【マレーシア③】あの日見そびれた町は | 世界の道の曲がり角 The Bend in the Road around the World

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山と旅と写真の記録
2019.1.7~2020.3.11世界一周旅行 完
山を求めて長野県に移住。

5月4日(土)

 

7:00宿出発

 

Bukit Bintang駅

↓MRLモノレール RM1.5(50円)

Hang Tuah駅

↓SPL電車 RM1.75(58円)

Bander Tasik Selatan駅(BTS)

↓徒歩3分ほど

7:45バスターミナルTerminal Bersepadu Selatan(TBS)着

8:25TBS発

↓長距離バスMELOW INTERLINE社 RM10(330円)

10:30マラッカバスターミナルMelaka Sentral着

↓路線バス15分ほど RM1.1(36円)

11:15 マラッカ中心地

 

17:02 マラッカ中心地バス停Meraka International School発

↓路線バス RM0.9(30円)

17:20 Melaka Sentral着

17:30 Melaka Sentral発

↓長距離バスKKKL社 RM14.4(475円)

20:00KL BTS

 

saloma link, ツインタワー

 

本日はクアラルンプールからバスで2時間ほどのところにある観光地マラッカへ日帰りで行く。クアラルンプールが東京としたらマラッカは鎌倉的存在らしい。世界一周旅中にも同じ部屋の人におすすめされたのだが、朝早起きができなくてスルーした場所だ。でもマラッカってどんなところだったんだろう。気になる。ずっと気になってる。

というわけで今日それを払拭しに行く。「アジアの夜市堪能」と「マラッカがどんなところか見に行く」、これが今回の旅の二大目的だ。

 

6時起床。窓の外を見ると雨がザーザー降り。ガーン、マジか。

ここで初めてクアラルンプールの天気予報をチェックする。今日も明日も、ついでに明後日も雨マーク。なんだと…?思えば母と二人旅するときって大概雨が降っている。私単独だったら晴れることが多いし、母が雨女に違いない。もしくは二人が揃うと雨を呼び寄せるのか。

 

若干テンションを下げつつ荷物を雨から守っていざ出発。宿を出るとあら不思議、雨なんて全く降っていないではないか。それどころか地面も半分ぐらい乾いていてさっきまでザーザー降りだったとはとても思えない。なに?私が見た雨って幻?

 

気を取り直してGoogleマップで調べたとおりにバスターミナル駅BTSへ行き、案内板に従って隣接のバスターミナルTBSに到着。BTSにTBS、なんだかイケイケKpopの音楽番組が脳裏に浮かぶ字面。

 

 

KL↔︎マラッカの長距離バスは事前にオンライン予約済み。予約のみだと窓口で手数料を払って乗車券を発行しなければならないが、オンラインで手数料支払いまで済ませるとQRコードが発行されてスマホ画面のまま乗れる。ターミナルのでっかい電光掲示板で乗り場を確認。

 

 

週末は現地購入だと満席なこともあるらしいので往復でゲットしておいた。ブロガー情報ではだいたい4、5時間の滞在が目安のようだ。もし時間を変更したくなったら数百円程度なので最悪チケットを捨ててもいいかな。実際のところ空席は普通にあったので現地購入でも良かった気がする。

普通に快適な普通の大型バス。車内トイレなし。途中休憩もないがトイレに行きたくなったらドライバーに言うとSAで止めてくれるらしい。

 

 

約2時間のバス旅。ほぼ爆睡していたのであっという間だった。

到着したのはマラッカ観光スポットから離れたMelaka Sentral。長距離バスは全てここで発着する。中心地へはタクシーか路線バス。ここは迷いなくお安い路線バスで向かう。片道30円ほど。ちなみにタクシーならRM20(660円)ほどとのこと。

 

 

長距離バスが着いたエリアと反対エリアに路線バスの発着場所がある。事前調べでは17番バスに乗る。けど17番バスがどこか分からない。その辺にいた係員的なおじさんに聞くと166番に乗れと。なるほどなるほど。行ってみると166も見当たらない。見れば17番バスでなく17番乗り場ならある。17ってこれのこと?でも停まっているのは166番バスじゃない。そのドライバーおじさんにきくと横のバスに乗れと。

 

