衝撃と感動…!「ルーム」を観ました | スタッフAの、アノマリーな日々

スタッフAの、アノマリーな日々

アノマリーデザインの陰のスタッフ「A」が、日々思うことやお仕事のことなどを、
映画レビューとともにテキト~に書いていきますよ♪

どーも。鼻とか酷くて春を楽しむどころではないAです。えーん
今日もツラい…もはや風邪なのか花粉なのかワカラナイ…叫び
元気になったら愛犬とがっつりハイキングに行くで~~!キラキラ

そんなわけで今日も映画レビュー、行きますよん。にやり

ルーム」(2015)※ドカンとネタバレしますよ
ひかりビデオの中で見つけたんだけどアイルランド・カナダ製作の映画だったんで、
何となく興味が湧き観てみました。
全然予備知識もないまま観たのですが…かなり衝撃的な作品でした。叫び

若いお母さん・ジョイと、5歳になる可愛い息子・ジャック。
親子2人が仲良く料理したり体操したりしてるシーンが冒頭から続きます。
一見普通によくある光景にも思えるんですが、なんだか違和感があるんですよね。

おかしい所1.えっ…?ずっと部屋の中なの?叫び
親子、ずーーっと同じ部屋の中にいるっぽい。
お風呂、ベッド、キッチン、こじんまりだけど一通り揃ってて、窓は上に1つだけ。
どうやらこの一部屋だけで生活しているようなのだ。
常に下着なのか部屋着なのか分からん格好でいるし、ジョイはすっぴん。
ジャックは超美形で可愛いんだけど、切ったことがないと思われるふわふわロン毛。
彼は一度も部屋の外に出たことがないらしく、身の回りにある物に名前を付けたり、
あとは想像の世界を楽しんでいる様子。

おかしい所2.たま~に謎のおっさんが来る。叫び
最低限生活に必要と思われる物を、どこかのおっさんが夜中に置きに来る。
しかもそのような日、ジャックは狭いクローゼットに寝かされる。
物心がついてきたジャックはおっさんの存在に気付き始めます。

おかしい所を挙げた所で、この親子について答えを言ってしまいますね。
(ネタバレとなりますので、嫌な方は読まないでください)

なんと…ジョイは10代の時に知らないおっさんに誘拐され、
物置に監禁されていたのでした。アセアセ
その間、おっさんとの子(ジャック)を妊娠・出産したと思われるジョイ。
単なる仲睦まじい親子のストーリーではなかったんです。
恐ろしい監禁事件だったんです。
なんとなくジョイが不安気だったりジャックが不思議ちゃんだったりするのも、
そういう経緯からだったんですね。

監禁されていたのは7年。
最低限の生活は出来るという与えられた空間(物置部屋)で、
おっさんに怯えながらジョイは懸命にジャックを育てていました。
おっさんはたまにしか来ないので、普段は普通に生活している変質者だったんでしょうかね。
(おっさんに関する描写は少ないので、想定です)

逃げられんかったんかい…とか思う人もいると思いますが、
ドアは施錠されてて窓も天井に1つだけ。
前に逃げようとしてボコられた…的なことをジョイが言ってるシーンもあったんで、
何度か試みたものの無理だったのでしょう。ショック
敷地内におっさんの住む家があり、監視されてたのかもしれない。
遠くに住んでたとしても、いつやってくるか分からない。
ましてや自分一人という訳ではなく小さな息子を守らなくちゃだった訳だから、
したたかにやり過ごして時機を見るのがベストだったのでしょう。
自分が抵抗できたとして、まだ小さな息子がおっさんに捕まったら
どうされるか分からないからね。ショック

この辺りに「自分も親だし、理解できる!」「この母親に共感できない」とか
色々な意見があるようですが、親だからとか違うからとか、
そんなので考え方が変わるもんかね…。想像すれば分かるじゃないの。うーん
(まぁ、母性っていうものはたまに想像を超える時もありますが)

