワークをお使いの方へ

長崎の難しい鳥見事情(情報)を拡散することに協力して下さるのは大歓迎です。

また、この記事をリブログしていただける方がいらっしゃったら宜しくお願いします、

 

 

「Anpapa@B級野鳥図鑑」を

いつも、お楽しみいただき有難うございます。

○このブログは、Anpapaが散歩がてらにコンデジで撮りためた九州北部の野鳥

 を中心に図鑑形式で紹介させて頂いています。

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 あれば遠慮なくご指摘ください。

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<Anpapaのポリシー>(改訂版)2024.4.26

※フリーで鳥見を楽しんでいますが、以下のことに気をつけています。

鳥たちとの楽しい出会いを紹介します

○健康のために鳥見をします。(できるだけ歩きます。無理はしません。)

○家族や仕事を大切にします。(鳥見はあくまでも三番目です。)

○鳥を脅かしたり、深追いしたりしません。(撮影はできるだけ短時間で済ませます。)

営巣期の八色鳥、赤翡翠、三光鳥、猛禽類などは追いかけません

○鳥はできるだけ自分で探します。(携帯やライン等での情報交換はしません。)

○出会ったバーダーさんたちには笑顔で挨拶します

地域の方々への感謝を忘れず、マナーを守って鳥見させて頂きます。

道路や通路で三脚を使った撮影はしません。(手持ち撮影が基本です。)

○安全運転とマナー運転を心がけます。

珍しい鳥の紹介は時期をずらします。場所はお知らせしません。

  (少しずつ精度を高め、内容を充実させていくようにしています。)

○作品としてではなく、鳥の紹介のために写真を掲載しています

 写真の出来栄えについてのコメントはご遠慮ください。m(_ _)m

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

納得するしないは別にして、長崎にはこういう状況や考え方もあるのだと

知っておいていただければと思っています。

 

  また、このブログは、4月から当面は過去記事の再掲載を中心にしていますので、

リアルタイムで野鳥情報をお求めの方々は誤解無きように御注意ください。

 

プロフィールに、野鳥ブログやバードウオッチングについての個人的な考え方を、

 整理し直してアップしていますので、興味がある方はご覧ください。