結局私たちが乗ったのは16番乗り場にいた100番バス。きっとメジャーな路線だからいろんなバスが同じ停留所を通るんでしょう。知らんけど。

料金は乗った時に払う。なんだかよくわからないけどじゃらじゃらと差し出して返されたコインを見れば2人でRM2.2(73円)払ったようだ。

 

 

着いたところはマラッカ観光スポットの中心地オランダ広場から数百メートル北の観光エリアの入り口らへん。

はー、着いた着いたー。もう今日はマラッカに辿り着いたところで目標達成できたとも言える。

 

 

マラッカの代表的景観、オランダ広場。

 

 

キティちゃんやピカチュウなどいろんなキャラクターでゴテゴテに飾り立てたトゥクトゥク的な三輪車が待機している。観光客向けの人力車ポジションの乗り物だ。これが流行りの音楽をガンガンにかけながら車夫おじさんたちが全速力でペダルをこぐのが圧巻である。夜には電飾でビカビカに光るらしい。乗るより眺めるほうが面白いだろう。

 

 

公園をぐるっと歩く。

樹木が日本ではなかなか見ない熱帯っぽいやつ。暑い。うーん、蒸し暑い。

 

 

見上げると人が高みにわらわらしていたので長い階段をぜいぜいと昇ってみる。

 

 

マラッカの街並みと海。ひょろっと高く伸びているタワーは展望台らしい。さっきその根本を歩いたらめっちゃしょーもないフリーフォール的な遊具に見えたけどあんなに高かったとは。

 

 

高みの上には遺跡。よく分からないがなんだかロマンを感じる。

 

 

下りてお次は中華街へ。人と車がごった返している。お昼ご飯を食べたい。

 

 

歩いて歩いてもうここでいいかと入ったオシャレなお店Geographér Caféは奇遇にも地球の歩き方に載っているところだった。

 

 

マレー料理のアッサム・ラクサをいただく。約RM20(660円)。辛っ。かっら。だが美味い。ヒイヒイしながら食す。

 

 

さらにぶらぶら。なんだか好みの路地があったので進んでみたらオシャレなカフェがあった。

 

 

そろそろ疲れたのでさっき中華街で見かけて気になった珈琲店CALANTHE ART CAFEへ。マレーシア13州のコーヒーが飲めるらしい。実はここも地球の歩き方の歩き方に載っていた。

 

 

席に通されるもメニューが渡されない。日本でもオシャレカフェで見かけるQRコード読み取りのセルフオーダー式だった。フリーWi-Fiあり。いちいちオシャレだね。

コーヒーには以下の選択肢がある。

Kopi

Kopi C

Kopi O

Kopi O kosong

なんだかよく分からないけど暑くて喉が乾いているしとにかくアイスコーヒーをほろ苦ブラックで飲みたい。きっとオプションなしのKopiがシンプルなブラックコーヒーだろう。注文。RM7.1(235円)。

 

…実際はどういう意味だったんだろう。一応フリーWi-Fiで調べてみる。

Kopi : 加糖練乳入り

Kopi C : 無糖練乳+砂糖入り

Kopi O : 砂糖入り

Kopi O kosong : ブラック

 

うおー!間違えた間違えた!ブラックと正反対の頼んじゃった!今そんな甘ったるいの飲んでられん!

 

慌てて訂正しにいく。焦って全然英語がうまく話せないけど店のおばちゃんが優しかったので「チェンジ!Kopi O kosong!!」で理解して変更してくれた。よかったー。届いたKopi O kosongは思っていた無糖ブラックではなくなんだか変に甘みがある。これがマレーシアコーヒーってやつなのかもしれない。「海外で思ってたんと違うやつ出てきた」の例として受け入れて飲んだ。

 

母はコーヒーを注文したものの今度はオーダーが通っていないかんじ。そわそわ待つもどうやらコーヒーが準備される気配がない。そのうち気が変わってコーラが飲みたくなってくる。そこでまた「チェンジ!コーク!」と訴えるもなかなか通じないのでコーラ指差しで分かってもらえた。

 

 

最後にI ♡ Melakaのオブジェ前で記念撮影。この写っているお姉さんは全然知らない人。外国の人たちはポージングが完璧で色気がムンムンでおもしろすぎる。自分たちの写真はそっちのけで思わず知らない人を撮ってしまう。

