皆さんこんばんは。なじょんしょばのanniです。
6/1(土)の出来事ですが、石川県では販売していないJJバーガーのチーズドッグを食べにPLANT-2坂井店(福井県)へ行った後、今まで行った事がなかった福井空港へ立ち寄ってみました。
15:24:28 24mm F8 1/500 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM
空港の外観はご覧のとおり。
入口には福井県福井空港事務所なる看板が掲げられていました。
旅客便の発着がない空港なので非常にこじんまりとした、ローカル感溢れる雰囲気です。
あまりのローカル感ゆえ、嫁さんは「ここって、本当に入っても良いの??」とビビってましたが、駆け出しのマニア⇒初等マニアに成長したワタクシは躊躇なく突入!!
15:23:46 24mm F4.5 1/500 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM
空港ビル内はご覧のとおり。古いながらも小綺麗にされており、展示ブースもちゃんと整備されていました。
ちなみに築57年だそうで、2階に上がると更に昭和感が感じられる作りになっており、古い学校のような雰囲気が漂っていました。
13:50:16 24mm F5.6 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM
13:50:48 24mm F5.6 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM
2階には一応展望デッキがあり、見学は自由&無料。ただし開放時間は17時までです。
ドクターヘリの帰投時間が掲示されており、この空港で一番の見どころとしてウリにしているようでした。
滑走路はRWY18/36の1200mで空港ビルは滑走路西側に位置するので午後は順光。撮影環境としては良好な部類ではないでしょうか。
14:03:03 271mm F6.3 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
中日本航空のJA9427。
人が集まってきたのでフライトでもあるのかな!?と思って見ていたら、
14:11:22 400mm F6.3 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
残念ながらお片付け(汗)
ちなみに小松空港界隈で活動していると、たまにJA9427とKomatu radarの交信に遭遇したりもします。実は福井空港の進入管制区はKomatu approach (radar)の管轄なんですね。
14:12:31 400mm F6.3 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート トリミング(2640×1760) / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
それにしても女性整備士さんの日焼け対策が凄い。
しかしこれだと耳だけ真っ黒になりそうな気も・・・
14:25:49 112mm F13 1/160 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
流石に土日なので今日はフライトがないのかなーと思っていたら、福井飛行クラブのJA001Xが機外点検 ⇒ エンジン始動 ⇒ タキシング。
調べてみると福井飛行クラブはパイロットライセンスが取得できる日本国内唯一のクラブだそうで、なんと教官料が無料!!
それでもライセンス取得には諸々500万円ほど掛かるそうですが、頑張れば手の届く範囲という気がしなくもないです。
かつては広島にも同様のクラブがあったようですが、空港移転により旧広島空港がヘリポートのみとなった影響でクラブも移転を余儀なくされたとか。
14:28:36 400mm F13 1/160 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
14:28:40 255mm F14 1/160 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
セスナなのであっという間に離陸。
ちなみに福井空港に管制塔は存在しますが、現在は伊丹からのリモートで航空管制しており、コールサインはFukui radio。
なのでいつもの決め台詞はCleared for takeoffではなくRunway is clearです。これは能登空港も同じですね。
ちょっと話が長くなりますが、空港には航空管制官が配置されている空港と、航空管制運航情報官が配置されているレディオ空港、そしてどちらも配置されておらず360度カメラなどで遠隔地から航空管制運航情報官が対空援助業務を行うリモート空港の3種類が存在します。
航空管制官は航空機に対して離着陸の許可を出せますが、航空管制運航情報官は飛行場管制業務を行う権限はなく、航空機に対して当該空域の交通情報や気象情報を提供するのみで、離着陸は機長の判断と責任で行います。なのでTakeoffの用語は使わずRunway is clearという滑走路の状況のみを伝えているという訳です。
こうした予備知識があると空港巡りが更に楽しくなること間違いなしなのですが、ヒコーキマニアの人でも航空管制の世界は敷居が高いかも。
私は航空管制からヒコーキの世界に入ったパターンの人なので、妙な知識があるのはそのせいです。
14:33:38 400mm F16 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
話は戻ってJA001X。若干フラつきながらもタッチアンドゴーを繰り返して着陸練習に勤しんでいました。
14:38:34 278mm F6.3 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
その傍らで若者達が格納庫からグライダーを引っ張り出してきました。
この機体はJA2256。同志社大学航空部の所有機のようで、この日は関西大学航空部に貸し出されていた模様です。
