自主避難者は、すぐに逃げた人だけ賠償する、という方針がほぼ確定しているようである。

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「事故当初」は「恐怖心から避難するのは合理的」として賠償対象とすることで一致。区切りについては、政府が計画的避難区域などの指定を発表した4月11日か、指定日の同22日が検討されている。
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ということで、だとすると、「福島は心配ない」と言って回った御用学者の責任は更に重い。あれさえなければ、怖いと思った人は、無理をしてでも逃げただろう。一ヶ月以降に逃げた人は、そういうことを言った御用学者を相手取って、自主避難賠償相当額を求める裁判を起こしたらどうだろうか。そうすれば、そういう人物も事態の恐ろしさを理解して、もっと遅くまで「事故当初」と認めるように、政府に働きかけるかもしれない。

御用学者以外にも、すぐに動く必要はない、という主張をして回った人々には、何らかの方法で、自主避難者の皆さんの恨みや怒りや悲しみを、直接に表明するべきだと思う。そうしないと、怒りや恨みや悲しみが溢れ出して、自分の身体や家族にダメージを与えることになる。

怒りや恨みや悲しみは、それを向けられるべき人に対して正しく表現されたなら、傷つけられた魂を癒す力になる。それに、そのように勇気を持って表現されたなら、周辺の人々にも伝わって、事態を変える力になる。

逆に、被害者が加害者に救済を「懇願」したり、あるいは「風評被害だ!」とかいって、被害者が加害者でない人に対して八つ当たりすると、傷を深め、害悪を連鎖させ、事態を混迷に導く。いま主として起きているのは、後者である。なぜなら、加害者が自分を免責するために、マスコミやら権力やらを動員して、そのように誘導しているからである。

いま、行動を起こさないと、この方向で固まるだろう。

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「事故直後から不安で仕方がなかった。でも国や東電が『大丈夫』と言い続けてきたのを信じて残ったのに……」。福島市の主婦、菅野千景さん(46)は悔やむ。中1(13)と小2(7)の娘2人を連れて京都市の公務員住宅に自主避難したのは、8月末になってからだ。
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政府や東電のような連中を信じるとどういうことになるか、日本国民はこの菅野さんの証言から学ぶ必要がある。前にも書いたが、中国の山奥の農村で福島の事故の話をして、政府は安全だと言い続けている、と言ったら、

「そりゃあ、政府は<穏定>(=安定)を求めるから、そういうよ。」

と笑っていた。中国人には、それが常識である。



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福島第1原発:自主避難者賠償 「早い者勝ちだったの?」

文部科学省原子力損害賠償対策室の担当者を前に、賠償対象の拡大を求める要望を読み上げる自主避難者の女性=東京都千代田区の参院議員会館で2011年10月3日午後3時過ぎ、袴田貴行撮影

 東京電力福島第1原発事故のため自主避難した人たちの間で、賠償への「線引き」に困惑が広がっている。文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が先月、事故後1カ月程度の間に避難したケースには賠償を認める方針を固め、その後避難した人は「検討課題」と先送りにしたためだ。「避難は早い者勝ちだったの?」「汚染の実態が分かったのは最近なのに」。3日東京都内で開かれた集会には避難者ら約120人が集まり、線引きをなくすよう訴えた。

 ◇対象は事故後1カ月程度 「国信じ残ったのに…」
「事故直後から不安で仕方がなかった。でも国や東電が『大丈夫』と言い続けてきたのを信じて残ったのに……」。福島市の主婦、菅野千景さん(46)は悔やむ。中1(13)と小2(7)の娘2人を連れて京都市の公務員住宅に自主避難したのは、8月末になってからだ。

 自宅は原発から約60キロ。すぐに避難することも考えたが、マイホームのローンを抱え、夫と離れ離れの生活になることはためらわれた。中学入学を控える長女の心情も考えた。生まれ育った故郷・福島への愛着もあった。

 住んでいる地区の放射線量が比較的高いと知ったのは6月になってから。講演会や市民団体の集会に参加した。線量の数値や評価がこれまで聞いていた話とは違っていた。

 自宅の線量を測ると、2階の子供部屋が毎時0・95マイクロシーベルト。平常時の屋外の20倍で、水ぶきしても数値は下がらない。娘たちには長袖にマスク姿で通学させる日々。「この状態が続くなら」と2学期の始まりに合わせた避難を決めた。

 審査会は先月21日、自主避難者への賠償に関し、避難時期を「事故当初」と「一定期間後」の二つに区切って議論することを決めた。「事故当初」は「恐怖心から避難するのは合理的」として賠償対象とすることで一致。区切りについては、政府が計画的避難区域などの指定を発表した4月11日か、指定日の同22日が検討されている。

 菅野さんはやるせない。「冷静に行動しようと思い、事故直後は踏みとどまってしまった。影響が出るかもしれない子供たちに申し訳ない上に、補償も出ないなんて」。引っ越し代や二重生活の費用がかさむ。

 ◇迷ううちに時間が
 東京・永田町の参院議員会館で3日開かれた集会では、福島県郡山市から静岡県に自主避難した長谷川克己さん(44)が発言に立った。長谷川さんも8月中旬に避難した。

 妻(35)の妊娠が2月に分かり、その直後の原発事故だった。5歳の長男もおり、福島で育てることに不安を感じた。一方で、福祉施設運営会社取締役として働き、長男が通う幼稚園のPTA会長も務めていた。「自分たちだけ逃げることが許されるのか」と迷ううちに時間がたった。避難を決意したのは、局地的に線量が高いホットスポットを取り上げたテレビ番組で紹介された数値が、長男の寝室と変わらないと知ってからだ。

 避難先では新たな仕事を見つけたが、1カ月で失業した。「賠償されれば生活は助かる。しかし何より、自主避難が、愛する家族を守る正当な手段であったと認めてほしい」【安高晋、袴田貴行】

