こんにちは、Aです。夏は好きですが、ここ数年の酷暑はしんどいですね…
涼しいお部屋で映画を観るのが一番です笑、今回もレビューいきますよ♪
★悪い子バビー
強烈…!こんな作品がずっと公開されてなかったなんて…
90年代のオーストラリア映画なんですが、20年以上経ってようやく日本公開となったんですよね。今は配信で観ることができます、ありがたい…!
中年男性バビーの奇妙な人生。前半は本当にキツい…!
母親と2人で暗くて汚い部屋に住む彼、どうやら子どもの頃からずっと監禁されているらしく。「外は汚染されている」とウソを言われ続けてきてるんですよね。母親からの抑圧が凄いのです…!
心身囚われて気の毒なバビーですが、観ていて一番目を細めたのがアレですね… 彼は母親の性奴隷なんです… 画が強烈で!ゾッとしましたよ
そんなバビーの前に初めて父親らしき男が現れるんですが…当然ながらこの人間も最悪で。耐えられなくなったバビーは家を飛び出すことになるのです…(ここの展開がまた凄いので、詳しく書かないでおきますね)
という訳でバビーの人生再出発な旅を描いたこの映画。他人の言葉を繰り返すだけの彼なのでちょっと切ないしハラハラ、でも真っすぐで応援してしまいます。そして色んな出会いもあり…傷つけてくるのは人間だけど救ってくれるのもまた人間で…なんてちょっとホッとするんですよね
どの映像も素晴らしく、哲学的に感じるくだりも多くて。引き込まれましたねー
特にバビーが出会う神父の話は頷けます。「神は居ない。そう認めた時から人は自分で考えるようになる」みたいな神不在説。
神や陰謀論の盲信って「自分からの逃避」だと思うんです… 人生が上手くいってない人ほど陰謀論にハマる傾向にある、とよく言いますけど。
自己否定したくないから周りのせいにするし、他者や社会を貶すことで安心してしまい、自分は努力しないんですよね… 弱い人間が陥る闇、なんだと思います。
鋭い言葉を心で受け反省し、他者の気持ちを考えるようになるバビー。後半のロックでパンキッシュな彼はカッコいいですよ…!
それはええのか的行動もありますけど笑。でも、自分の考えを押し付けるだけの「愛の無い存在」を否定する物語なんだと思います。
あんなに苦しめられたのにバビーの中には母親がずっと残っていて(と私は感じました)。親の影響って大きいんだよ…みたいな。警告であり優しさだと思うんですよね。
エンドロールのあの映像はジーンときて、余韻が凄かったです…!
奇抜に見えて実は普遍的テーマを持つ、そんな傑作だと思いますね…!アマプラなどで是非
…今回は以上です
ちょっとだけお仕事の話を…
今までほぼ変えずにやってきたWEBサービスの料金ですが、ドメインなど高騰化しており… 悩みに悩んだ結果、今月から一部値上げとさせていただきました。
悔しいし申し訳ないですが、内容を改良するなどしてより良いサービスを目指してまいります…!ご理解いただけますと嬉しいです。
いつもありがとうございます
それでは暑さに気をつけて…!また次回お会いしましょう