ハイドン:交響曲第91番 | angsyally1112のブログ

angsyally1112のブログ

人生残り少ない暗愚舎利の日々の思いを綴ってゆきます。



ハイドン:交響曲第91番




1. 交響曲第88番ト長調『V字』

2. 交響曲第91番変ホ長調
3. 交響曲第93番ニ長調
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
バイエルン放送交響楽団(2)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(3)
オイゲン・ヨッフム(指揮)
録音時期:1961年(1)、1958年(2)、1973年(3)
録音場所:ベルリン(1)、 ミュンヘン(2)、ロンドン(3)
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

前作の第90番のアグレッシブな印象と打って変わり、とても穏やかで快活な曲です。ティンパニが入っていません。第88番『V字』と第89番との関係のようです。
この快活な幸福感は、ハイドン交響曲に求める最も伝統的なサウンドです。
しかし、この曲の本当の姿は私にはまだ解りません。演奏によって、極端に印象が変わって聴こえるからです。
このヨッフム盤は、私の知る演奏の中では、最も愉悦感に満ちた楽しい盤です。



交響曲第91番 変ホ長調 Hob.I:91
 録音:September 1991
オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団
 アダム・フィッシャー(指揮)


小編成の楽団による演奏の為、とても繊細な美しさに満ちたチャーミングな第91番です。
第1楽章展開部後半ぼ盛り上がりや、メヌエットのトリオは独特の魅力があります。



ハイドン:
・交響曲第91番
交響曲第92番
・協奏交響曲変ロ長調
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)
 録音:1972年、1973年 ウィーン[ステレオ]

何と優しい演奏でしょうか。
第3楽章のメヌエット、特にトリオの美しさに魅了され、このCDを購入しました。そこを聴くだけでもこのCDを購入した価値があると思います。
ヨッフム盤のように体感的な愉悦感はありませんが、何とも穏やかで幸福な第91番です。


・交響曲第90番ハ長調 Hob.I.90
交響曲第91番変ホ長調 Hob.I.91
・交響曲第92番ト長調『オックスフォード』 Hob.I.92
フィルハーモニア・フンガリカ
指揮:アンタル・ドラティ
録音時期:1969~1972年(ステレオ)

いつものドラティ盤のようにアグレッシブな第91番です。結構抒情性もありますので、伝統的なハイドンのサウンドとしては、ぎりぎりの線上にあると思います。
聴き処を教えてもらった演奏です。



ハイドン:
・交響曲第91番変ホ長調Hob.I-91

・シェーナ『私の美しい恋人よ、別れないで ベレニーチェはどうする』Hob.XXIVa-10
・交響曲第92番ト長調Hob.I-92『オックスフォード』
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ルネ・ヤーコプス(指揮)
録音:2004年2月


ヨッフムとならんで最も愉悦感を感じる演奏です。
でもその質は随分と違います。
NMLで試聴してすぐに購入しました。
ヨッフムの牧歌的で楽天的なサウンドと異なり、ルネ・ヤーコプスのサウンドはもっと現代的な感性です。
伝統的なハイドン像とは異質かも知れませんが、アントニーニやトーマス・ファイで鍛えられた私を含め現代の多くの聴衆には自然に耳に馴染んでくるサウンドに思えます。
アダム・フィッシャー盤と同じような小編成のオーケストラでしょうが、弦楽四重奏曲に通ずるようなリアリティある繊細できびきびしたサウンドが、とても魅力的です。

ヘッドホンは、HD650バランス接続です。