true tears」は、La'cryma(ラクリマ)から発売された同名の恋愛アドベンチャーゲームの名前を継承したアニメ化作品です。
2008年1月から3月まで、首都圏をはじめ、東海テレビやBS11など、比較的広範囲で放送されました。

最初にPCゲームとして発売され、後にPS2に移植されています。

本作品はゲームと同じ名前ですが、継承したのはコンセプトである「真実の涙」と、作品名。
ストーリー、登場キャラクター、声優など、全てアニメオリジナルです。

地上波での放送は見たことがなく、2010年6月から再々放送されたAT-Xで見ることができました。

後で知ったことですが、舞台となった富山県南砺市城端地区(旧城端町)でも、当時1クール遅れで放送されていて、しかも登場キャラクターが特別に住民登録されたなど、異例の盛り上がりを見せていた作品です。


ゲームからアニメ化された恋愛ストーリーって、大抵は純愛でキレイな作品が多いですが、これも例の通りで、純愛が光るストーリーだったと思います。
他の誰かも言っていましたが、人気のあるゲームをアニメ化する際、全く違うストーリーにするのはある意味博打みたいなもので、いまいちだと叩かれまくるものですが、それをあえてオリジナルとし、しかも成功させたというのは素晴らしいと思います。


メインキャスト

仲上 眞一郎(なかがみ しんいちろう):石井真
石動 乃絵(いするぎ のえ):高垣彩陽
湯浅 比呂美(ゆあさ ひろみ):名塚佳織
安藤 愛子(あんどう あいこ):井口裕香
野伏 三代吉(のぶせ みよきち):吉野裕行


最初は特筆すべき点を感じられず、どうにもストーリーに入り込めずにいましたが、展開が変わった瞬間、一気に引き込まれた気がします。

恋愛ストーリーならではの波乱万丈があり、そして最後は、眞一郎は果たして誰を選ぶのか?という、恋愛ストーリーならではのドキドキ感を楽しめました。
思春期なら、あんな反応もするかも知れないというような点もいくつかあって、恋愛アニメでありがちな「あり得ない展開のあり得ないストーリー」ではなく、もしかしたらどこかにあるかも知れない感じが良かったです。


公式サイトには、「ファンの力でBD化」とあり、これならBDになってもおかしくないと思えます。


展開の切り替わりは多くなく、落ち着いた感のある純愛ストーリー。
思春期の、微妙な心の変化を上手くとらえた、美しい作品です。

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聖痕のクェイサー」は、2010年1月から6月まで放送された、吉野弘幸氏が原作、佐藤健悦氏の漫画による、学園伝奇バトルアクションのアニメ化作品です。


吉野弘幸氏といえば、様々なアニメなどで脚本を手掛けているのでご存知の方もいると思いますが、本作品は月刊チャンピオンRED連載中の漫画のアニメ化です。
既に新作アニメとして「聖痕のクェイサー/女帝の肖像」の制作が決定しているそうです。

最悪なことに、地上波で放送されたのは近畿の一部と、首都圏のみ。
AT-Xで3週遅れくらいで放送されたので、どうにか見ることはできましたが、このように放送局が少ないことが●●●●の原因の一つであるということが、未だに放送局の石頭どもには理解できないみたいですね。


この話は、とにかくおっぱいに始まりおっぱいに終わるアニメです。
それがテーマになっているのでそう書くしかありませんが、視聴年齢制限無しでここまでやるのは、アニメとしてどうなんでしょう?性行為関連は一切ないので、いやらしいわけではありませんが、嬉しいやら恥ずかしいやら。


ストーリーは、最初から最後までよく分からない点が残る内容でした。
原作を見ていればそうでもないのかも知れませんが、原作とは異なる点も多少あるようです。

ウィキペディアから一部抜粋。


ハリストス(キリスト)の『正当なる教え』を守り受け継いできた 正教会。彼らによって密かに育てられてきた、女性の聖乳(ソーマ)を生体エネルギーとし元素を操る錬金士のことを「クェイサー(震わせし者)」と呼ぶ。

その内『アデプト』を名乗る異端のクェイサー達は、キリストが行った奇蹟の秘密や死後の復活の秘法が秘めていると云われる聖像『サルイ・スーの生神女』を探し求めていた。そして、ロマノフ王朝の遺児アナスタシア皇女が日本へと持ち込み隠したという情報を掴んだ彼らは、国内へと潜り込んでいた。

彼らの野望を阻止するため、正教会のアトスから「鉄のクェイサー」サーシャが派遣された。

私立ミハイロフ学園。理事長の山辺雄大が失踪して以来、同級生からいじめを受けている雄大の娘・燈と、親友のまふゆは、挫けず日々を過ごしていた。


メインキャスト

アレクサンドル=ニコラエビッチ=ヘル(サーシャ):三瓶由布子
織部 まふゆ(おりべ まふゆ):藤村歩
山辺 燈(やまのべ とも):豊崎愛生
テレサ=ベリア:茅原実里
エカテリーナ=クラエ(カーチャ):平野綾
辻堂 美由梨(つじどう みゆり):川澄綾子
桂木 華(かつらぎ はな):日笠陽子


