身体の不調を読み解いて 

毎日の食を通して

未病のうちにバランスを整えるお手伝い

 

 

和学薬膳®博士

薬膳食療法専門指導士 

かみのかよ です

 

 

 

 

五月五日は端午の節句

健やかな成長を願う行事として

 

五月人形や鯉のぼり

兜や鎧、弓矢など

男の子らしいお飾りが並びますね

 

 

 

 

鎧や兜などの五月人形は内飾りで

男の子の身代わりとなり無病息災を願い

 

鯉のぼりや武者幟旗は外飾りで

生命力のある鯉のようにたくましく育ち

登竜門を昇るように立身出世を願う

 

そのような思いがこめられた五月飾り

 

 

 

 

 

節句の起源となるのは

春秋戦国時代の中国のおはなし

 

いまでいうキングダムのころ

三国志でおなじみの楚の国で

項羽や劉邦が活躍していた時代を

さらに500年ほど遡る

紀元前300年ころ(いまから2300年前)のこと

 

 

楚の記憶王に使えていた側近の屈原(くつげん)が

陰謀により失脚して国を追われます

国の先行きを憂えた屈原は

汨羅江(べきらこう)という川に身を投げてしまいます

 

 

それを知った楚の国民たちが

川に集まり太鼓の銅鑼を鳴らしたり

ちまきを投げ入れ

魚が屈原の遺体を食べないようにと守ります

 

 

これが国の安泰を祈願する風習に繋がり

龍の首飾りをつけた船で競争する行事になったり

この時に投げ入れられたちまきが行事食の起源となったり

世界最古の手漕ぎ船の競漕である

ドラゴンボートの起源に繋がります

 

 

 

 

 

 

古代中国で五月は物忌の月とされ

厄払いの行事が盛んにおこなわれました

 

 

本来 端午という言葉は

端(はし)の午(うま)のことで

月の初めにある午の日を言うので

本来は5月の最初くる午(うま)の日が端午でしたが

 

 

5という数字の読み方wu と

午という漢字の読み方wu が同じことから

5が重なる5月5日に

大切な厄払いを行うことが定着したのが

端午の節供

 

 

 

 

古代中国ではこの日を薬摘みの日として

薬草を摘んで煎じて飲みました

 

菖蒲風呂に使われる菖蒲の根は

石菖蒲として

古来から消化不良の薬として

下痢や腹痛、鎮静に効果が期待されました

 

 

菖蒲の葉の形が刀に似ていることや

爽やかな香りが邪気を祓うとされ

縁起物としてお風呂に浮かべられました

 

 

講座でこのお話しをしたところ

菖蒲を鉢巻のように巻くと言われた方や

枕の下にいれると言われた方や

お腹に巻いたことがあるなど

地域色が現れました

 

 

いずれにしても

巻いた場所に邪気が入らず

頭が良くなるとか

お腹が強くなるとか

 

いずれにしても邪気払い(魔除け)の

意味合いが強くなります

 

 

 

 

 

最後に鯉のぼりの吹き流しについてですが

勢いよく風をうけて空を泳ぐ鯉のぼりにとって

風の向きをみるためのものが吹き流し

そんなふうに仰るかたもいらっしゃいますが

 

五色の色でできた吹き流しは

五行説を現わす色でつくられていて

一年を司る要素に護られ邪気を祓う

そのような意味が込められています

 

 

 

青 春を現わす

赤 夏を現わす

白 秋を現わす

黒(紫)冬を現わす

黄 季節の変わり目の土用を現わす

 

 

五色は吹き流しだけではなく

陰陽師の五芒星(魔除け)や

寺院や神社などでみられる五色幕

大相撲の土俵の上に飾られた房など

さまざまなところで目にするように

古来より邪気払いに用いられています

 

 

 

飾り物や行事食にこめられている願いは

邪気を祓って無病息災健やかに育つこと

 

 

 

今日は古代から伝わる

粽を食べたり菖蒲湯に浸かったり

季節の変わり目に揺さぶられないよう

しっかり邪気を祓いましょう

 

 

 

 

中医学で考える邪気については

近いうちにお伝えしようと思います

 

 

 

 

 

 

 

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