毎日新聞 2011年10月4日 0時39分(最終更新 10月4日 1時05分)
You are not alone の(1)はどこにあるのか、というコメントを頂いたので、見直してみたら、アップするのを忘れていたのであった。で、その下書きを元にしてこれを(3)として、(2)と(3)とを、(1)と(2)とに繰り上げた。申し訳ない。



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【社会の混乱と不正について】Scream
【被害者の怒りについて】They Don't Care About Us
【狂った社会の中で正常を維持する方法について】Stranger In Moscow
【狂気との戦いについて】This Time Around
【狂った社会による地球の破壊について】Earth Song
【「正常者」の生態について】D.S.
【金に操られる者の生態について】Money
【狂った社会の中では正常者が狂人に見えることについて】Come Together
【狂気の原因である失われた恋愛を取り戻す方法について】You Are Not Alone
【狂気の原因である失われた幼児期を取り戻す方法について】Childhood
【社会を狂わせるマスコミについて】Tabloid Junkie
【「正常者」との戦いについて】2 Bad
【「独裁者」の生態とその悪影響について】History
【幼児虐待の犠牲者について】Little Susie
【魂の脱植民地化について】Smile
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上の画像は、韓国でのツアーの映像だそうである。この演出から見ると、コンサートの前半部分における、 Heal the World の役割を担っていることになる。この演出は、PVからすると非常に意外であるが、ここだけ見れば、全く違和感がない。つまり、この歌は、マイケル思想のギュウギュウに詰まった、複雑な内容を持つ歌だということになる。

この演出では明らかに、「女の子の生贄」は行われていない。そして、You are not alone あなたは一人ではない、というメッセージは、テータム・オニールに向けたものではなくなっている。ここでは、世界中の、一人ぼっちで苦しんでいる、すべての人々に向けられている。

ここにもまた、個人的な経験を、普遍に深めて考え、表現する、というマイケル・ジャクソンの基本的な姿勢が表現されている。この深められた層からこの曲の歌詞を見ると、また別の意味を見出すことができる。


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Another day has gone
I'm still all alone
How could this be
That You're not here with me
You never said goodbye
Someone tell me why
Did you have to go
And leave my world so cold

また一日が過ぎて行った。
私は未だにまったく一人だ。
どうしてこんなことが、起きえたのか。
あなたが私と共にここに居ないなんてことが。
あなたは、さよなら、を言わなかった。
なぜあなたが、私のもとを去って、
私の世界をこんなにも冷たくせねばならなかったのか、
誰かその理由を教えて。
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マイケルがこの世界を去ったあとでこの歌詞を読めば、誰もが思うことは、これはマイケル・ジャクソン・レクイエムではないのか、ということである。


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Everyday I sit and ask myself
How did love slip away
Something whispers in my ear and says
That you are not alone
For I am here with you
Though you're far away
I am here to stay

毎日私は座って自問する。
どうして愛がすり抜けていったのか。
なにかが私の耳元でささやいて、こう言う。
あなたは一人ではない。
なぜなら私があなたとここに居るから。
たとえあなたが遠く離れていても、
私はここに、あなたと共にいる。
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この箇所は、マイケルを愛する者が、マイケルが去って呆然自若としているところに、耳元に彼の声が聞こえる、という様子に見える。

=================
You are not alone
I am here with you
Though we're far apart
You're always in my heart
You are not alone

あなたは一人ではない。
私はあなたとここに居る。
たとえ私たちが遠く離れ離れでいても、
あなたはいつも私の心の中にいる。
あなたは一人ではない。
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そしてこの箇所は、極めて普遍的な、一人苦しむ者へのマイケルの呼びかけである。


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All alone
Why, oh

まったく、一人。
なぜ、ああ。。
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この箇所は、全人類が、孤独に苦しむことへの、マイケルの嘆きととれる。


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Just the other night
I thought I heard you cry
Asking me to come
And hold you in my arms
I can hear your prayers
Your burdens I will bear
But first I need your hand
So forever can begin

つい、先夜。
あなたが叫んでいるのを聞いたように思った。
私に来るように頼んでいる。
そして私の腕にあなたを抱きしめるようにと。
私にはあなたの祈りが聞こえる。
あなたの重荷は私が背負おう。
しかしまずはあなたの手を取りたい。
そうすれば永遠が始まる。
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これもまた、ひとり苦しむ者への、マイケルのメッセージである。


=================
Whisper three words and I'll come runnin', and I,
And girl you know that I'll be there!
I'll be there!

あの三つの言葉(=I love you)を囁いて。そうすれば私は飛んでいく。そして、
私と、ああ、わかるだろう、私はここにいる!
私はそこにいる!
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"I love you, Michael!"
"I love you, too!"

というのは、マイケルファンがマイケルに向かって叫び、それにマイケルが必ず応えるパターンである。この箇所はまさにその応答を表現している。

=================
You are not alone, you are not alone.
Say it again, you are not alone, you are not alone.
Not alone, Not alone!
You just reach out for me girl in the morning in the evenin'
Not alone, not alone, you and me, not alone, Oh!
Together, together,
God done being alone, god done being alone.

あなたは一人ではない、あなたは一人ではない。
もう一度、言おう、あなたは一人ではない、あなたは一人ではない。
一人じゃない、一人じゃない!
あなたはただ、私の手の届かないところにいる(girl)、朝も、夕べも。
一人じゃない、一人じゃない、あなたと私と。一人じゃない。ああ!

=================

これもまた、マイケルから孤独な者へのメッセージである。


=================
Together, together,
God done being alone, god done being alone.

