共感と同調の違い | ヒーリングルーム Angel touch

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【より善く生きるためのヒント】
として、
癒しのステップに役立つヒントを綴っていきます。

 

 

 

いつも当ブログをお読みくださりありがとうございます。

 

昨年末頃から

『共感と同調』についてクライアントさんたちにお話することが続いたので、

今回はこの2つの違いについてお話ししたいと思います。

 

ちょっと難しいお話かもしれませんが、

とても大事な内容なのでぜひ読んでいただけると嬉しいです。

 

 

みなさんは

『共感』『同調』の違いをご存知でしょうか?

 

この二つを混同している人が多いのですが、

実際には全く違う状態です。

 

「共感力が大事」ということを聞いたことがある方は多いと思います。

 

確かにそうなのですが、

 

「では共感とはどういうことか?」

 

ということを改めて意識した時、

 

なんだかよくわからない、

という人が多いのも事実です。

 

そして同調と勘違いして理解していることも多く、

 

共感しようとするあまり同調してしまっていた、

ということがよくあります。

 

そのため、

違いをしっかり認識していることが大事です。

 

 

(違いを認識してニャ)

 

 

 

 

では、

共感とはどのようなものでしょうか?

 

共感とは、

他人の気持ちや感じ方に自分を同調させる資質や力を意味する。

他人の感情や経験を,あたかも自分自身のこととして考え感じ理解し、それと同調したり共有したりするということである。

その結果、ヒトは他人のことをより深く理解することができる

~コトバンクより~

 

 

一方、同調とは、

『調子を同じにすること。調子を合わせること』。

 

転じて、

他人がが経験した事柄や気持ちに入り込み、

あたかも自分の体験のように感じて、

相手と同じ意見や態度になることを指します。

 

ラジオやテレビにチャンネルを合わせたり、

楽器の音程を合わせるチューニングと考えると、

わかりやすいかもしれません。

 

 

この二つの違いを知っていることは、

非常に重要なことであり、

特にセラピストやヒーラーさんたちには

必須事項です。

 

混同していると知らず知らずのうちに「同調」してしまい、

相手の状態に呑み込まれてしまって

自分を保てなくなる可能性があるだけでなく、

適切なアドバイスやアプローチができなくなるからです。

 

エンパスやHSPさんにも同様のことが言えます。

彼らは相手の状態に「同調」しやすいので、

その結果相手のエネルギーと共鳴してしまい、

「やられて」しまうことが多いのです。

 

共感と同調の違いを知り、

同調ではなく共感ができるようになることで

そういったことを防げるようになります。

 

 

 

 

(ママに共感してほしいんだな)

 

 

 

 

 

辛く苦しい人や、

『困ったこまった』

と言っている人が身近にいる時、

その人やその状態と「共鳴」してしまい、

同じ気持ち、あるいはそれ以上になって

オロオロしたり、体調が悪くなったりしてしまう

 

これが「同調」です。

 

このような状態になると、

 もちろん自分も『苦しい』ので、

とにかくなんとかしなければ、

早くどうにかしなければ、と、

心配や不安が募り、

焦ったりパニックに陥ったりします。

 

 

同調している時、

私たちは「自分の領域」ではなく、

「他人の領域」に侵入しています。

 

『自分ができることとできないこと』

 

『手を差し伸べて良いことと

手を出すべきではないこと』

 

これらを混同してしまっています。

 

その結果、

自分ではどうにもできないことにまでなんとかしようとしたり、

適切ではないアドバイスや誘導をしたりしてしまいます。

 

親子や兄弟、恋人、近しい友人などには

特に起きやすい現象です。

 

 

 

一方、

共感ができている時は、

私たちは自分の領域にいるままで、

不必要な影響を受けることなく

相手の状態を理解し、寄り添うことができます。

 

自分までやられる(やられてしまう)

 

ことはありません。

 

 

 

人間関係において大事なのは

他者との境界線を保つことです。

(家族やパートナーであっても)

 

 

相手に寄り添うことは大事ですが、

『同じ』(同調、共鳴)になるのは良いことではありません。

 