ジャックを想ってのジョイの行動は親でない私でも全然理解できたし、
ジョイの気持ちがセリフになくても、映像を観ていて伝わってきたもの。
犯人との子…とは言え、生まれてきたジャックに罪はない。
ジョイが取った方法はジャックにとってベストだったと思うんですよね。
素晴らしい母親だと思いました。キラキラ

グルグル巻きの練習だけが観てて辛かったけどねあせる
ジョイはジャックの成長を待ちながら作戦を立ててたんだろうなぁ…。
ジョイが「ゥオエオエ!」なんて必死に吐くシーンでは物凄い覚悟を感じました。

結果を話してしまうと、
ジャックはジョイの作戦によって一人で「部屋の外」へ脱出します。
いやぁ…ハラハラしたなぁ!このくだり。叫び
なんか…思いっきり感情移入しちゃって自分が脱出する気持ちになっちまいましたよ。
で、広がるのは、ジャックにとって全て初めて見る世界…キラキラ
青い空を見て素直に感動するジャックのシーンはなんとも言えずジーンと来たなぁ。

そしてジャックの脱走によりジョイも救出され、犯人も逮捕。一応収束へ。
ジョイは7年ぶりに家に帰ることになります。
ここから新たな苦悩が…。そりゃそうですよね。監禁されてた間の時間は戻らない。
精神的なショックのほか、現実的に奪われた人生7年分。ぐすん
そりゃ色々おかしくはなるよ…。

久々に再会したジョイの両親は離婚しちゃってたし…。
パパがきまずい感じで受け入れられない感じだったね。男心として複雑なのかね…。
対称的にママの方は優しそうな人と再婚してて、ジョイとジャックを迎え入れてくれた。
ここでも母は強いのよ。母性を感じましたねー。にやり

ジョイが辛くてやり切れなくて、ママを攻めてしまうシーンもあるんだよね。
「私が親切心でおっさんに付いて行っちゃったのはママのせいや!全部あんたのせいや!」」
…これに対してただ黙って見守り続けるママン。
辛さを分かってくれてる感じのママが、ホントに素敵でしたね~。ほっこり
自分も辛い時期にこういうのあったよなぁ~…なんて思い出したよ。
※ママ役の女優さん、映画「デスレース」の鬼所長じゃねーかい!ドクロ

インタビュアーに無神経なこと言われたり(ぶん殴ろうかと思ったね、あのBBA)、
ジャックのこれからに不安を感じたり、
ジョイの苦しみが限界になって大変なことになるけど…ぐすん
それでも、ジャックの成長と変化を通して「希望はある」と感じさせてくれたラスト。
勿論この先も色々な困難が親子の前に立ちはだかるんだろうけど、
監禁部屋にさよならしに行くジャックが可愛かったし、前進するんだという希望が見える。キラキラ
ジョイにとっては地獄の場所だけど、
ジョイのおかげであそこはジャックの思い出の場所なんだよなぁ。

子どもにとって大切なのってやっぱり親の愛情なんだよなぁ、としみじみ。
ジャックの環境は勿論良いとは言えなかったけど、子どもと大人の価値観ってちょっと違う。
必要なのは、「立派なおもちゃ」とかより「向き合ってくれる親」なんじゃないかと。
親が自分を見ていてくれれば、それだけで子どもは嬉しいんだよね。ほっこり
ジョイは自分を責めたりもしてたけど、「あんたは間違ってないよ!」
って言ってあげたかったね。ホントに。
ジャックの笑顔を見れば分かるもの。

まぁ、色々と考えさせられた作品でした。ほっこり
細かい説明とかは無しに、俳優さんたちの表情や演技で全てが伝わってくる、
というのが秀逸でしたね。キラキラ
一度しか観てないので間違ってる所とかあったらご容赦ください。
なかなか良く出来ていて、お勧めの映画ですよん。アップ


…え~、今回は以上です。ウインク

アノマリーデザインのGW営業はカレンダー通りとなりますので、よろしくお願いしますね。

それではまた次回に!ハチコスモス