共に、共に、
何ということを神はなさったのか。一人でいるなんて。何ということを神はなさったのか。一人でいるなんて。
=================

この箇所は、実は、ちゃんと訳せていない。"God done being alone" というのが、よく意味が分からないのである。"god done" を検索していみると、以下が引っかかった。

=================
Westminster Leningrad Codex כִּי לֹא־נַחַשׁ בְּיַעֲקֹב וְלֹא־קֶסֶם בְּיִשְׂרָאֵל כָּעֵת יֵאָמֵר לְיַעֲקֹב וּלְיִשְׂרָאֵל מַה־פָּעַל אֵל׃
口語訳 ヤコブには魔術がなく、イスラエルには占いがない。神がそのなすところを時に応じてヤコブに告げ、イスラエルに示されるからだ。
World English Bible Surely there is no enchantment with Jacob; Neither is there any divination with Israel: Now shall it be said of Jacob and of Israel, What has God done!
文語訳 ヤコブには魔術なしイスラエルには占卜あらず神はその爲ところをその時にヤコブに告げイスラエルにしめしたまふなり

http://kky.4j4u.net/Bible/Num/23/23
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この旧約聖書の箇所では " What has God done" というのは、「神がそのなすところ」である。それでは意味が通じないので、"God done" を ""What has god done!" の意味にとって、しかもこれを「神はなんてことをしたのか」という意味に訳しておいた。とはいえ、これで正しいかどうか、わからない。

しかし、マイケルの思想からすると、人が、ひとりぼっちである、というようなことは、この世界にとってあり得ないことなのである。世界は、ひとつながりであり、ひとつの出来事が複数の何かを引き起こし、それがまた何かを引き起こし、という複雑な因果連鎖によってなりたっている。そのある箇所が「私」である以上、「私」が世界から切り離されてひとりぼっちである、ということは、あり得ない。それゆえ、神はあなたを一人にすることなどできない。それゆえ、マイケルは、

You are not alone

と孤独な全人類に向かって呼びかけるのである。

(了)
下のスポニチの記事にあるようなことをしたために、例の西山さんが停職になったそうである。彼の経歴は以下の通りである。

◆西山 英彦(にしやま・ひでひこ)
1956年(昭31)生まれの54歳、神奈川県出身。
80年、東大法学部を卒業し通産省に入省。
米ハーバード大法科大学院修了後、
大臣官房報道室長、
原子力安全・保安院企画調整課長、
大臣官房総務課長、
資源エネルギー庁電力・ガス事業部長などを経て、
09年に通商政策局審議官に。

私の感じでは、こういうエリートで、こういうことになる人は、珍しいのではなく、一般的なのだと思う。住友銀行の経験では、表には一切でないのだが、背後で不倫はメチャクチャ横行していた。私は空気読めない君なので全く知らなかったのだが、退職したら後から後から、そういう話を聞いた。

言うまでもなく、大学でもセクハラはめちゃくちゃ多いし、不倫関係を利用してのし上がる美人女性研究者もたくさんいる。西山氏の相手の女性が一緒に訓告処分を受けた、ということは、セクハラによる強要なのではなく、女性の側にそういう意図があったのかもしれない。東大出が支配する東京電力も、大方、同じ様子なのだろう。

こんな無茶苦茶な精神状態のエリート連中なんか、絶対に信用してはいけないのである。そういう連中に原子力のように危険なものをお任せすると、どういうことになるか、火を見るよりも明らかであろう。

では誰がやったらいいかというと、どうせどんな人間だって、基本的には、馬鹿で、スケベで、ズルイので、誰にやらせたって、同じくらいヒドイ事になるのである。それゆえ原発に限らず、地球を破壊しかねないことに、人間が手出ししてはいけないのである。

逆に、地球を破壊する心配のない、生態系や文化や人の心を豊かにする、欺瞞のない仕事に精を出せば、馬鹿で、スケベで、ズルイはずの人間が、あら不思議、賢くて、下心なく、誠実な人間になるのである。原発などは直ちにやめて、我々の持つ力のすべてを、そういう仕事に捧げなければ、人類は早晩、地球全体を道連れにして、絶滅する。

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朝日新聞 2011年9月30日21時20分

西山前審議官に停職1カ月 勤務中に不適切行為

 経済産業省は30日、週刊誌で女性問題が報道され、海江田万里元経産相から厳重注意された西山英彦前審議官(54)=大臣官房付=を同日付で停職1カ月の懲戒処分にした、と発表した。省内で報道について事実関係を調査した結果、勤務時間中の不適切行為があったと認められたため。

 経産省によると、西山氏は今年3月下旬から6月にかけて相当な回数、経産省内の執務室で、勤務時間中に、女性職員と抱擁と口づけをしたという。女性職員も同日付で訓告処分を受けた。

 西山氏は東京電力福島第一原発が事故を起こした直後の3月13日以来、原子力安全・保安院の記者会見で報道対応を務めており、お茶の間の知名度も高かった。女性問題報道で報道対応を外れ、待機ポストの大臣官房付にされていた。

 西山氏の処分について、枝野幸男経産相は「今後二度と起こらないよう、全職員に規律徹底を図る必要がある。特に(原発事故で)被害を受けられた福島をはじめとする住民に改めておわびする」と述べた。

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保安院スポークスマン西山審議官、不倫で“更迭”

保安院担当を外された西山審議官
Photo By 共同 
 福島第1原発事故に関する経済産業省原子力安全・保安院のスポークスマン役を務めてきた西山英彦審議官(54)が29日、担当を外された。同省職員の女性との親密な交際を一部週刊誌に報じられたことを受けたもので、同日付で保安院担当も解かれた。事実上の更迭とみられ、海江田万里経産相は「あそこで情報を発信するには国民からの信頼がなければならず、より適任な方を選んだ」と、訪問先の佐賀市で記者団に語った。

 後任は森山善範原子力災害対策監(54)。同日午前の記者会見に出席し、交代の理由として「本人にも(報道について)問い合わせがあり、報道対応業務に支障が生じるのではないかとの懸念がある」と述べた。交代を聞いたのは28日夜だったという。

 東日本大震災以来、保安院のスポークスマン役は森山氏で5人目。

 西山氏は、報道があった今月23日、海江田氏から「業務に身が入っていないという誤解を与える」などと厳重注意を受けた。同日の会見では「深く反省している」と謝罪。その上で「事故収束へ全力で職務に当たっていきたい」と続投意欲を示していた。

