citras(シトラス)
女子高校生の恋愛、女性同士の恋愛を描いた作品。
サブスクで何を見ようかと探していた時に、
黒髪でバイレットの瞳が魅惑的だなと目に留まった。
見始めて、この作品が女性同士の恋愛、GL(ガールズラブ)とか百合とか呼ばれますが
それだとわかった。
僕が目を留めた黒髪バイレットアイの芽衣というキャラの、
ミステリアス感強めな所に興味をそそられる。
そして、芯がありそうで気が強そう思われるけど
実は、メンタルは不安定で見た目と印象の違うギャップもいい。
こういう女性は、外見的な魅力も相まってモテるんだよな~
黙っていたら、凛々しいとか、何か考えてる、ひいては怒ってる?とか
相手が勝手に良い方に想像してくれたり心配してくれがちで得だなと。
でもほんとは全然違うかもしれない
くだらない事やゲスい事、エロい事を考えてるかもしれないのに(笑)
女性同士を巡るバトルが、
ちょっとダークで陰湿感もあり、何を考えてるかわからないような怖さもある。
ラブシーンが艶めかしくて、おっさんは少しドキドキした。
派手さはなく落ち着いた雰囲気で、独特の雰囲気が漂う作品だった。
アニメって、今やもう色んなジャンルや志向の作品があって幸せだな思います。
僕は、BL(ボーイズラブ)のアニメを見た事があるけど、キスシーンで挫折しました...
でも、女性同士のものは見れる。きれいだなと思います。
腐女子と呼ばれるBL好きな方は、どんな感じなんでしょうか?
ちなみに僕は、「ゆるゆり」という百合のアニメが大好きで何回も見ています。
癒されるんですよね~
歳納京子がお気に入りです!
こういう恋愛対象が異性に限らないアニメも、今やテレビで放映されているし
アニメの文化も成熟してきていますね。
日本はまだLGBT、LGBTQといった性的マイノリティーという事に遅れていると思いますが、
EU諸国、フランスとかだと女性同士、男性同士に限らず、同性も異性も恋愛対象の方や
元男性元女性との恋愛、そして結婚。
様々な恋愛の形に理解がある面では、成熟した社会だなと思います。
また、最初は異性が好きだったのに、ある時から同性が好きなる事もあるし
人を好きになるって、異性だからと同性だからが最終的な決め手ではなく、その人そのものをを好きになる。
それは人間としての本能的な部分だと思います。
それを、変えろというのはやっぱり残酷です。
食物アレルギーがある事がわかっている人に、
それを無理に食べろって言えますか?
性的マイノリティーに関わらず、
自分とは違う事を、理解したり思いやったりする事は
なかなか難しい事ですが、
全ては理解できなくても(当事者じゃないとわからない事はあるから)、
理解しようとする事が当たり前の社会になって欲しいです。
最後に、本好きな僕が大好きなGL(百合)小説を紹介します。
三浦しおん 著 「ののはな通信」
三浦しおんさんの小説は大好きですが、
その中でも強く印象に残っています。
ののと、はなという、性格が正反対な二人が織りなす心の交流を綴った
心に浸透してくるような、やわらかで心地よい余韻がいつまでも残った小説です。
いい本に出会うと続編を願うんですが、
この本に関しては絶対に続編を出してほしくないと今でも思っています。
ののはなの二人が住む世界の、雰囲気に包まれたまま満たされた本です。