主人公であるサーシャを演じるのは、三瓶由布子さんです。
彼女の低い声は、それはそれでカッコいいと思いますが、この作品の直前(12月)まで「夏のあらし!~春夏冬中~」が放送されていただけに、最初の頃は声を何度聞いても、そのうち「いや~そうなんすよ!あらしさん!」とか言い出しそうな気がして(絶対言いませんが)、どうにも変な気持ちで見ていました。
次第に慣れてきましたが、あの作品の後でこの配役はどうなんだろう?と思います。(もう少し後なら良かったのですが)


サーシャがとどめを刺す時に言い放つ言葉「震えよ!畏れとともに、跪け!!」。
クェイサーの「震わせし者」というところから来ているセリフなのだと思います。
番組中と次回予告で聞けますが、次回予告では女性声優が週代わりで可愛く言ってくれます。


見所は、結局おっぱいを取り巻く戦いなわけですが、主人公からサブヒロインまでを女性声優が演じており、キャラクターも、まふゆや燈はとても可愛いです。
おっぱい主体ですが性行為には全く関係がなく、作品自体は楽しめました。

エンディングテーマはヒロイン5人(藤村歩、豊崎愛生、茅原実里、平野綾、日笠陽子)が歌っていますが、アニメらしくない、良い楽曲だと思います。


次回作は、見られる局を増やして頂きたいと思います。


喰霊-零-」は、2010年5月から、BS11のANIME+でディレクターズカット版が放送されています。

既に、概要と第8話までの感想を「喰霊-零-(がれい ぜろ)の内容と感想」で、第9話の内容と感想を「喰霊-零-(がれい ぜろ) 第9話の内容と感想」、さらに第10話の内容と感想を「喰霊-零-(がれい ぜろ) 第10話の内容と感想」で書きましたが、ここでは、2010年7月24日に放送された第11話について触れたいと思います。


第10話のラストで黄泉に斬られそうになったところを、間一髪で父である雅楽に助けられた神楽。
第11話では、黄泉と雅楽の戦いから始まります。


第11話「運命乱(うんめいのみだれ)」。
ここからは、第2話で描かれたあの悲劇のさらに先であり、雅楽が登場したこともあってクライマックスムード一色になってきました。

二人の戦いと二匹の霊獣の戦いは激しさを極めますが、予想通りというか、やはり神楽の甘さが原因で雅楽は黄泉に斬られてしまう。
そこへ二階堂桐が現れ、どうにか黄泉を退ける。

現状の神楽では仕方ないとはいえ、何ともやりきれない感がありました。
そこで黄泉が斬られ、終焉を迎えたとしても、それはそれで一つの物語ではあると思います。


逃げた黄泉は、一瞬だけ自分を取り戻します。
そして自分の過ちに気付き、死を選択するものの、殺生石の力が邪魔をして、身体に触れることすらできず。

この時点で過ちに気付いたということは、第10話で一騎を斬った時には、理性がなかったということになります。
もちろん理性があったらあんなことできるはずはありませんが、ではあの瞬間に流した涙は何だったのか?


重傷を負った雅楽は、治療を受けながら自分の限界を感じ取り、神楽に全てを託して絶命。
ここで神楽と雅楽の、親子の会話を垣間見ることができますが、雅楽が絶命する直前の会話は、演出によって表情しか見ることができません。
できれば、会話の内容も演出してほしかったところです。
せっかくディレクターズカット版なんだし・・・。

その裏では、黄泉と対策室メンバーとの壮絶な戦いが繰り広げられていました。
壮絶な戦いの末、神宮寺菖蒲と二階堂桐は黄泉に斬られ、岩端晃司は視力を失い、ナブー兄弟も一人(兄?弟?)がやられます。
黄泉にはかなわないとしても、よく乱紅蓮とあれだけ戦ったなと思います。


そして、白叡と殺生石を雅楽から継承し、マイケル小原から新たな刀「マイケル13号」を受け取った神楽と、獅子王と乱紅蓮を継承する黄泉は、最後の戦いの舞台へ。


多分、最終話である第12話で、紀之が何らかの形で黄泉の前に姿を現すのではないかと思います。
黄泉に斬られてしまうのか?それとも・・・?

白叡を継承したばかりの神楽は白叡を操れるのか、どんな戦いを見せるのかも、非常に楽しみなところです。
いまさらですが、いくらアニメとはいえ、神楽はまだ14歳。中学2年生なんですよね・・・。

できれば、戦いだけでなく、戦いの後のエピソードも少しだけでも描いてくれると嬉しいですが・・・。


次回でこの話も終わり。
楽しみではありますが、それ以上に、寂しい気持ちが強いです。