5月6日(月)
9:00宿出発
↓
10:30 空港KLIA2着
14:25 クアラルンプール発
↓エアアジアX
22:15 羽田T3着
22:56
↓京急
23:16 品川
23:20
↓JR
23:34 東京
5/7
0:05 東京駅八重洲口BT
↓夜行バス
5時ごろ松本着
前の晩、世界一周旅で出会った友人たちから4年振りに連絡がきた。タイを旅行中らしい。私はマレーシアにいるよ〜とお互いの現状を報告し合う。それぞれ旅に出ているのが私たちらしくておもしろい。
旅中に出会った人たちとは何人かSNSで繋がっている。コロナ時代に突入してからみんな息を潜めていたがそのうちじわじわと旅を再開する人が現れ、コロナ制限がほとんど緩和された今年のGWはみんながみんな鳥籠から放たれたようにいっせいに海外へ飛び出して行ったのが見事だった。(かく言う私もそのひとり)
やっぱりね、円安だろうがなんだろうが行けるときに行っとくべし。コロナ時代は人生に大事なことを私たちに教えてくれたのかもしれない。
ちなみに今回行き先をマレーシアに決めたきっかけとなったマレーシア在住の友人は入れ違いに日本に帰っており会えなかった。また会えるうちに会っとかないとね。
さて本日は7時起床。10時頃には空港行きの電車に乗りたいところだ。それまで観光しようにも近場の店はまだ開いてないし、時間がたっぷりあるわけでもないし…いっそのこと宿でのーんびりしてから早めに空港へ行って空港内の店を堪能すっか。
宿はThe Bed Bukit Bintangというきれいめなカプセルホテルをとった。繁華街Bukit Bintangの中心地に位置しており便利。屋上には大きなプールがあり、朝食はこのプールサイドでいただける。ちょっといいタイプのカプセルベッドを選んで朝食付き1泊3000円ほど。バックパッカーにとってはお高いが、今は収入ある社会人なので1泊3000円の宿にも泊まれちゃう。
天気の良い爽やかな朝。プールで外国人のおじさんがひとりザバザバと泳ぐのをぼんやり眺めて時が流れる。
あー、心地がいい。
旅先の朝に宿でぼんやりするのってなんて気持ちがいいんだろう。明日からまた仕事か…と一瞬頭によぎるが、そんな現実はすぐに忘れてしまうほどに旅に浸りきっている。次はどこに行こうかなー、どんなルートで行こうかなー、帰国の航空券なんてゴミ箱に捨ててこのまま先へ進もうかなー。まるで『深夜特急』。このまま帰らず世界に行方をくらましたらどうなるんだろう。職場の皆さんには多少ご迷惑をおかけすることにはなるだろうけどそんなのは取るに足らないことのように思えてくる。
などと呆けたことが頭に浮かんでは消えて1時間が経過。9時になったので早めに宿を発つ。そうはいっても私は真面目な人間なのでちゃんと帰るのだ。偉い。
コンビニに寄ったり、スタバのご当地マグを見てみたりとぶらぶら寄り道しつつ空港KLIA2へ。人で賑わっている。到着したらまずはチェックイン。事前にオンラインチェックインを済ませているが、結局紙のチケットもいるとかで空港のセルフチェックイン機で発券する。そのまま保安検査も通過するのは早すぎるので空港に併設するショッピングモールをぶらぶら。昼食には少し早いがまだ現地価格なここで済ませておく。
ナシ・チャンプルNasi Campur。米を盛られた皿にビュッフェ方式で好きなおかずを盛っていき精算する。揚げた魚がオイリーに味付けされたものと小鉢的おかずを少々。からいけど美味。
搭乗時刻の2時間前になったので保安検査へ向かう。事前調べでKLIA2はとにかく広くて搭乗口がとんでもなく遠いから時間に余裕を持つべしとあった。保安検査も出国審査の後に1回目、搭乗口エリアに入るのに2回目がある。煌びやかな免税店がたくさん軒を連ねているがそんなのは搭乗口の場所を確認してからだ。
2回目の保安検査を抜けると一気に質素な通路へ。
遠。
どこまで続くのこの廊下。
寄り道せずせかせか歩いてようやく搭乗口に到着。出国ゲートに入ってからたっぷり20分はかかってしまった。免税店を覗こうにも、2回目の保安検査を抜けてしまったのでキラキラエリアには戻れない。(戻れたのかな?) あるのはこのちょっとしたコンビニのみで充電エリアすら見当たらない。搭乗時刻まで1時間以上もあるというのに、全くKLIAにはがっかりだよ。
仕方がないのでコンビニコーヒーを飲んでぼんやりする。横に日本に帰国する方がいたので少しおしゃべり。みんなのGWが終わっっていくね。
やがて搭乗口が開く。搭乗券を確認されて進む。と思ったらまだ待合室だった。広。
ここでさっきのコーヒーが膀胱を刺激してくる。これから7時間の空旅(窓側席)だというのになんでコーヒーなんて飲んじゃったんだろう。この待合室はトイレも何もないので係員に言って外のトイレに行かせてもらった。
いよいよ搭乗。3−3−3シートの大きな飛行機。たまたま2列シートの窓側席だったのでトイレには立ちやすそうでラッキー。
乗り込むと素敵な笑顔で迎えてくれるCAさん…て、暑っ!
