ハイドン:交響曲第89番 | angsyally1112のブログ

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ハイドン
:交響曲第89番ヘ長調 Hob.I:89


前作の第88番『V字』に比べると録音の数は大分少ないようです。

 

『V字』のような複雑でアグレッシブなサウンドもありません。
どこかで聞いたメロディがいくつか出て来ます。
同じハイドンの弦楽四重奏曲作品74―1の第一楽章にも使われた『証城寺の狸囃子』から始まります。

ピツィカートに乗った美しい第2テーマは、ビートルズの

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド/ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」のメロディですね。


ハイドン:

● 交響曲第88番 ト長調 『V字』 Hob.I:88
 録音:September 1990
交響曲第89番 ヘ長調 Hob.I:89
 録音:September 1991

● 交響曲第90番 ハ長調 Hob.I:90
 録音:September 1990
オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団
 アダム・フィッシャー(指揮)

メロディアスな第1楽章の爽やかな美しさは、誠に魅力的な音楽です。

アダム・フィッシャー盤は、とてもチャーミングな美しい演奏です。





ハイドン
交響曲第80番ニ短調
交響曲第87番イ長調
交響曲第89番ヘ長調
ジェーン・グラヴァー指揮
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
1988年録音


アダム・フィッシャー盤以外に中々好みの演奏が見当たらず、偶々購入したこのCDが大当たり、素晴らしい!
アンタール・ドラティ程のきつさはなく、アダム・フィッシャー盤をもう少し現代風にアップグレードしたようなサウンドです。(もちろんロマンチックなアダム・フィッシャー盤は素晴らしいのですが、物足りなさも感じるのです。)
トーマス・ファイ盤程に知的に整理された演奏ではなくもっと感情がほとばしり出ています。第1楽章第2テーマの違いでこの演奏に心を惹き付けられました。第2楽章もゆったり目でとても美しい。

(実際はこのCD、アダム・フィッシャー盤より2年前の録音です。)


同録の第87番が、誠に素晴らしい!
全楽章のテンポが理想的。いうなれば、アントニーニ盤とデュトワ盤の良い所を合わせたような愉しく美しい第87番です。

同じシリーズで、第83、84、88番が出ていますので、探してすぐに購入しました。到着が楽しみです。



ヘッドホンは、DENON AH-D5000バランス接続です。