また観た「告白」 | スタッフAの、アノマリーな日々

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映画レビューとともにテキト~に書いていきますよ♪

風が強い!なんか雷もなってる!(爆発かと思った…)雷
天気が荒れてますが皆さまいかがお過ごしでしょうか、Aですにやり

え~、気合いを入れて映画レビュー。またまた邦画ですよん。
 

告白」(2010)
前回に続きまたまた松たか子さまの邦画でごわす。
前にも観てるけどまた観たくなったので…にやり
レビュー、前にも書いたかな?… …ま、いっかあせる

普段洋画ばかりなおいらが「邦画もええもんだな」なんて思ったのが本作なのでごわす。
あの湊かなえさんの小説が基になってるそうなんですが、
本作は演出等で大分変えられてるようなんですよねー。
しかしながらとにかく素晴らしい仕上がりなんどすキラキラ

髪の毛ばっかず~っといじってる子とか、はしゃいで大騒ぎしてる子とか…
冒頭シーンを観るだけで「うわぁ…こりゃ扱いが大変そうだわ」なんて思ってしまうんですが、
そんな中学生の教室から映画は始まるんですよねー。
担任教師の森口先生(松さん)が生徒たちに淡々と衝撃的な事を話し出すんです。叫び

まとめて書くと、あたしの娘は事故で死んだ、でも事故じゃなかった。
事故死で片付けられたけど、このクラスのある生徒による殺人だった。
犯人は分かってるから、HIV患者である元夫の血液をそいつの牛乳に入れちゃいました。
さっき知らずに飲んじゃってたみたいですけどね~、みたいな。

生徒たちはパニックで大騒ぎになりますが、
そんなんでHIVが感染するっていうのはかなり難しい話だとは思いますし、
復讐としてはここではまだほんの序章だったと言えるでしょう。
森口先生の復讐はまだまだこれからなんですから…。叫び

感情を押し殺してただひたすら復讐に努め、命の重さを知らしめる…。
芯の強さを感じさせる松さんの演技、おいらはとても切ない気持ちになりましたね。
「恐い」というよりは「守ってあげたい」という感じで。

スローはあまり好みではないんですが全体的に映像が美しく、
特にラストの爆破のシーンは圧巻でした。アップ
主要人物それぞれの「告白」から繋いでいく構成も、とても素晴らしかったでごわすキラキラ

以下、おいら的なポインツです。

感情を抑えて話しているかのような松さんの声が耳に心地よく、
 なんだかうっとりしてしまいましたねー。

韓国映画でもよく扱われるけど、少年法ってもっとどうにかならんのだろうか。
 ウシジマくんの話でも、法に囚われない子供たちが好き勝手やってるよ。
 本作は年齢制限されてるけど、子どもにも観せた方がええよ、これ。

森口先生は復讐する人になっちゃったけど、自分の落ち度もきちんと踏まえていて、
 客観的に冷静に判断できる人だと思うのよねん。
 逆に犯人となる者達は自分を正当化ばっかしようとしていて、気持ち悪かったわ。
 犯罪者になるかどうかって、そこなんだろうね。
 言い訳や独りよがりは…ホント良くない。えー?

ウェルテル先生がウザいんだけど気の毒でしたわな。
 岡田くん、美肌だしね。曇りのない感じがなかなかハマってたと思います。

美月役の橋本愛の存在感も良かった。華奢で可愛かったですねー。
 原作によると「みづほ」ってあだ名は「みづきのアホ」の略らしい。
 知らずに呼ぶウェルテルもアホだが、とにかくイジメ…カッコ悪い。(ゾノ)

木村佳乃親子も凄かったです。
 綺麗なんだけどストレス溜めまくってそうな母親。必死に現実逃避。
 成長できてないし、今後も成長しないであろう息子。多分ずっと被害者意識。
 …怒ってやれる人が居たらもうちょっとマシだったんだろうか。

少年の口癖「な~んてね」。心にも思ってない事を言ったシーンの後に必ず言うので、
 松さんの最後の「更生の第一歩となるのです。ドッカーーーーーーン! …な~んてね」も、
 「オマエの更生なんて望んでねぇわ。オマエみたいな悪党が変わるなんて信じられねぇし、
 更生した所でアタイの娘は帰ってこねぇっつぅの」って気持ちだったのかな、と。
 そう思いつつも、客観的に自分を見る事ができる森口先生だから、
 復讐するまでに堕ちた自分を憐れんでもいるのかな、とも。
 娘は帰ってこないのにね…という虚しさもあったんじゃないかなぁ、と。ぐすん

先にも書きましたが爆破のシーンが美しくて、良かったですね。
 ちょっと幻想的だし爆破は現実じゃないんじゃないの?という見解もあるみたいだけど、
 おいらは実際爆破した、と思いたい。
 映画の締めとしてその方が爽快だし、あの親にも責任ってものを持たせたいし、
 少年法で守られている変わり者に命の重さを教える最後の手段…ということでね。
 
松さんの演技。怒りに満ちてるのに感情を押し殺してるような顔、家族を想う顔、
 高らかに笑うけど心では笑ってないような顔…どれもホントに素晴らしかったです。ほっこり
 
序盤で犯人が誰なのかは大体分かる訳だし、
 キャッチコピーで煽ってた「犯人は誰?」が本題ではないような気がしました。
 ミステリーというよりは、人間ドラマである気がしました。
 子育てされてる人には特に響くんじゃないかな。

演出のクセが凄い!かもしれませんが、とてもよく出来た映画だと思います。
親子で観てもいい作品じゃないかと思いますね。にやり

え~、以上です。
それではまた次回に!音譜音譜