機内がとんでもなく蒸し暑い。クーラーききすぎて寒いことはあってもこんなに暑いことってある?どしたどした?
アナウンスによるとただいま燃料補給中のため扇風機しか動いていないんだとか。扇風機て。どこにあんねん扇風機。あれか、自動車もガソリン給油中はエンジンを切らないといけないのと同じで飛行機もエンジンかけられんのか。
どんどん乗り込む乗客たちもあまりの暑さにうなだれる。汗が滴り落ちる。子供達はぐずって泣き喚く。阿鼻叫喚。そんな中でもCAさんたちは制服をキチッと着込んで髪や表情を乱すことなく素敵な笑顔を振りまいている。プロ意識すごい。
まさかの飛行機で熱中症の危機。早く。早くエンジンかけて。
するとさっきまで青空が見えていたのに強めの雨が降り出した。天気の移り変わり激しすぎ。結局今回の旅行中、雨にはほとんど当たらなかった。私と母の旅行は雨が降る説は否定された。
そして雨が降る中ようやく定刻離陸。
雲を抜けるとこの青空。爽やか〜。この頃には空調もきいてきて快適になった。やれやれ、脱水症状を引き起こした乗客がいなかったことを祈る。
やがて日没。
機内では寝たりブログ下書きしたり。たまにGoogleマップを開いて位置を確認してソワソワ。(機内モード)
実はこの後羽田に着陸したら東京八重洲口に移動して夜行バスに乗る予定なのだが、その乗り換え時間が1時間半しかないのだ。定刻運行ならイケると思って賭けに出た。ここがこの旅最大の難所。まさかの国内で難所。
羽田から東京駅への電車移動は45分ほどかかる。つまり飛行機がズドーンと陸に降りてから、停止してベルトサインが消えて大勢の乗客が飛行機を順番に降りてGW最終日の帰国者で賑わうゲートを通過して電車ホームを見つけて電車に乗り込むまでをあとの45分でこなさなければならないことになる。定刻でも結構際どい。ていうか無理じゃね?あれ、なんでイケると思った??
そうは言ってももう賭けは始まってしまっているので後は定刻着陸することを祈るしかない。最悪夜行バスを逃したらそのバス代は捨てて新たに宿と翌日のバスをとればいいのだ。社会人の金の力でな。(白目)
ソワソワとGoogleマップを見る。ああ、沖縄付近通過…鹿児島県沖…和歌山県沖…おおお千葉がもうすぐそこに…
いよいよ東京の夜景が見えてきた。うおおおきれいいいいい頼むから遅延しないでくれえええ
やがて着陸。なんと20分も早く着陸してくれた。ありがとうエアアジアXー!!
思いの外スムーズに降機。そして入国審査へ。
出口遠っ
遠い遠い!KLIA2にも負けない遠さよ。何個動く歩道つながっとんねんって。
せっかく動く歩道があるけど人が詰まっているので競歩で普通の通路を歩く。歩く歩く歩く、ちょっと小走り。
ようやく入国審査エリアに到着。ここではパスポートをかざしてピピッと通過できる。さすがに帰国者が多くてゲートも少し混んでいるが、なんせピピッと通過できるので割とスムーズに流れる。預け荷物はないので荷物レーンは素通りし、後は電車に乗るだけ!と思ったら税関ゲートが待ち受ける。クソッそういえばそんなのあったっけな!
何やらスムーズに列が裁かれているところがあったのでここもまたピピッと通過できるのかと思えば後ろの機械で何か操作が必要と。係員のおじさんにサポートされながらパスポートをかざすとQRコードを持っているか問われる。QRコードって何!?持ってないわ!どうやら事前にオンライン申請していたらサクッと済ませられたらしい。マレーシア入国カードが事前オンライン登録になっていたけど、まさか日本もそんなオンライン時代になっていたとは。
時代に乗り遅れた者は従来通り紙の税関申告書を記入しなければならない。見れば紙カウンターにちょっとした列ができている。すかさず紙を引っ掴んで列に並びながら書く! ギリギリ読める文字で記入。紙を提出するとようやく入国できた。
京急空港線の駅は到着ゲートのすぐ目の前にあり、日本語が読めたのですぐに分かった。GW最終日に羽田空港にいるだなんて、もしかして「GWどこへ行かれたんですか?」とかってTVインタビューを受けちゃうかもな〜などと笑っていたがそんな余裕もなく一直線に駅ホームへ。予定の一本前の電車に乗れてJRも遅延することなく東京駅に到着。若干迷いつつ八重洲口バスターミナルに辿り着いた。
賭けに勝った…!
悠々と歯磨き洗顔を済ませてバスにのりこむ。後は松本に運ばれるだけ…松本、遠。
寝たんだか寝ていないんだか分からないままに翌早朝松本で下ろされた。帰宅して軽く片付けた後爆睡。昼頃目を覚まし、ついでに夢のような旅行からも目を覚まして午後から出勤する。私の2024年GWが終わった。
以上が4年ぶりの海外旅行の記録でした。
久々に旅人の血が騒ぎまくった旅だったな。さーて、次はどこへ行こうか。