 西山氏が初めて会見したのは事故発生翌日の3月13日午後。以降、連日会見を担当し、すっかり保安院の“顔”となっていた。スポークスマン役に抜てきされたのは「前任者に比べて物腰が柔らかく、話をまとめるのが上手だったため」(同省関係者)という。

 森山氏は政府・東京電力統合対策室から、29日付で対策監に着任。「事故収束に最大限の努力を払い、再発防止に貢献したい」と抱負を語った。

 <20代女性と路上でキス>西山氏の女性スキャンダルを報じたのは23日発売の「週刊新潮」(新潮社)。相手は経産省に勤める独身女性で、20代後半とみられる和風美人という。東電が事故収束に向けた新工程表を発表した今月17日の深夜、都内のバーでデートをし、その後、西山氏が路上で女性にキスをするもようなどを報じた。2人の関係が始まったのは約1年前といい、西山氏には妻子がある。

 ◆西山 英彦(にしやま・ひでひこ)1956年(昭31)生まれの54歳、神奈川県出身。80年、東大法学部を卒業し通産省に入省。米ハーバード大法科大学院修了後、大臣官房報道室長、原子力安全・保安院企画調整課長、大臣官房総務課長、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長などを経て、09年に通商政策局審議官に。
[ 2011年6月30日 06:00
この、例の大橋東大御用学者教授が、驚異の東大話法のを連発した玄海原発プルサーマル計画討論会であるが、下の記事でさらにヤラセの実態が明らかになった。



このビデオの最初に出てきて質問しているこの男、

農民のフリをした九州電力の社員

だったのである。池シャーシャーと

質問を自分なりに考えてきた

と言って、

「危ない、危ないと言われて、玄海1号機が運転を開始して30年近くたつが、私の家で作っている米とか野菜が放射能の影響で売れなくなったことはない」

とほざいている。

トコトンやるのである。これが、

偽装国家日本

の正体なのだ。恥ずかしい限りである。

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九電社員、農家装い「売れ行きに原発影響ない」

 九州電力の「やらせメール」問題に関する第三者委員会の調査結果で、またも驚くべき事実が判明した。

 2005年のプルサーマル発電を巡る佐賀県主催の公開討論会で、県と九電が事前に進行を打ち合わせ、九電社員が農家になりすまして発言するなど巧妙な世論操作の実態が浮かび上がった。

 ◆周到な準備◆

 討論会は05年12月25日、佐賀県唐津市のホテルで開かれた。科学ジャーナリストをコーディネーターに、推進派と慎重派の学者ら6人がパネリストとして参加した。

 第三者委の調査結果によると、九電は討論会を成功させるため、県に対する全面的な協力体制を敷いた。事前の県との打ち合わせで質問者の配置を決め、議事録にまとめていたという。

 3連休の最終日で、クリスマス当日だったこともあり、来場者が少なくなることを懸念し、社員らを徹底して勧誘。その結果、約700人で埋まった会場の半数を九電関係者が占めた。

 6ブロックに分けられた会場で「仕込み質問者」を分散させ、それぞれに支援部隊を20人ずつ配置。プルサーマル発電の安全性を印象づけるため、最後は「推進の質問」で終わるようなシナリオを作成し、県に渡していた。「コーディネーターに質問者の着席位置を伝えておく」と記載された社内資料も残っているという。

 ◆7人が九電関係者◆

 討論会では、18人が質問に立ち、賛成派8人のうち7人が九電関係者だった。ほとんどが九電が用意した原稿を読み上げる形で発言。

 最初に質問した社員は手帳を見ながら、「危ない、危ないと言われて、玄海1号機が運転を開始して30年近くたつが、私の家で作っている米とか野菜が放射能の影響で売れなくなったことはない」と農家を装った。

(2011年9月30日12時19分 読売新聞)
自主避難している人に対する賠償が、極めて望み薄であることがわかってきた。

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110928dde012040029000c.html

この毎日新聞の記事によれば、

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今回の東電の賠償内容は基本的に、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が8月にまとめた中間指針に沿ったもの。そこには「自主避難」は盛り込まれなかったが、今月21日の審査会では、「事故後1カ月程度」の間に自主避難したケースは賠償を認める方針が打ち出された。だが、それ以降の避難については今後の検討課題とされている。
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となっている。「文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が8月にまとめた中間指針」というのは、以下で見られるが、私のような素人にはチンプンカンプンである。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/houkoku/__icsFiles/afieldfile/2011/08/17/1309452_1_2.pdf


ただ、政府の命令もないのに勝手に逃げた人が全く対象外となっているのは確実である。「今月21日の審査会」はまだ議事録が出ていないが、資料が掲載されていて、以下のようなものが配布されたらしい。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/09/21/1311103_2_2.pdf


この資料の冒頭に、

「当該指示等に関係なく自らの判断で自主的に行った避難(以下「自主的避難」という。)に係る被害については、避難に至った状況及び事情が多岐に渡る上にその実態を明らかにすることが困難であること等から、中間指針の対象とされていない他の損害と併せ、個別具体的な事情に応じて相当因果関係のある損害と認められることがあり得るとの一般論を示している。」

と書かれている。

「個別具体的な事情に応じて相当因果関係のある損害と認められることがあり得る」

というのは、

「相当の因果関係が認められない限り、損害とは認めない」

という意味である。日本政府が広島・長崎の被曝者に対して、どれだけ冷たい扱いをしてきたかの経緯を見れば、彼らが自主避難者を切り捨てるつもりであることはほぼ確実であろう。

ちなみに、原爆の「黒い雨」の被害を認め<ない>という政府の立場を、裁判所で繰り返し補強する発言を繰り返した御用学者が小佐古敏荘東大教授である。彼は、今回の事故では一転して、「黒い雨」を浴びた福島の子どもに20ミリシーベルト基準を適用することに抗議して内閣官房参与を辞任した。

http://ameblo.jp/anmintei/entry-10876272382.html
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10876991870.html
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10879150655.html

