ハイドン:交響曲第90番 | angsyally1112のブログ

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ハイドン:

・交響曲第90番ハ長調 Hob.I-90
録音時期:2011年5月25、26日
録音場所:バート・ドュルクハイム、インテルナツィオナーレ・ナトゥールホルン・アカデミー
録音方式:デジタル(セッション)
ハイデルベルク交響楽団
トーマス・ファイ(指揮)



アンタール・ドラティ盤
交響曲第90番ハ長調 Hob.I.90
フィルハーモニア・フンガリカ
指揮:アンタル・ドラティ
録音時期:1971年(ステレオ)


私には『パリセット』~『V字』へとどんどんパワーアップしているように思えます。
つづくこの曲の迫力は凄い!益々パワーアップ!どこまで行くのか。
しかし、そのように感じられるのは、アンタール・ドラティ盤とトーマス・ファイ盤、この2件の名盤のみで感じられる印象です。

悠然とした演奏のベーム盤、カラフルで快活なアンセルメ盤、最初から最後まで模範的できびきびとした飯森範親盤等、各々個性的でその良さは十分それなりに解るのです。が、前記の2種の名盤の弩迫力のサウンドは別格です


ヒステリックなまでに叫びあげるドラティのサウンド、つむじ風のように髪を逆上げて猛進のサウンドです。


激しいティンパニーのドラミングがまるでバルトークのように聴こえるトーマス・ファイ盤、第86番ではまだ脇役だったティンパニは、第82盤『熊』そして第88番『V字』を経て、ここでは主役に躍り出ています。
この2つの演奏を耳にすると私には他の演奏がどれも物足りなく感じられるのです。

最終楽章の軽快な騎馬のようなメロディとても良いですね。ハイドンの第39番のテーマにベートーヴェンのラズモフスキー第3番を重ねたようなサウンドです。

第1楽章と最終楽章の圧倒的な充実感に比べて、第2、第3楽章は少し物足りなく感じられます。その為に『V字』等に比べて有名ではないのでしょう。



ヘッドホンは、DENON AH-D5000バランス接続です。