ジュラシック・ワールド/復活の大地
『ジュラシック・ワールド』シリーズの4作目、『ジュラシック・パーク』のシリーズ全体では7作目にあたる今作。『ジュラシック・ワールド』はシリーズ1作目はともかく、2作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の屋敷で恐竜のおっかけっこという舞台設定がいまいちだし、3作目の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、世界中に恐竜が散らばって共存という規模が大きくなりすぎな上に、スパイ映画テイストだったりして、とっちらかった印象だった。その点、今作は原点回帰的に島を舞台にしたのは悪くない。恐竜好きとしては映画館で見る気満々だったが、何しろ評判が悪い。あまりに評判悪いので結局アマプラで観た。期待値下げてみたので、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』よりは面白く感じられたが、でも、作品として出来がいいかと言われるとそこまででもない。ネタバレとはいえ、島の景観はよかった。これは大画面で見ると気持ちが良い。あと最初のモササウルスとの格闘もつかみとしては悪くない。ただ、ジュラシックワールドシリーズになってから、ハイブリッドとかミュータントとか、恐竜じゃなくて怪獣を登場させる流れになったのは残念だ。いいからもっと普通の恐竜を見せろよと思っちゃうよねー。でも、ティラノサウルス、ヴェロキラプトルはマンネリ過ぎるので、なかなか厳しいものがあるのかな。恐竜のいる島に漂着して脱出する迄の物語というのもフォーマット過ぎてマンネリ感はある。スカーレット・ヨハンソンが元特殊部隊の秘密工作員という、どうしてもブラック・ウィドウの中途半端な二番煎じにみえてしまう。途中でスカーレットが助けたデルガド一家なども、物語上あまり面白く機能してない。イライラするキャラとして娘のボーイフレンドが最初はキャラ立ちしているのだが、途中悪い奴ではないとわかってからはキャラが急激にしぼんで目立たなくなってしまった。そんな感じで特別印象に残るキャラもなく、クライマックスのミュータント恐竜も魅力がないので、見ている間はそれなりにハラハラする仕掛けはあったけど終わってしまうとすぐ忘れてしまうような、印象の薄い作品になってしまった。デルガド一家の末娘の前に子供の恐竜アクイロプスがマスコット的にあざとく登場するが、最後にその恐竜を島から連れ出して持ち帰ってしまうのも首をひねる。あんなの持ち帰っても育てられないし、最終的には手に余ると思うけど、考え無しか?って感じで。あと、ティタノサウルスが異様に尻尾が細長くて、もはやリアリティを感じさせない。ケツァルコアトルスの卵からDNAを採取する場面では、危険を冒して岩場を降りていったのに、その反対側に下に降りられる穴があったという拍子抜けの設定。そういう大雑把なところはあるけど、まああくまで先二作に比べればそこそこ単純に楽しめたのでよしとする。眠っているティラノサウルスというレアな映像も見られたし。