さて、このまま放置すると、自主避難者が賠償を受けられる可能性は極めて低い。一旦、この委員会が、自主避難の賠償の「基準」を示せば、政府も東電もそれを盾にして、最小限のケースを認めることでお茶を濁そうとするだろう。そのあとで裁判を起こしても、日本の司法は行政べったりなので、救済される可能性は無に等しい。高額の弁護士費用を払ったところで、何十年も争って、ようやくわずかな救済が得られる、という広島、長崎、水俣などのパターンが関の山であろう。

そうすると、事態を変えるには、今、行動を起こすしか無い。ではどうするのか。私の考えでは、

今すぐ、裁判を起こす

である。裁判なんかで救済されない、と言っておきながら、一体、何を言っているのか、と思われるかもしれないが、この裁判の名目は救済であるが、狙いは救済ではない。何を狙うのかというと、

無数の裁判を起こして東電と政府に圧力を掛ける

ことである。東北・関東から放射能怖さに、各地に逃げた人は、上記の中間報告に出ている、

[損害項目] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
1 検査費用(人) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2 避難費用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
3 一時立入費用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
4 帰宅費用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
5 生命・身体的損害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
6 精神的損害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
7 営業損害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
8 就労不能等に伴う損害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
9 検査費用(物) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
10 財物価値の喪失又は減少等・・・・・・・・・・・・・・・・29

を良く読んで、さらに、ここに含められていない住宅ローンや家賃なども含めて損害額を、自分で勝手に確定するのである。領収書などがあれば、できるだけキチンと整理して、大切に保存しておく。

そうして地方裁判所か簡易裁判所に、損害賠償請求を求める訴訟を起こすのである。もちろん、この裁判で勝つ見込みはゼロに近い。それゆえ、弁護士に頼んだって無駄である。お近くの弁護士事務所に相談に行けば、相談料5千円とか1万円とかをとられて、「これでは勝つ見込みがありませんよ」と言われて門前払いを食らうだけなので、無駄である。それゆえ、裁判は自分で起こさないといけない。

申し立ては、相手方の住所のあるところの裁判所でやらないといけないが、訴状は郵送でも構わない。やり方は、以下に出ている。

http://www.courts.go.jp/saitama/saiban/tetuzuki/minji/index.html

勝つ気がなければ、裁判を起こすのは簡単である。

こんなことをして、お金をもらえるかというと、多分、無理である。何をやりたいのかというと、損害賠償請求を、多くの自主避難者が起こすことで、東京電力や政府が悲鳴をあげるようにしたいのである。5人や10人なら、屁の河童であろう。しかし、500人とか1000人が、訴訟したら困るであろう。5000人とか10000人とかが訴訟したら、悲鳴をあげるであろう。

訴訟の先も、東電の本店や日本政府ばかりに集中すると、一箇所の裁判所になって敵は楽なので、できるだけ、いろいろなところで訴訟するのが良い。たとえば、不動産に関する裁判であれば、その不動産の所在地でやることができる。大阪に逃げてそこの家賃を請求するなら、大阪で訴訟できるかもしれない。福島の家のローンの訴訟をするなら、福島に出せる。そうやってアッチコッチで、大小様々の、多種多様な訴訟が起きると、東電は困る。印紙代やら何やらが掛かるらしいが、何もしないよりはマシではないだろうか。

これを「原告団」とか作って、一つの裁判にまとめてやると、東電や政府は楽チンなので、平気の平左である。そんなことをしても、負けるに決まっている。絶対にやってはいけない。

少額訴訟という制度があるそうで、やり方は以下に出ている。

http://www.courts.go.jp/saiban/wadai/1902.html

これをやって、被害額のうち、「家賃」とかだけ請求してみるのも悪くなさそうである。不動産の所在地、つまり避難先の裁判所にダメもとで行ってみたらどうだろうか。避難先で仕事がなくて暇だったら、そのくらいやっても悪くはない。とりあえず家賃分10万円でも訴訟を起こしてみたら、東電にすると、めんどくさいので払うかもしれない。そうしたら、また別のネタで起こせば良いのである。

裁判が沢山起これば、政府も東電も焦る。焦れば、上の審議会やら委員会の議論にも影響が出る。そうやって多くの波が起きれば、政治家も動く。官僚もショックを受ける。学者も考える。マスコミも面白がって報道する。

黙っていれば、このまま泣き寝入りである。

どうせ駄目なら、訴状を郵送するくらいのことは、したほうがいい。

訴状を郵送したら、twitter や facebook やブログで、成り行きをアップする。

そうするとそこからまた何か新しい波が起きるかもしれない。



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特集ワイド:賠償どこまで? 原発被害者の憂鬱


被災者が殺到し開始30分で約2時間待ちになった東電の損害賠償相談窓口=福島市で、河津啓介撮影
 ◇二重ローン▼死んだペット▼空き巣▼観光客減…
 福島第1原発事故の避難者らに対し、東京電力が賠償の手続きを始めた。分厚い説明書、記入欄だらけの請求書……難解さと煩雑さに批判が出る一方、対象から外されたり、賠償されるか不透明なケースも多い。不便な暮らしを強いられる被害者の「憂鬱」に迫った。【江畑佳明】

 ◇自主避難者「対象にすべきだ」
 「娘が成人するまで、福島に戻すつもりはありません」。福島県郡山市在住の男性(37)は、電話越しに強い口調で言った。

 妻(34)と小学2年の長女(7)、次女(1)が自宅から150キロ以上離れた新潟市に避難している。政府指定の避難区域ではない場所から別の場所に移動した、いわゆる「自主避難」だ。8月上旬から二重生活が続く。

 理由はもちろん、子どもへの放射線の影響だ。4~5月に自宅庭の放射線量を計測すると、毎時2~3マイクロシーベルトもあった。家の中でも最も高い値で0・8マイクロシーベルト。学校の校庭は除染されたが、通学路は行われていない。体の小さい子どもは地面からの放射線の影響を受けやすいのではないか--不安が募った。「本来は政府が避難などの対応をすぐに行うべきだ」と思ったが、それがなかったため、妻子の避難を決意した。

