喰霊-零-」は、2010年5月から、BS11のANIME+でディレクターズカット版が放送されています。

既に、概要と第8話までの感想を「喰霊-零-(がれい ぜろ)の内容と感想」で、第9話の内容と感想を「喰霊-零-(がれい ぜろ) 第9話の内容と感想」、さらに第10話の内容と感想を「喰霊-零-(がれい ぜろ) 第10話の内容と感想」で書きましたが、ここでは、2010年7月24日に放送された第11話について触れたいと思います。


第10話のラストで黄泉に斬られそうになったところを、間一髪で父である雅楽に助けられた神楽。
第11話では、黄泉と雅楽の戦いから始まります。


第11話「運命乱(うんめいのみだれ)」。
ここからは、第2話で描かれたあの悲劇のさらに先であり、雅楽が登場したこともあってクライマックスムード一色になってきました。

二人の戦いと二匹の霊獣の戦いは激しさを極めますが、予想通りというか、やはり神楽の甘さが原因で雅楽は黄泉に斬られてしまう。
そこへ二階堂桐が現れ、どうにか黄泉を退ける。

現状の神楽では仕方ないとはいえ、何ともやりきれない感がありました。
そこで黄泉が斬られ、終焉を迎えたとしても、それはそれで一つの物語ではあると思います。


逃げた黄泉は、一瞬だけ自分を取り戻します。
そして自分の過ちに気付き、死を選択するものの、殺生石の力が邪魔をして、身体に触れることすらできず。

この時点で過ちに気付いたということは、第10話で一騎を斬った時には、理性がなかったということになります。
もちろん理性があったらあんなことできるはずはありませんが、ではあの瞬間に流した涙は何だったのか?


重傷を負った雅楽は、治療を受けながら自分の限界を感じ取り、神楽に全てを託して絶命。
ここで神楽と雅楽の、親子の会話を垣間見ることができますが、雅楽が絶命する直前の会話は、演出によって表情しか見ることができません。
できれば、会話の内容も演出してほしかったところです。
せっかくディレクターズカット版なんだし・・・。

その裏では、黄泉と対策室メンバーとの壮絶な戦いが繰り広げられていました。
壮絶な戦いの末、神宮寺菖蒲と二階堂桐は黄泉に斬られ、岩端晃司は視力を失い、ナブー兄弟も一人(兄?弟?)がやられます。
黄泉にはかなわないとしても、よく乱紅蓮とあれだけ戦ったなと思います。


そして、白叡と殺生石を雅楽から継承し、マイケル小原から新たな刀「マイケル13号」を受け取った神楽と、獅子王と乱紅蓮を継承する黄泉は、最後の戦いの舞台へ。


多分、最終話である第12話で、紀之が何らかの形で黄泉の前に姿を現すのではないかと思います。
黄泉に斬られてしまうのか?それとも・・・?

白叡を継承したばかりの神楽は白叡を操れるのか、どんな戦いを見せるのかも、非常に楽しみなところです。
いまさらですが、いくらアニメとはいえ、神楽はまだ14歳。中学2年生なんですよね・・・。

できれば、戦いだけでなく、戦いの後のエピソードも少しだけでも描いてくれると嬉しいですが・・・。


次回でこの話も終わり。
楽しみではありますが、それ以上に、寂しい気持ちが強いです。