気持ち良き朝!
朝食は昨日残しておいた夕食のご飯をおかゆにして、ゆかりをふりかけたもの。このゆかりはザンビアで出会ったRさんが南米でどなたかからもらったものをさらに私が頂きました。今日まで大事にとってあったのをついに食す。素朴なゆかりの味わいが白いご飯によく合う。
9時出発。早めに出発したいと言いながら結局普通に9時。
テントからこちらを凝視するお犬様。
クングスレーデンはペット同伴可です。自然保護のために動物連れ込み禁止なトレイルが多い中、クングスレーデンでは犬を連れたハイカーがいっぱいいます。めっちゃ羨ましい。犬と一緒に山を歩くの憧れる。
どこまでもひたすらに続く道。今日の前半は木道だったり土だったりゴロゴロ石道だったりと違いはあるものの、とにかく延々と真っ直ぐに北に進みます。少し退屈。この道が退屈だなんて贅沢だな。
そうは言ってもやっぱり絶景。本日のイチオシの滝はこれ。奥の山から流れ落ちて手前の山からさらに流れています。
やがて大きな川沿いへ。
また天国みたいな場所でお茶している方々がいます。
11:30 お腹が空いて昼食。
ランチは毎日このトルティーヤの生地にチョコクリームを塗ったものを2枚と、ロシアで買ったビスケット10枚です。
トルティーヤ生地は元々ぺったんこでザックの中で押しつぶされても気にならないので登山食としてオススメとタスマニアで教えてもらいました。まぁ…美味しくはないです。焼けばパリパリしておいしいんだけど。
ロシアのビスケットは、現金が111ルーブル余ったので何か買うものはないかスーパーをうろついていたら、このビスケットが一包み11.1ルーブル(19円)だったので10包買いました。安すぎて味が不安でしたが普通においしいです。
やがて峠越え。このトレイルはほぼアップダウンなくなだらかな道を歩いていきます。この峠が唯一のアップダウンらしいところ。
登りきって振り返ると、今日歩いてきた大地がずっと続いています。そして遠くには幾重にも重なる山々。すごい。この果てしない大地を一歩一歩歩いてきたんだなぁ。
頂上には避難小屋とトイレがありました。
半分凍った雪解け水。気温は17度ぐらいはありますが風が強くて寒い。
これは氷ではなく岩。なんていうんだっけこの白い岩。よく庭石とかにあるやつだと思う。
峠の向こう側にも果てしなく続く大地。先へ進みます。
なんとなく自然の雰囲気が変わる。ゴロゴロ岩の地面が広がっていて、浅く水が流れています。
白いかわいい花がおとなしく咲いている。
小屋が見えそうで見えないな〜とひたすらに歩いていると背後からゴロゴロと音が。
真っ黒い雲近づいとるやんけー!
しかも急に強い追い風が吹き始める。やばい…来る!!
足早に小屋を目指すも、大粒の雨がパラパラと降ってきました。なんとかびしょ濡れになる前に本日のゴール、チェクチャ小屋に到着。
急いでテントを張る。なかなかの強風ですが風が遮れる所はありません。どうにかこうにか張って潜り込んだ途端に雨足が強くなりました。セーフ。
雨雲が去ったようなのでテントを這い出す。風も止みました。自然を肌で感じる。
過ぎた雨雲と今日も絶景に佇む私のテント。
そのうち日が差してきました。山の天気変わりやすすぎ。
絶景に佇む私のテント 青空ver.
小屋の前には大きな川が流れています。そういえば川は北へ向かって流れている。峠越えまでは南へ流れていました。峠を境に川が南北に分かれているだけなのに、なんかすげーと感心する。
ちょっとした滝もできています。夏に泳ぐと楽しいだろうなと思ったけど、今夏だったわ。めっちゃ冷水だわ。ちなみに今日もパンツ一丁で体を洗っているおじさんがいました。うっ!お腹痛い。
今日は日本人ご夫婦Kさんとお喋りしました。同じ日にスタートして同じ日程で歩き、毎日挨拶は交わすもちゃんとお話しするのは初めて。
ヨーロッパ駐在でこの機にヨーロッパ各地を旅行している登山好きご夫婦です。ヨーロッパの話や私の旅話で盛り上がる。そういえば久々にこんなに日本語で話し込んだ気がする。山トークもできたしめっちゃ楽しい。
だいぶ西に傾いた日に照らされる川。
19時、本日の夕食はレトルトパスタにおなじみ玉ねぎとミートボール。うまい。
そして4日目終了。明日は雨予報ですが、予報外れるといいな。もしくは山の天気変わりやすいから変わるといいな。