 新潟での生活のため、家具や日用品を準備し、さらに交通費も合わせると40万円以上もかかった。「何年後かに娘たちの体がおかしくなっても、政府も東京電力も治療費を払うか分からない。ならば今、お金をかけてでも避難しなければと思った」と心境を明かした。だから当然、「賠償はされるべきだ」と言う。

 今回の東電の賠償内容は基本的に、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が8月にまとめた中間指針に沿ったもの。そこには「自主避難」は盛り込まれなかったが、今月21日の審査会では、「事故後1カ月程度」の間に自主避難したケースは賠償を認める方針が打ち出された。だが、それ以降の避難については今後の検討課題とされている。

      ■ 

 避難者が抱える負担で、何といっても大きいのは住宅ローンだろう。だが、今回の東電の賠償対象にはなっていない。被災者の支援活動をしている郡山市の斉藤正俊弁護士に話を聞くと、こんな事例があるという。

 原発事故の警戒区域で、立ち入りが制限されている福島県富岡町。30歳代の夫婦が家を新築し、引き渡しを受けた直後に被災。工事代金はすべて支払ったが、一度も住まないまま郡山市の賃貸アパートに避難した。その家賃と新居の住宅ローンが重なり、いわゆる「二重ローン」状態が続いている--。

 斉藤弁護士は言う。「いつ戻れるか、そもそも除染は進むのか、避難者の不安は大きい。東電は最低でもまず、賃料か住宅ローンのいずれかを支払うのが筋でしょう」。土地・建物の資産価値への影響も懸念されるが、事故が収束していない現状では賠償対象となるか不透明だという。

 東京の3弁護士会(東京、第一、第二弁護士会)の有志は8月中旬、「東日本大震災による原発事故被災者支援弁護団」(電話0120・730・750)を発足させた。その一人で相談にあたる鎌田毅弁護士は「総論的には(賠償項目を)網羅しているのですが、個別には分からないことが多く、避難者の間に憂慮が広がっている」と話す。

 避難区域の被害者について、弁護団に寄せられている相談の声にはこんなものがある。ペットを残したまま避難したが、その後、一時帰宅したら死んでいた▽避難中、空き巣の被害にあった▽避難先でそろえた家具の代金はどうなるのか▽家族が離れて暮らすようになったら、携帯電話料金が大幅に増えた--。

 東電のガイドラインでは、そこまで細かくは規定されていない。広報担当者に問い合わせると「個別に相談させていただきたい。生活費の増加分は精神的損害への賠償(8月まで月10万円か12万円、9月から月5万円)に含まれるが、それ以上かかった分については、個別の事情を確認して対応したい」と説明する。

 結局、自分はどこまで賠償されるのか、請求してみないと見当がつかない状態だ。

 「『自分は被害者なのに、なぜこんなに煩雑な請求書を書かなければいけないのか』という怒りの声は多い。対象者が膨大だということはあるとしても、東電は加害の立場であることを忘れずに対応すべきです」と鎌田弁護士。

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 観光業の損害も深刻だ。東電はまず「福島、茨城、栃木、群馬に主たる事業所を置く観光業」の風評被害を賠償の対象とした。21日には、4県以外の地域については外国人観光客のキャンセル分を対象とする、と発表。当然、「納得がいかない」という地域も出ている。千葉県鴨川市でホテル「三水」を経営する吉田安男社長は「かき入れ時の夏休みは昨年の半分の入り。外国人観光客が対象と言われても、数%です」と、ため息をつく。パート職員に早期退職してもらうなどして、しのいでいる状態だという。

 再び東電に尋ねると「4県以外でも、ご相談の結果、事故との相当因果関係があれば対象になる」とのこと。だが、吉田社長は「事故の影響で、海で遊ぶ人が減少したのは明らかでは」と訴える。

 今回、原子力損害賠償紛争審査会が参考にしたのが、99年に茨城県東海村で起きた核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)東海事業所」の臨界事故における損害賠償のケースだ。高濃縮ウランを扱う原子力施設での事故で作業員2人が死亡。さらに住民の避難も行われた。損害賠償は約7000件の請求に応じたが、決着までに約10年もかかった。そのJCO事故の賠償指針作成にかかわった中所(なかじょ)克博弁護士に聞いた。

 「避難が数日間だったJCO事故に比べ、今回は避難区域の広さや期間などが全く異なるので、賠償の手続きが膨大にならざるを得ず、東電は賠償を絞り込みたいのかもしれない。だが、『審査会の指針にないから対象外』では被災者は納得しない。自主基準を設け、指針を越えて積極的に賠償すべきです」と強調する。原子力損害賠償法に定めた上限1200億円を負担する国に対しても、「東電は私企業だが、原発という国策を委託された側面もある。政府は現在の法律の枠を再検討するなど、さらに前向きに支援してほしい」と注文をつける。

 東電、そして国には被害者一人一人と心から向き合う姿勢が求められている。

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 t.yukan@mainichi.co.jp
前々から日本政府のだらしなさは、周知の事実であったが、今回の原発事故で、それが白日のもとに晒された。もうどうしようもないくらい、どうしようもないのである。

それで、これは政治制度が悪いので、首相公選制にしようとか、中選挙区制に戻そうとか、そういう声が出ている。しかし、中選挙区制は嫌でたまらないからやめたのだし、首相公選制は、イスラエルの事例があるように、そんなに良いものではない。イスラエルも、日本のように不安定な政府に悩んで、政局を安定させるために首相公選制にしたのだが、議会が多党化し、余計に首相の力が落ちて、やむを得ず議院内閣制に戻してしまったのである。

日本では、リーダーが登場した瞬間だけ皆でお祝いして、翌日から手のひらを返したように糞味噌に言って揚げ足を取り、徹底的に妨害するという、非常に強い社会的傾向があることが明らかである。それはもう、どうしようもないくらい、強い力で作動している。これを何とかしない限りは、どうしようもない。

それで私は色々考えていたのだが、ついに名案を思いついた。

議院幕府制

これである。これで日本政府(改め日本幕府)は、機能するようになる!