 

そろそろ帰る時間。マラッカ中心部への行き方はいろんなところに書いてあるも、逆のバスターミナルMelaka Sentralへの戻り方はあまり書かれていない。さっきのカフェのフリーWi-Fiで調べておいた。すると、行きに降りたところで乗るとぐるっと巡って戻るのでめちゃくちゃ時間がかかる。すぐバスターミナルへ向かう乗り場は観光スポットを挟んで反対側にあるMelaka International Schoolというところ。Google MapやMaps.meでも出てくる。

 

 

中華街を通り抜けてバス停に辿り着くと「M Sentral」と表示した17番バスが通り過ぎたところだった。ガーン。一歩遅かった。そして17番バスって存在したんや。

 

そのうちまた次が来るだろうからバス停でぼんやり待つ。時刻表も路線図もないのでいつ次のバスが来るのか分からない。バスが来る方向をじっと見る。帰りの長距離バスは予約しているからそれに間に合いたい。乗り逃してもまた買い直せばいいような金額だけども、せっかく確保してあるんだから間に合いたい。そわそわそわそわそわそわ。

 

 

だいぶ余裕をもってバス停に着いたつもりが結局30分近く待って、よーうやく「M Sentral」行き16番バスが来た。

うおー!来たー!

16番だけども行き先表示してくれててありがてー!今ならまだ間に合う!想定通りに10分でバスターミナルに着いてくれ!

 

渋滞に阻まれ15分で到着。慌ててトイレを済ませてバスに飛び乗る。17:30定刻きっちりに発車。ふーーーー。やれやれ。

予定通りのバスに乗れて結果オーライだが、その時はとにかく必死でソワソワ、時にイライラ。なのに楽なタクシーじゃなくてローカルな方法を取ってしまう。なぜならその方が面白いと思うから。

 

 

ちょっと渋滞に巻き込まれながらも2時間半でクアラルンプールに到着。時刻は20時。

 

さあまだまだ今日は終わらない。その足でイルミネーションが綺麗なナイトスポットへ向かう。

昨日といい今日といい、海外で夜遅くまで出歩くなんて世界一周旅のときにはありえないことだったが、クアラルンプールは大都会で比較的治安がよく、地元民も観光客もわんさか出歩いているので問題なさそうだった。それに短すぎる旅程ゆえに朝も昼も晩も一刻たりとも無駄にはできないのだ。

 

 

最寄Kampung Baru駅に到着。クアラルンプールのシンボルであるツインタワーがシルバーに輝き、その前に黄金に光を放つパブリック銀行オフィス、その手前にはネオンで色鮮やかに光るサロマリンクSaloma Link(橋)。

 

 

サロマをくぐるため橋の高さまでエレベーターで上る。屋台のバターコーンがとてつもなく美味しそうな匂いを放っていたので誘惑に負けて買う。バターがたっぷり入っていて濃厚美味。

 

 

上ってみると地球の歩き方マレーシア'23-24の表紙の光景が。おお〜。 橋は意外と短かったがテーマパーク感あって人もたくさんいて非日常感がそこにあった。

 

 

さらに進んでいくとツインタワーへ行ける。観光客がごった返しているのを通り抜けて根本の噴水広場へ。

 

 

そびえ立つ二本のシルバータワー。照明がどうデザインされているんだか分からないが夜空に浮かび上がるようにシルバーに輝いていてまるで…合成写真のような視覚効果というか、目の錯覚を起こしそう。

 

 

ここでも人々が我こそはと映え写真を求めていくつもポーズを決めている。それがまた見ていて最高に面白い。

 

写真も満足したことだし、ツインタワーへ入ってみると下階層はショッピングモールになっていた。ショッピングモールは22時閉店のよう。「蛍の光」的な音楽が流れるわけでもなく次々に店舗のシャッターが閉められていく。

夕食にローストチキンBBQをテイクアウト。宿でかなり遅めの夕食として食べると、うーん、まあまあかな〜。母はあえての海外寿司。びみょーらしい。なんかどっちも思ってたんと違うけどこれもまた海外。

 

密度の濃い2日目が終わった。