同調してしまっては理性を保てず

建設的な解決策を見出すこともできないからです。

 

しかし共感すらできないと

相手には自分のことをわかってもらえないと感じるし、

的外れなことをしたり、

冷たい態度に感じられるような態度を取ってしまう、

ということになります。

 

 

 

 

(お花と同調しています)

 

 

 

 

もう一つ大事なのは

共感とアドバイスすることを区別する

ということです。

 

よく、男性は共感力が比較的低いと言われ、

女性はただ話を聞いてほしいだけなのにアドバイスばかりする、

しかも女性にとっては的外れなアドバイスが多い、

 

というような話がありますが、

 

男性に限らず、私たちは全体的に共感が苦手です。

 

こういったすれ違いは、

男女関係に限らず親子関係や家族でも良く見られます。

 

 

私たちはつい、アドバイスをしようとしてしまいますが

共感することと、

解決策を提示することは別のことなのです。

 

 

アドバイスはアドバイスで、

求められた時には必要かもしれませんが、

共感することはアドバイスをすることではない、

ということを覚えておきましょう。

 

 

特に親子関係では、

親はついすぐにアドバイスをしがちですが、

共感できていないと全く的外れなものになる可能性が高く、

余計なアドバイスは子どもとの関係性がこじれる原因となります。

 

 

アドバイスよりも共感の方が大事

であることを覚えておいてください。

 

 

共感ができれば、子どもは自然と自分で解決策を見出します。

でも共感がないままアドバイスをしてしまうと

子どもは自信や自己肯定感を持てず、問題が大きくなります。

 

つまり、かえって解決からは遠ざかることになってしまいます。

 

 

問題を解決したいなら、

まずは子どもを信頼してください。

 

早くなんとかしようとして、

むやみにアドバイスをしないように気をつけましょう。

 


 

(ただ聞いてほしかっただけだニャ。。。)

 

 

 

同調してしまったり、

共感するより先にアドバイスをしてしまったり、

 

なぜ私たちは共感がうまくできないのでしょうか?

 

 

それは、私たちのほとんどが

子どもの頃に適切な共感をしてもらった体験がないからです。

 

 

そう、私たちの親の世代も、

その親の世代も、

共感がなんだかわからないまま育児をしてきたのです。

 

 

だからこそ、私たちは共感を学ぶ必要があります。

 

 

同調ではなく共感をするには、

自分自身がしっかりグラウンディングして、

自分と他者との境界線をしっかり保つ必要があります。

 

 

マザーテレサの施設にボランティアに来た人が

苦しんでいる人々を目にして食べ物も入らなくなり体調を崩した時、

 

あなたの面倒まで見る余裕などないのだから、

そのような状態なら帰りなさい

 

とマザーテレサから叱責された、という逸話があります。 


この人は、同調してしまったため、

自分と他者との境界線を保てなかったのです。

 

同調して自分まで体調が悪くなってしまったら、

助けられるものも助けられません。

 

酸素マスクをつけるときは、

子どもではなくまず自分から、とも言われます。

自分がしっかりしていなければ、

子どもを助けることはできないからです。

 

 

今年は年明けから災害や大きな事件が多数起きていて、

直接巻き込まれなかった人たちも

気持ちが大きく揺さぶられています。

 

私にできることはないだろうか

私はこれでよいのだろうか

 

と思うならまず、

グラウンディングを意識し、

同調ではなく、共感を意識しましょう。

 

自分と他者との境界線をしっかりと保ててこそ、

共感ができ、

自分ができることを適切に行うことができます。

 

ぜひこの機会に、

あなたもこの二つの違いについて、意識してみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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~いつもお読みくださる皆さま、

 シェアしてくださる皆さま、本当にありがとうございます~

 

【過去記事】

ヘルスケアコラム

https://angeltouch-healing.jp/healthcare_column.html

 

ヒーリングコラム

https://angeltouch-healing.jp/healing_column.html

 

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ツルアリドオシ(神魂神社の森にて)