何をどうするのかというと、大臣をやめて老中にするのである。老中の「中」は、中くらいの中ではなくて、連中の中である。江戸幕府では、将軍職以外の役は、ほとんどすべてが当番制であった。一つの役を複数の人が勤めて、日頃は当番で回していって、重要なことは合議するのである。

江戸幕府というのは、尾藤正英さんが指摘しているように、応仁の乱以来の長い社会的混乱の末に、外国の影響をほぼ受けることなく、日本社会の中から立ち上がった政権であって、その仕組は独創的であり、近世日本社会の需要にピッタリ合っていたので、長期に渡って安定していた。それゆえ、近代社会を、江戸社会の延長線上に発展させるのが合理的であって、江戸社会を否定してつくろうとするのはそもそも無理がある。

最大の無理が、首相をはじめ、大臣が一人だ、ということなのだと思う。それゆえ日本人は、誰か権力を持った人がトップで一人でいるということが、いたく気に入らないので、すぐに辞めろやめろということになるのである。これは本当に強い欲求で、戦争中でも猫の目のように総理大臣が入れ替わっていたので、アメリカはあきれ返っていた。

そこで、

総理大臣をやめて、総理老中
財務省と金融庁を再統合して、大蔵省に戻して、大蔵老中
経産大臣をやめて、経産老中
国土交通大臣をやめて、国土交通老中

という具合にすればよい。官房長官も複数にして「若年寄」にする。

何が良いのかというと、こうすれば、首相役も当番になり、二三ヶ月に一回、トップが入れ替わるので国民も安心し、引きずり降ろそうとしなくなるからである。それに、日本のお家芸の内部抗争が大幅に緩和される。さらには、誰かが外遊しても、問題なく内政を維持できるので、トップ外交が進展する。

また、各大臣にしても、たった一人で素人がお役人集団に取り囲まれるので、すぐに取り込まれて、役所の代弁者になってしまうのだが、数人で当番にすると、役人は困る。一人を説得して取り込んでも、すぐに別の人に入れ替わり、誰かが納得しても別の人は文句を言うので、そう簡単に抑え込めない。老中の側が数人で合議になれば、役人への指導力が生まれる。こうしてこそ、政治主導も可能になる。

こんなことをするには、憲法を改正しないといけないから、大変だ、というかも知れない。実は、そんな必要は、まったくないのである。憲法を見てみよう。

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第66条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。
2 内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。
3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。
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としか書かれていない。どこにも、内閣総理大臣は「一人」でなければならない、などと、書かれてはいないのである。

もちろん、GHQが作った英語版だと単数形になっているのだろうが、そんなことは日本国民の知った事ではない。日本語で書かれたものが日本国憲法であり、日本語では、単数と複数とを区別しないのである。それゆえ、内閣総理大臣役の老中(つまり数名の組)を国会が指名し、総理大臣役が大臣役の複数の老中を各省庁に指名すればおしまいである。明日にでも可能なことである。

そんなことしたら、与党から百人くらい老中が出るので、国会はどうするのかと思うかも知れないが、心配ご無用である。当番の人だけが内閣に行って、非番の人は国会に行けば良いのである。

考えてみれば、自民党の全盛期も、三角大福中といって、五人の政治家が総理大臣のポストをめぐって死闘を繰り広げ、世間の顰蹙を買い、みんなすぐに辞めてしまった。あの田中角栄でさえ、二年半しかやっていないのである。もったいない話であって、あの時代に、三角大福中、全員を、総理老中にして、輪番制の合議制でやっていれば、二十年くらい、政局が安定したことであろう。外交にしても高い一貫性が担保され、G7とかでも、日本だけ五人組で行けば、圧倒的迫力があったに違いない。

これで、日本政治は安定する。すぐにやるべきだ。民主党政権だって、トロイカ+2くらいで回せば、みんな納得するだろう。鳩山、菅、小沢、岡田、野田の五人でどうだろう。
東京電力・経産省などの悪意に満ちた原発推進のために、高濃度放射能汚染を受けた地域の方々で、避難したいのに、避難できないでいる方々に、

住宅ローンがあるから逃げられない

という方が多いことに気づいた。これは、住宅ローンというものを理解していないがために生じていることなので、あまりにも意味がないので、説明しておきたい。

たとえば、マンションを買った会社員とその家族がいたとしよう。避難区域でもなければ、そこから避難するのは自主避難になってしまうので、補償などは期待できない。そうすると、逃げた後にローンが追いかけてくるのではないか、ということになる。で、ためしに逃げてみよう。

逃げたら当然、失業して、現金が入ってこない。そうなるとローンは払えない。払えないと、銀行から電話が掛かってくる。自宅の電話しか銀行に言っていなければ、銀行はパニクる。債務者を探そうとするだろうが、そう簡単には見つからない。見つからないと、仕方がないので、処理せざるを得なくなる。

住宅ローンの場合は、保証人は保証会社である。たいていの場合、保証会社は銀行の子会社なので、結局のところ、焦げ付くわけである。保証会社は銀行にローンを債務者にかわって返済し、かわりに担保となるマンションをとって、なんとかより高く売って処分しようとする。

さて、銀行に携帯電話を知らせていたら、当然、電話が掛かってくる。

銀行員「あのー、住宅ローンの引き落としができていないのですが。」
避難者「大変もうしわけありませんが、払えなくなったのです。」
銀行員「ええ!!」
避難者「福島が放射能で汚染されてしまって、育児ができないので、◎◎地方の農村に逃げました。」
銀行員「仕事はどうなったんですか。」
避難者「仕事は当然、ありません。お金も避難するために使い果たしてしまいました。なので、払えないのです。」
銀行員「ええええええええええ~~~。」