14:39:04 400mm F5.6 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
タッチアンドゴーすると見せかけて接地せずにゴーアラウンド。
この後、パイロットさんはFukui radioに訓練のためゴーアラウンドしたことをちゃんと通報していました。
面白いことに意外と日本語での交信が多く、初心者にも聴きやすいような気がします。
ただし、展望デッキは管制塔直下にあるせいかFukui radioの音声が入りづらく、展望デッキのフェンス側に寄ると何とか聞き取れるようになるのが歯痒いところ。
14:54:34 142mm F14 1/160 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
JA2256はJA01KY(モーターグライダー)で牽引して上空へ上がるようです。
そしてこの日の午後のフライトの一番手は女子部員さん。滑走路に出る際にはちゃんとFukui radioに許可を貰っていましたが、コールサインはJAを略さずに言って欲しいなーと(苦笑)
ふと思いましたが、彼女は無線を使っている=免許を取得したということなんですよね~。大したもんです。
ちなみに福井空港は全国で唯一グライダーが離発着できる空港だそうで、この写真はかなりレアな光景というわけです。
そして空港が故に航空管制が存在するため、グライダーと言えども航空無線が必要なんですね。
14:56:52 234mm F16 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
曳航されながらふわ~と音もなく飛びあがっていく様は、派手さはないものの見ていて面白かったです。
また、牽引の場合、Runway is clearを復唱するのは牽引される側のようで、牽引側はどちらかというと「従」のような感じでした。
14:58:30 164mm F16 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
続いて上がるのは東海・関西学生航空連盟所のJA01KT(モーターグライダー)で、こちらも操縦訓練のようです。
14:59:34 134mm F18 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
JA2256とJA01KYは空港上空を旋回しながらゆっくりと高度を上げて、高度2000ft(約600m)でパージ。福井空港の管制圏内で飛んでいるように見えましたが、これも安全のためでしょうか。
ちなみに航空管制(と言って良いかは微妙ですが)としてはFukui radioがJA2256にReport releaseと言っており、その後牽引が解除されると同時にJA2256がFukui radioに「離脱しました。高度600m。」と言った具合に通報していました。
日本語かつ高度がftではなくm。違和感MAXですが、女子部員さんの若干緊張した声はかつてのNHK朝ドラ「舞いあがれ!」を彷彿とさせ、ちょっと面白かったです。
15:04:35 371mm F14 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
一仕事終えたJA01KYが着陸。
ふらつきもバウンドもなくお見事!!
15:12:21 400mm F6.3 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
そしてJA2256もRight traffic downwind ⇒ Right baseを経ていよいよ着陸。
どうもグライダーはRight traffic pattern、その他はLeft traffic patternと言った具合に場周経路を使い分けているようです。
よく観察するとJA2256の主翼にはエアブレーキ or スポイラーが付いているようで、これが動力なしで高度や速度を上手く調節できる秘訣なのでしょう。
15:12:30 400mm F5.6 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
危なげなく無事にタッチダウン。
15:13:13 400mm F6.3 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
その後すぐさま男子部員さんと交代。
しかし滑走路上で人が作業するというのは信じられない光景で、航空関係者さん達なら良く分かると思うのですが、見ていて若干恐怖を覚えます。
旅客機の離着陸がないからこそ出来る芸当なのかもしれませんが、それでも未だ周辺にはJA001XやJA01KTが飛んでいる訳で、Fukui radioもそれなりに神経を尖らせて監視しているんじゃないかなーと思いました。
ちなみに福井空港の年間離発着回数は2000回を超えるそうで、富山空港の国内線なみだそうです。
なので、航空管制運航情報官さんは能登空港を担当するより福井空港を担当した方が忙しいかもしれませんね(笑)
15:16:10 400mm F16 1/100 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
再び離陸。
ある程度滑走速度が出るまでは、こうして人が並走して主翼を支える必要があるみたいです。全力疾走する若者。青春ですなー。
15:20:00 400mm F5.6 1/800 ISO100 WB:オート PS:オート ノートリミング / EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
そんなグライダーの離発着の合間を縫ってJA01KTもタッチアンドゴーをしたりと、なかなか賑やかな状況でした。
さて、今回初めて訪れた福井空港ですが、意外なことに嫁さんも結構楽しめたようで見慣れているジェット旅客機と違ってグライダーは新鮮だったとのこと。
そんなグライダーを見るのももちろん楽しいですが、更なる楽しみ方としてはエアバンドの傍受でしょう。通常とは違った無線交信が聞けるという点は航空管制好きにも刺さると思います。
という事で意外とディープな福井空港。大変面白かったので、また機会があったら訪れてみたいと思います。
おわり。