夢は小説家ですと本気で宣ふブログ -58ページ目

夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

文章の世界に魅入られた小娘が、妄想を書籍化しようと奮闘する日記。

 いいこちゃんな小説が続いていたので、ここらで一本暗い話をと思って書きました。

 セリフ文を続けることによって、両者の表情の変化は描かない。頭に思い浮かべていただきたいのはシーンじゃなくて、男の問いかけにあなたならどう答えますかという問いでした。
 ちなみに主人公が言い負けるのは主人公がいい奴だからです。今まで一度もそんなことを考えたことがなかったからです。頭の中に例のない事象は簡単に答えられないのが心理です。だから今回は負けます。まぁ、いつも通り続きはないんですけれども。

 よく、こういう話だと、作者の意図なんかを問われますが、私としては関わりたくないというのが本音ですね。サイトを運営すること自体に罪はなく、死んだ同級生についてもおそらく何も行動を起こさない。頼られたら多少体裁は守るけれど、それ以上はしない。冷たいのではなくて、めんどくさいのだと思い込んでいるのです。逃げることを恥ずかしいと思うほど、純粋じゃないのです。
 人の生き死にへの価値観は同等ではありません。そうしてその価値観は法律で律することもできません。だから、難しく答えが出にくいのだと思います。
 人の命は儚く脆いです。簡単に、壊れます。
 だからこそ、傷つけないように大切に生きているのだと思います。

 今回はそんな話にしてみました。

 今日は、予定がありません。洋服箪笥でも片付けようと思います。


「やっと見つけた、お前だろう。犯人は」
 俊也は、男を指さすと声を張り上げた。視聴覚室の準備室だ、消えた電気の中でパソコンの画面だけが妖しく光っている。
「なら、どうなの?」
「桜井道長も中村俊大も、時任歩も全部君のサイトを見て死んだんだ」
「ああ、死んだね。それで、僕のサイトが何だって?」
「お前が殺したんだ!」
「僕が? まさか」
 男は大袈裟に両手を広げると高らかに笑った。
「僕は殺していないよ。アイツ等が勝手に死んだんだろう?」
「お前のサイトに書いてある通りに死んだんだぞ」
「うん、だから? それが何で僕のせいになるわけ? 僕はサイトに死に方を記した。それだけだよ、勝手に実践して勝手に死んだ。それで、僕は何の罪に問われるわけ?」
「お前があんなサイトをやっていなければ死ななかった」
「アハハハ、それは違うよ。アイツ等はこのサイトが無くても、死んだ。ただ僕のサイトが有名で閲覧数が多かっただけだ。勝手に見たのはアイツ等で、僕が死ねと言ったわけじゃない」
「サイトを見て死んだんだ。お前が悪い」
「だから、理屈になっていないんだよ。分かるかな? 僕はサイトに命の終わり方を載せただけだ。それをアイツ等が参考にして死んだ。それだけなんだって」
「お前のサイトが無ければ」
「それはさっきも聞いた。じゃあ逆に尋ねるけど、ミステリー小説とかドラマ、漫画はどうなわけ? 人、たくさん死ぬよね? 死に方分かっちゃうよね? それは許されて、僕のは許されないの?」
「それは、だって目的が違う」
「そしたら僕のだって目的は違うよ。僕は、サイトのアフィリエイトで稼ぎたいだけ。そのためにはいい子なサイトよりアングラなサイトのほうが受けがいいんだって」
「尊い命が失われたんだぞ」
「うっわ、何それ。本気で言っている? 尊い、どこが? 万人の命が尊いとか本気で思っているの。価値のない人間が無駄に生きていて何になんの?」
「無駄な命なんてない」
「じゃあ、どうして死刑囚は殺すわけ? 世の中には殺していい命と、殺しちゃいけない命があるわけ? 犠牲って言葉は何? 生贄とか媒鳥とかは何なわけ?」
「それは」
「ほら、答えらんないじゃん。そういう変な正義はいらないんだって、お前は俺を止める権利なんてない。帰れよ」
 絶対零度よりも冷たい視線で訴えられる。それは違う、違うと思う。でも言葉が出てこない。違うのに、絶対違うのに、言い返す言葉が見つからなかった。
「帰れよ」
 再度、言われて押し黙る。負けた、と思った。
 いかがだったでしょうか?

 第3弾は、ダンボール滑りして転がる話でした。

 散歩していたら、空があまりにもキレイだったので、じゃあ今日のテーマは【空】でと思って考えました。
 ・空に手を伸ばしている子を書きたい
 ・手を伸ばすまでに動きが欲しい→ダンボール滑り
 ・楽しい遊びの前にはやはり緩急が付けたいので、少し暗い話が欲しい→受験
 と、いった具合に書きたいシーンに合わせて真逆のストーリーや動きを持ってくる方が書きたいシーンが際立つかなと思って、よくそうしています。

 もし、私がこの話で長編小説を書くならば舞台はもう夢が叶った後の話にするかな。そんで起承転結の転の直前に入れ込みます。物語が動く一番緊張するシーンの前に少し心温まるエピソードをいれて、一気にラストまでもっていきます。

 英語を思い浮かべていくシーンが個人的にはかなりお気に入りで、嫌いとかいいながらちゃんと勉強しているから覚えているんだねって微笑ましくなれるシーンなんですけれども、やっぱり私の文章の書き方雑だなぁ。絵とかでも綿密に描かれたものの方が、価値が高かったりしますもんね。
 やはりこういうときは、伊坂幸太郎さんでも読むべき?

