スタッフAの、アノマリーな日々

スタッフAの、アノマリーな日々

アノマリーデザインの陰のスタッフ「A」が、日々思うことやお仕事のことなどを、
映画レビューとともにテキト~に書いていくよん( ´3`)ノ

どーも、Aですニコ

花粉ツラいですね…!頑張りましょうあせる

今回も日本映画のレビューです、いきますよ♪

 

あんのこと

かなりしんどい、けど良作!とか言われており気になってた本作。

なかなか手が出ませんでしたが…調子の良い日にアマプラで観ましたよニコ

 

冒頭から確かにしんどいですねー。21歳の女の子・杏は薬物依存症で売春をやっていて。

家に帰ると母親が暴力を奮う。「あ、この親が諸悪の根源か…」と序盤ですぐに理解できる訳ですが、杏の壮絶な過去が段々と明かされるんですよね…学校に行けなくなったとか売春で稼ぐようにさせられたとか。ますます母親が憎たらしく思えてきます。

子どもにとっては親がすべて、家がすべて。小さな世界で必死に生きている。逃げ場がなかったんだと思うと本当に気の毒で…腹が立ちましたねぐすん

 

それでもちょっと救いはあり。彼女に手を差し伸べる人が居るんですよね。佐藤二朗さん演じる刑事ですね。粗暴に見えて情に厚いんです、親身になって杏の世話をしてくれるんですよ。二郎さんならではの人間味がたまらないですねー。この刑事の別の顔が後半明らかになってしまうんですけど、彼みたいな人はこの時代に必要だと思います。

それから稲垣さん演じる優しい記者ですね。彼の行動が後半、杏と刑事を引き裂く事になるんですが…責める気持ちにはなれないんですよね。そこには彼なりの正義があるから…

 

すべてを諦めた様な目をした杏が新しい生活で輝いていく…なのに、という展開。

コロナ禍による影響も描かれていて、現代社会における人間関係の脆さも感じましたね。(ブルーインパルスは皮肉なのかな。あの無駄遣いは何だったんだろう、って自分も思ってますから笑)

 

悲しい物語なんですけどねー、優しさでできた作品だと私は思いましたよぐすん

私の勝手な解釈ですが「誰かにとっての悪は、違う誰かにとっては善なのだ」…と言ってる気がしたんですよね。

人間の善意を信じる。そんでもって、少しでも他人を、弱者を気にしてあげる…その輪が広がれば良い世界になるんじゃないか。そういう希望を込めた作品なんじゃないかなぁと思ったので。

どの人物にも良い部分があったんですよね。あのお母さんは…悪多めで赦せないけど。でも終盤ちょっとだけ良い所あったし。彼女も生活苦によって歪んでしまったのかもしれないですしね。それでもやっぱり腹立つけど笑。

そしてこの国への訴えでもある様な…そんな気もしました。このままじゃ間違いなく日本は……と常々思うので。

 

ということで良作でしたね…!河合優実さんは評判通り素晴らしかったですほっこり

本作、実際にあった事件から着想を得て作ったそうで…ズシンときますね。ぜひ観ていただきたい作品です…!

 

 

ではでは今回はこの辺で~ほっこり

また次回お会いしましょうコスモスハチ