7月30日、トロルトゥンガから下山した後の話。文字多めです。
今思うとけっこうアホだったなと思うんですけど、まあこれも旅の思い出ってことで記録しておきます。
この日の宿はキャンセルしちゃった。再度ブッキングドットコムで空室確認してみるとドミトリーが67USドル(7310円)？とかに？？なっていて？？？いや無理。ってなったんでこの宿に宿泊するのは断念。(今思えばレセプションに直接きけば値段違ったのかもしれないけど)
他の宿もまぁ高い。
それならバスステーションの待合室が閉まる23時までそこにいて、あとは翌朝5:30発ベルゲン行きバスが来るまで近くでテント泊すればいいのでは？というナイスアイディアが浮かびました。これは断じて野宿ではない。自然享受権を行使した立派なキャンプだ。
オッダバスステーションには無料のトイレや水道もある。近くには屋根付き広場がある。フリーWi-Fiもどこかから飛んできてて拾える。スーパーも目の前にある。ツーリストインフォメーションにはシャワー(30クローナ 19時まで)もある。
完璧だ。夜は不審者どころか人っ子ひとりいなさそうな田舎の観光地。少なくとも嵐の岩山キャンプよりは全然安全。
前日に下見してキャンプできそうな場所もチェックしてきました。
そしてトロルトゥンガから下山。登山に片道6時間なら18時頃には下山できるかな〜、でも思ったより早く天気が崩れたらもっと早く下りてくるかもな〜と時間が読めなかったので帰りのバスは予約せず。結局予想よりかなり早めの15:30のバスに乗車。
これは…1日2本あるオッダ→ベルゲン行き直通バスの夕方の便17:10発に間に合うな。ベルゲンはノルウェー第二の都市だし24時間営業のマクドナルドとかもあった。オッダでキャンプもいいけど、ベルゲンに行ってしまったほうが夜中も暖かい安心できる場所過ごせそうだな。ベルゲンの天気予報は見てないけど、雨降ってないかもしれないし。
ちなみにベルゲンの宿も安いところは中心地から遠く、中心地の安宿(高い)は満室なので宿は取らず。翌日7/31-8/1は元からベルゲン泊予定だったので宿は早めに確保しています。
ということで急遽今日ベルゲンまで行ってしまうことに決定。
16時頃、宿泊していたTrolltunga Studioに戻り、預けていた荷物をピックアップ。
バスステーションに行き、バタバタと濡れた服を着替えて17:10発バスに乗車しました。
18:00、フェリーで海を渡ります。
フィヨルド〜。
海を渡り渡り移動する。これがフィヨルドの暮らしかーとなんか感心しました。
バスごとフェリーに乗って20分で対岸に着きます。フェリーにはトイレやカフェテリアもあり。どんなのか見てみようかと思いましたが雨が強いのでバスから一歩も出ず。
早朝から登山して雨の中大荷物でドタバタ移動して疲れた。爆睡。
20:10頃、ベルゲンに到着。思ったより都会。
あー、雨降ってるね〜。
ベルゲンとオッダって天気同じだったんだね。
ひとまず暖かいバス待合室へ。
(トラム乗り場を挟んでショッピングモールと反対側の待合室)
オープン7:00〜23:15。トイレ有料12クローナ(148円)クレジットカード払いのみ。電源あり。Wi-Fiなし。
マジかー。ベルゲンのバスステーション、思ったより恵まれてなかったー。
あとで見たらショッピングモールに近い方の待合室は5:00〜23:50オープンで売店もありました。どっちにしろ深夜は閉まるけど。
チェックしておいた24時間営業マクドナルドに行きたいけどけっこう雨が強い。ここから1kmもない距離だけど大荷物で雨の中歩きたくない。しばらくバスステーションでどうしようか思案。
このまま待合室外のベンチで夜を過ごすのもありかな。でもオッダと違って街だから不審者とかが心配だな。まぁノルウェーだし治安はいいんだろうけど。雨が弱まったらマクドまで行くか。
しかし雨が止まない。雨が降っている、ただそれだけでこんなにも何もかもが億劫になるなんて。
緯度が下がって夜が深まるにつれて暗くなってきたので、22:00頃気合いを入れて雨の中マクドナルドへ移動。
