問題・課題の本質に気づかず、

表面的な現象に対する打ち手しか講じられない事例を

いくつも見てきているが、

実際、自分がその問題に直面したとき、

本質を見抜けるかと言ったら自信がない。


本質ってどうやったら見抜けるんだろうか。


この本ではそのヒントが、著者の専門である

「国際政治学」、の領域を切り口に示されている。


「国際政治学」の切り口ではあるが、

汎用性のある考え方がいろいろと書かれていて参考になった。


本質を見抜くには

「できるだけいろいろな立場や視点からものごとに光を当て、

曇った眼鏡や色眼鏡、歪んだレンズでものごとを見ないようにするため」

に「自分の頭で考える」ことらしい。


言い換えると、

「自分の視点や、新聞、テレビの報道・コメント一つを鵜呑みにせず、

いろいろな切り口で自分で考えろ」ということか。


やはり「自分の頭で考える」といのがポイントだ。


このブログを書き始めて、以前よりは随分自分で考えるようになった。

ただ、著者が「受験問題の答えを求めるように、

早く解答を得さえすればいいと思っていると、ものの見方や考え方は育たない」

と言っているように、もともと受験問題の答えを求めるような考え方しか

学んでこなかったため、まだまだ思考力は初級だ。

すぐ答えを求めようと、飛躍した結論に至ってしまうことも多い。


「人は答えが出ないことに耐えられず、早まって誤った判断を下すことが多い。

正しい判断のためには、しばらく答えが出ない宙ぶらりんの状態に耐える習慣が必要」

この言葉が本当に刺さった。


要するに「悩む」ことを、妥協せずにするということだろう。


その「悩む」「自分で考える」方法として、

「考えるということの一番わかりやすい作業化は、言葉にすること」

「むずかしいことをやさしく表そうとすることで考えは進む」

この2点が挙げられている。


ブログを通して、自分がぼんやり考えたことを言葉にしてみよう。

著者が書いている抽象的で難しいことを、具体的でやさしく言葉にしてみよう。


これを実行すれば、自然と考える力が向上すると思う。


大学時代から、論理的な思考が自分には欠けているという

問題意識があったので、まずは入門として、

わかりやすそうな本書を読んでみた。


「筋道を立てて考える」という論理思考の基本を

ざっくりと学べる本だった。


やはりこの本でも「なぜと問いかける」「仮説」といったキーワードが出てきた。

疑問思考・仮説思考は今のはやりなのかな?

それとも、これこそがビジネス力の根底にあるものなのかな?

この2つの思考をまだまだ身につけられていない私には、

これが流行りなのか、本質なのかはまだわからない。


ただ、今、この2つの思考を訓練することは間違いないと感じている。


【本書から学んだこと】


ミッシー:モレやダブりのない状態

「それ以外」「反対」「裏表」「プラス要因とマイナス要因」など、

他に何かないかを考えることがミッシーのコツ。

これをわかりやすく整理したものが「ロジックツリー」


ロジックツリー:左側に解決したい主要課題を置き、右にそれを解決する課題を、

それをさらに階層化し、詳細化したもの。


アイデアを出す基本プロセス

テーマの明確化→発散→収束→まとめ

例:課題の明確化→ブレスト→グルーピング→優先順位付け


「変化の前後において、何が変化したのか、何が変化していないのか

を比較して、変化した原因が何なのかを体系的に探究することができる」


図形を描きながら考えると思考力が何倍にも高まる。

図形枠・キーワード・矢印を使う。

ビジネス本やビジネス誌を見ていると、

「仮説」を題材にした書籍が多いことに気づいた。


私自身も、行動派の自分に限界を感じ、もっと思考しなければいけないと問題意識を抱えていた。


まずは読みやすいものをと思い、本書を手に取った。


なぜ読みやすいと思ったのか。


それは、小説形式で書かれていたからだ。


あるビジネスマンが壁にぶつかり、その壁を「仮説」を使い乗り越えていく

というストーリーになっており、主人公と一緒に「仮説」を学べるつくりになっている。


すらすら読め、「仮説」の立て方と使い方をざっくり学ぶことができた。

「仮説」について学ぶ最初の一冊としては、名著だと思う。


ちなみに「仮説」の立て方とは…

①課題の明確化

→観念的な話ではなく、具体化する。

②調査の実施

→調査目的と調査計画をしっかり立てる。

  事実と意見を区別して捉える。

③情報の分析

→情報をいくつかの項目に分解する。

  一つの情報から、結論にジャンプしないこと。

④仮説の立案

→a)帰納法・b)演繹法・c)弁証法

a)個々の具体的事実をつなぎ合わせたり、比較したり、共通項を探し出したりし、結論を導き出すこと

  b)一般的あるいは普遍的な考え方を個別の事例に適用し結論を導き出すこと

c)自己のうちにある矛盾を自らの発展によって、新しく統合された統一に到達する理論

⑤仮説の実行

⑥仮説の検証


主人公が「走りながら考えるというと、かっこいいイメージがあるが、

本当のところは、行き当たりばったりと紙一重かもしれない」

と述べているが、耳が痛かった。


事前に思考し仮説を立て、あとは何も考えずに行動できる。

そんな思考と行動を切り離すテクニックは技として必要だと思った。