こうなると住宅ローン問題は、避難者の問題ではなくなり、ここから先は、銀行員が考えることになる。

銀行員からすると、本当にお金がない避難者に請求しても無駄である。そうすると担保を差押えして整理せねばならない。そうなるのは避けたいのである。なぜかというと、法的手続きとかがめちゃくちゃ面倒だからである。それに、被災して避難したひとにこういうことをするのは、人聞きが悪いので、何かと避けたいところである。マスコミがそれを記事にして騒ぎになったりすると大変面倒だからである。それに、不良債権になってしまうと、銀行の資産負債内容が悪くなるので、避けたい。

そうすると、合理的に考えて、銀行にとって一番良い方法は、とりあえず、しばらく返済を免除して、その間に、マンションを売ってもらって、そのお金でできるだけ返してもらい、残りはポチポチ返してくれる、とかいう形で、任意整理にしてもらうのがありがたいのである。そうすれば不良債権入りは避けられる。たいていの銀行は関連の不動産業者があるので、そこに頼み込んで売ってもらうわけである。銀行から頼まれたら不動産屋も仕方がないので、優先的に売ってくれる。

もし、マンションのローンが三千万円も残っているのに、二千万円でしか売れなかったら、どうするか。その場合には、マンションを賃貸に出して、それでなるべく返済するという手段をとることもできる。そして、期間をたとえば30年だったものを40年に伸ばすなりして、賃貸の金額内にとどめるようにすれば、問題なく返済できる。これなら、不良債権入りを避けられる。

もちろん、避難している人は、そんな手続きやら何やらを、やりに行くことはできない。だから、そういうことは全部、銀行に頼まざるを得ない。もし銀行がそういう手配をしてくれない、と言うなら、

「では、大変申し訳ありませんが、自己破産します。」

といえばよいのである。じゃあ、それで、ということになれば、自己破産すればよい。自己破産して、悪いことがあるかというと、そんなにはない。

http://www.jiko-hasan.biz/2007/10/post_46.html

という感じであるが、放射能を子供に浴びせるデメリットと、どちらが大きいかは、各人の判断である。おそらく、自己破産されると銀行は困るから、できるだけ任意整理に応じようとするであろう。

まさかとは思うが、住宅ローンを返せないとヤクザが脅しにやってきて、生活を破壊されると怖れている人がいるかもしれない。しかし、

銀行から借りている限り、決して、ヤクザが来たりはしない。

そんなことをすると、銀行が金融庁に潰されてしまうからである。そこが、サラ金やら何やらから借りるのとの違いである。もしも本当にヤーさんが来たりしたら、もうけものである。しっかり録音したりして証拠を作り、警察と監督官庁とに通報すればよい。その件を裁判所なりに提訴するのをやめるという条件を出して銀行と交渉すれば、極めて有利な内容で任意整理ができるだろう。精神的被害に対する損害賠償もとれる。

それから気になるのが、

借金を踏み倒すなど、何事か!〇〇家の顔に泥を塗りおって!!

とブチ切れる親とか親戚とかである。しかし住宅ローンに親や親せきは関係ない。連帯保証人が保証会社になっているからである。

家を継ぐ子供たちの命を守って何が悪い!

と言い返せばよい。そもそも悪いのは被災者でも、銀行でもなく、放射能をばら撒いた連中である。

さて、そうやって一から出直すのは大変であるが、冷静に考えると、日本ではわりと簡単に生き延びられる。なぜなら、

コメが安い、

からである。一人の人間がコメばっかり食べると、年間100キロくらいなのだが、これは普通にスーパーで買っても3万円くらいである。モミで買って自分で脱穀するなら、もっと安いだろう。それに味噌があったら、死なない。実のところ、働きもしないのに、立派な農家があって、コメがあって味噌があったら、数十年前の日本人なら、天国かと思ったことであろう。

あとは自分で生きるために、野菜を作ったり、山菜をとりにいったり、あるいは地元の中学生にパソコンやら英語やらを教えるなりなんなり、自分の出来ることを考えて、生きるために必死で働けばよい。そうすると、自治体に農家を無償で提供してもらったりすれば、ほんのわずかの現金で生きていける。

問題は、「生きる」という言葉をどう解釈するかである。その解釈を自分の身体に立ち返って考えてみれば、住宅ローンがあったって、いくらでも逃げることはできる。


追記:なぜローンを返す責任を放棄して逃げるのが怖いのか、については、

http://ameblo.jp/anmintei/entry-10915065252.html

こちらの記事を参照されたい。


上の大橋東大教授による極めて欺瞞的かつ高圧的な討論の行われた、玄海原発プルサーマルやらせ討論会であるが、以下のようにより詳細なやらせの内容が出てきた。

これは、日本で会社や組織運営をしている人なら知っていることだが、これは九電だけの問題でも、原発だけの問題でもなく、日本中がこういうやらせでできているので、この国の社会組織は機能しなくなりつつあるのである。それが表に出てきたことに意味がある。氷山の一角だけ取り替えても、何の意味もない。やらせの巨大氷山を溶かさねば意味が無い。


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やらせ質問、佐賀県にも事前説明 05年の討論会

朝日新聞 2011年9月18日9時15分

 九州電力が玄海原発のプルサーマル計画を巡る佐賀県主催の公開討論会に社員らを動員していた問題で、九電の担当者が県側に「やらせ質問」を仕込んだことを伝え、質問者の座る場所も事前に調整していたことが、九電の社内調査で分かった。両者の事前協議で使われたと見られる座席配置表が社内に残っていた。

 県は、やらせ行為を黙認したことになるが、県幹部は「そうした資料は県にはなく、当時の職員にも事情を聴いていないから分からない」と話している。

 九電の調査によると、県が2005年12月に唐津市で主催した討論会で、参加者782人のうち半数近い366人が九電や取引先の社員らだった。九電は動員した上、約40人には手を挙げて質問するよう指示。質問内容は原子力管理部が用意した。実際に討論会で質問した18人のうち、7~8人が九電関係者だった。

 九電関係者によると、佐賀支店(現佐賀支社)などの担当者が県との事前協議で、担当職員に座席表を示し、質問者の配置などを伝えたという。やらせ要員を会場に分散して、まんべんなく座らせ、質問者として指名されやすくする狙いがあったと見られる。