到着。はー、明るい。暖かい。人がいっぱいいる。よかったよかった。
席を確保し、レインウェアを脱いで濡れたトレッキングシューズも脱ぎ捨てて夜を過ごす準備をしてから注文しに行く。
あれ、レジと席の間が柵で閉じられている。
私「あのぉ、すみません、もしかして席って夜は閉まるんですかね？」
店員「そうですよ」
そうですかー。
はい、退散。夜を過ごせない24時間営業マクドナルドに用はない。
なるほどね、世の中そんなに甘くはないってことですね。宿代の高いノルウェーの24時間営業マクドナルドなんて旅人の溜まり場になること請け合いですもんね。
再び雨の中バスステーションまで戻る。
その途中、ショッピングモールBergen Storsenterを通り抜ける。途中でちょっと休憩。
あ、Wi-Fiが拾える。
23時まで営業のスーパーはもう閉まっているけどまだモールの建物は開いている。もしかして、もしかしてだけど夜中も開いているのかな？ここで夜を明かせるかな？
0時、閉館のため警備員に追い出される。ですよね。はいはい。
そして結局バスステーションの待合室外のベンチに戻ってきました。こうなったらここで夜を明かしてやろうじゃないか。5時になったら待合室も開くし。
だけど…なんだか…う…とっても切ない気持ち。
だってこんなに綺麗で整ったノルウェーの街で行く当てのない家なき子。おまけに雨でザックも靴も濡れている。風も吹いて寒い。早朝登山からの移動で疲れてる。
こんなことならオッダにいればよかった。オッダなら色々設備もあったしテントを張って風を凌ぐこともできただろうに、都会のベルゲンじゃさすがにテントを張るのは憚られる。
なんで今日ベルゲン来ちゃったんだろうなー。勢い余ったなー。
しばらくベンチで意気消沈。
こんな場所で眠れるはずもなく。でも疲れてるので眠りたい。
そうだ…空港…空港に行けばいいんじゃない！？
市内からベルゲン空港までは12kmの距離。後日ベルゲン空港から飛ぶのでさっきショッピングモールで拾ったWi-Fiで行き方も調べてました。ネット難民でWi-Fiがあるときに出来るだけ調べておきたくて。
市内から空港へはシャトルバスかトラムで行けます。どちらもバスステーション近くに乗り場あり。
シャトルバスはたしか100クローナ(1230円)、トラムは38クローナ(467円)。トラムは所要時間45分とバスより時間がかかりますがお値段が安い。空港は24時間オープンなのでトラムは深夜も動いています。また明日市内で宿泊予定なので交通費往復76クローナ(934円)かかるけど、今夜の宿代だと思えば安い安い。
よっしゃ、空港に行こう。
そうとなったら即移動。1時半に空港に到着。明るくて、他にも空港泊してる人が何人もいます。
はぁ〜！ようやくたどり着いた安心して眠れる場所〜！(涙)
トイレ・水道無料。フリーWi-Fiあり。電源あり。シャワーなし。ベンチは横になれる。
こんなことならもっと早く空港に来ればよかったね！
そういえば整った都会で家なき子になり空港にお世話になったこと、前にもあったな。オーストラリアのパースでも宿の予約日時間違えて家なき子になったんだったな。その時の記事はこちら。
さっさと寝る準備を整えて即寝落ち。長い長い1日が終わりました。
そして空港泊にしては熟睡して7/31 8時起床。そのまま昼まで空港で過ごし、また市内に戻る。
予約していた宿にチェックイン。シャワー、洗濯などを済ませて昨夜は21時にはふかふかのベッドで就寝。
今日8/1、9時起床。快適な宿でホットコーヒーなど飲みながら今ブログを書いています。
はい！長くなりましたが以上がトロルトゥンガから下りてきた後の経緯です。トロルトゥンガで絶景を見たのが遥か昔の思い出か夢？ってかんじです。
今日のベルゲンはとってもよいお天気。一昨日の夜着いたときは勝手も分からず得体の知れない街でしたが、どうやらお洒落で素敵な街のようです。昼から散策してきます。
今回の教訓。
宿取れよ。
いやっ、でも、高い…っ！