 昨日の江の島写真を少しおすそ分け! 今日は姉の友人と顔合わせにいってきます。

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「翔太、今のままじゃまずいぞ」
 夏休み開始直前の放課後、進路面談で担任の沖野は力強く翔太の肩を揺さぶった。
「分かっています」
「いや、分かってないだろ。翔太、別に頭悪くないんだから高望みはするな。いいじゃないか△△高校で!」
「よくないです」
「よくないったって、翔太! 話を聞きなさい、翔太」
 沖野の言葉を遮って教室を出る。夏の日差しの差しこんだ廊下は明るく、むわんとした空気が充満していた。沖野の声が届かないくらいに早く、誰もいない廊下を走った。
 握りしめた模試の結果は無残なままに、ぐしゃぐしゃだった。

 英語の成績が芳しくない。何度も何度も単語カードをめくるのに、単語は指をすり抜ける水みたいに、翔太の頭から抜け落ちていった。△の許されない答案で、翔太は誤字脱字を繰り返す。aとo、読み方は全然違うのに単語によっては逆になる。読み方で覚えればいいのか、丸暗記するしかないのか、さっぱりだ。
 半年後には、入試試験が行われるというのに、翔太の第一志望は、いまだC判定だ。

 学校を出ると街があって、翔太の住む場所は川を渡った向こう側にあった。大きな橋を渡り、緑の芝生に覆われた土手を歩く。真上から照りつける太陽に、色濃く影は落ちた。
「おい、翔太!!」
 声を掛けられて振り向くと、幼馴染の健二の姿を見つけた。
「健二、何やってんだよ」
「ダンボール滑り、お前もやんねーか?」
「ガキじゃあるまいし、やるかよ」
「いいから、やろうぜ。ほら、降りてこいよ!」
 塾までまだ2時間あるのを確認して、するすると芝生を降りて行く。
「ほら、お前の分」
 キャベツの絵が描かれた段ボールを手渡される。健二の弟と、その友人らしい子がすでにスタンバイOK状態で構えていて、健二の「GO!」の掛け声とともに滑り出す。
「ばーか、そのまんまじゃ早く滑らねぇよ。まず1枚向いて、ザラザラな面を上にして、手前を掴む」
 健二が好調に滑り出す。
「ちょっと、待てよ」
 翔太も慌てて後に続いた。目まぐるしく視界が変わっていく。目に映るのはどこまでも鮮やかな緑と澄んだ青だ。二人して着地に失敗して、派手に芝生に投げ出された。
「いってー」
 互いに喚いて笑いだす。久しぶりだと思った。昔はよくやったものだ。
「元気ねーな、お前。何かあった?」
「今日、沖野と進路面談」
「なーる。どうだった?」
「○○高校は辞めとけってっさ」
「厳しいねぇ」
 仰向けに寝転がると、雲ひとつない空が広がった。照りつける太陽は焦げるみたいに容赦ないが、それでも全身が浄化されていくような清々しさを感じる。
「健二は、まだ警官なるとか言ってんの?」
「もちろん、こないだ入社試験の問題集買ってみたんだけどさ、マジさっぱりなの。俺1ページから丸暗記するわ」
「丸暗記すんだ」
「だってなりてぇもんはなりてぇし、俺バカだから絶対理解できない。いまね3ページ目まで問題文から答えまで覚えたぜ」
「ああ、うん。それいいかも」
「お前は? 獣医やっぱりなりてぇの」
 健二には何もかもがばれている。嘘も偽りも通用しない。
「なりたいって思っているよ。俺もそうしちゃおうかな、丸暗記」
 真っ青な空を見る。
(空-sky)
 伸ばした手の平。
(手-hand)
 目いっぱい広がる草原。
(草-grass)
 そして、隣に寝転がる友達。
(友人-friend)
 英語は苦手だけれども、それでもちゃんと少しずつは覚えている。
「覚えよう、単語。1つずつ、そんで1800全部!」
 途方もないような数字だけれど、覚えられたら夢に近づく。あと、半年だ。半年。
「健二、やってやろうぜ。俺たち」
「当然」
 勢いよく起き上がる。夏休みが、始まる。
 いかがだったでしょうか?
アメブロ改装後、小説投下第2弾!

 今日は退職祝いに、向日葵をいっぱい頂いたので、向日葵をテーマにお礼文でした。
 なんで花ってこんなにキレイなんかねって思って、したらやっぱり生きているからかなぁって思ったので、それをテーマに物語にしてみました。
 男子高校生が店長やってる花屋! 行きたい! お金にならない小説はとことん趣味に走るのですよ~(笑)

 ちなみに、運動不足を解消するために、1日に1時間の散歩を義務付けているのですが、
$夢は小説家ですと本気で宣ふブログ-野生のひまわり

 野生っぽいのも撮れました。さすが、世田谷区。いい街!
 
 文章はこれで1778文字です。原稿用紙換算すると4枚とちょっとですかね。
 伊勢崎さんとの話の下りはもっとふくらませたほうが、文章としてまとまるのかなって印象を受けました。本当は向日葵は長持ちする花なんですよって話とかも最近知ったのでいれたかったんですが、タイミングが掴めず、更に向日葵の語源は「花が太陽に向かって回る」という意味があるっていうのも調べたのに使えず……。
 文体としては読みやすいんでしょうか? 純文学にしてはやわらかすぎるような気もします。

 毎日更新で読むのめんどくさかったらごめんなさい。机に向かう習慣と、文章を書くことにとことん慣れないと原稿用紙250枚なんて書けないので、今は毎日練習中です。

 それでは、ニートは今日江の島に行くみたいです。とりあえず今から散歩して、午後は友達と遊びに行ってきます。