もうすっかり内容を忘れてしまっている『天涯客』
自力翻訳しながら読んでいたのは、一年も前のことなので仕方がないと言えば仕方がないのだけれども…。
自分が書いていたメモに驚いた。
そのまま、【転載】してみると――
『山河令』より、より変態ちっくに感じられる『天涯客』の老温…。
やっと活躍し始めるぞ、と(笑)
←え? マジで!?
こんなメモを書いた記憶は全くない
前回、第七話ラストにて――
鳴り響いた琴の音
もちろん、忘機琴の破障音などではない。
その琴の音は非常に鋭く、蜘蛛の糸が絡みつくかの如く、四方八方から聞こえてくるようで、なんとも言えない不気味な殺気を伴っていた。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
『山河令』では琵琶のようなものをかき鳴らしていた、あいつの登場である。
『天涯客』にはあの【毒蠍 四大刺客】なるものは登場しない。
(【毒蠍】は後々出てくる。あのイロモノ的四大刺客がいないだけだ)
なので…。
他三人は一体どこから来たものなのか、行方を捜索中である。
【本日、開店休業につき】~生日快乐! 今日こそ本当に休業か!?
『山河令/天涯客』語り~観&読み返している暇がないので、適当に語ってみた件(笑)
これらですでに触れていた件
耳にした途端、内息が乱れるような気がした顧湘。
だが機転を利かせ、耳を塞いで、音を聞かないようにする。
一方、寝ていたはずの温客行もいつの間にか起きていて、静かに窓の傍に立っていた…。
ほう…。
客桟を貸し切る金はなくとも、同じ宿には泊まっていたらしい(笑)
窓から差し込む月光が温客行の顔を照らす描写が、とても美しいのだ。
- 穏やかに見える表情
- その目は暗闇の中のある場所を瞬きもせずに見つめている
- 一見無表情のようだが、静かに笑みを含み、まるで冷たく不気味な石像のよう
登場は変態的でも(←おいっ)、決める時には決めてくる。
謎めいた演出がお好きとか(笑)
温客行は細長い指で窓の桟をなぞると、低く笑い声をたてた。
「魅曲秦松を呼ぶとは……こいつは小物ではない。誰を攻撃しているんだ?」
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
魅曲秦松は…
『天涯客』では
小物ではない!?
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
『山河令』では小物感ばりばりだったぞ
温客行は細長い指で窓の桟をなぞると、低く笑い声をたてた。
「阿湘、掃除がなってないぞ」←姑か!?
偽『天涯客』ふと思いついたページより
失礼<m(_ _)m>
その時――
何かが風を切る音を耳にする温客行。
一瞬、琴の音が止まる。
そして――
琴の音が激しくなると同時に、隣の部屋から聞こえてくる
【けたたましい笛の音】
吹いているのは、もちろん彼だ。
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
『山河令』では河原で繰り広げられたこの音楽会は、『天涯客』では客桟内で行われている。
いや…。
魅曲秦松がどこにいるのかは、表記がないのでわからない(笑)
多分、客桟の外から攻撃しているのだろう。
もしかしたら…。
前述した、老温が瞬きもせずに見つめている暗闇の中にいるのかもしれない。
計算したかのように、笛の鋭い音と琴の凶悪な音が激しくぶつかりあう。
琴の弦が、瞬時に切れた。
そして、すべてが静寂に包まれた。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
残念ながら…。
老温との間接〇〇もどきが演出されている、『山河令』での笛の貸し借りっこは、『天涯客』では存在しない
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
ちなみに、この笛は――
- 道中、退屈だったため周子舒が手作りしたもの
- 技術が未熟だったため、吹き出す音階はいつも不正確
- 音は荒々しく、掠れて雑音が混じる
- 使うことはないと思っていたが、役には立った模様
- たった一回吹いただけで、割れてしまった
そんな笛でも、武功が強ければ熟練の音色に勝てるのだ
(ΦωΦ)フフフ…
いや、そういうことじゃないよ
温客行と顧湘の会話内で…。
死んだか、もしくは経脈を断たれ無力な人になっているか、だと伝えられる魅曲秦松。
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
『天涯客』では姿を見せないので、その容姿の実力はいかほどかわからないのだけれども…。
誰だ?
「わからなくてもいい」などと思っているのは
口は悪いがいい子な顧湘は…
何故、無駄に人と争ったり、弱い者いじめをする必要があるのかを疑問に思い、温客行に尋ねる。
温客行は振り返り彼女を見た。
月明かりを背に受けて、全身が銀色の光で縁取られている。その表情はますますわからなくなり、しばらくして言った。「お前は誰もいじめることなく、私の様に善人になればいい」
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
言いながら部屋を出て行った温客行の、「善人」の言葉に、顧湘が怯えたのは言う間でもない(笑)
真面目な話…
第八章の「月色」というタイトルは…
老温を照らしている月明かりを指しているのだろうか…
…『山河令』で窓辺にもたれながら、笛を吹いていた老温を捜しに行ってみたのだけれども…
第何話だった?
(ノД`)・゜・。
周子舒によって、魅曲秦松の魔音は退けられたけれども…
『山河令』同様に、張成嶺はやられまくっていた
周子舒が間一髪で耳を塞いだものの、内傷を負い、嘔吐している。
周子舒は彼が若くして病にかかることを心配し、自分の呼吸を整えることもせず、手のひらを彼の背中に当て、深い声で 「集中しろ 」と指示した。
その後、張成嶺の体内に内力を巡らせ、彼の顔色が少し和らいだのを見て、初めて掌を引いたが、周子舒はすでに汗だくだった。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
『山河令』のように一晩ゆっくりと【内傷】の治し方を教えている暇はなかったようだ(笑)
元【天窗】の首領ゆえ――
とても物知りな周子舒。
もちろん、先ほどの琴の音が始まると同時に、誰が攻撃してきたのかも気づいていた。
姿は現さないが、周子舒が説明してくれている…
【魅曲秦松】
- 噂では、宦官
- 女装を好み、赤と緑色のものを身につけ、自分が毒物であることを示している
- 殺人を請け負い、血を見せることのない殺人を生業とする
- 「より多く金を払う者と取引する」という原則をもつ
全盛期のように自分(の武功)に自信が持てず、手加減しなかったため、周子舒は魅曲秦松が死んでいることをほぼ確信していた。
気配もなく窓の外に現れる温客行
拍手&戯言とともに(笑)
「この夜想曲に折柳(別れの際に歌われる折楊柳の曲)を聞いて、誰が故郷を恋い慕う思いを起こさずにはいられようか――この星と月の夜、周兄と琴と笛の音楽、このように優雅なものは、美人でなければ実現できない」
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
『山河令』第三話の掛け合いは――
周子舒は深呼吸をして窓を押し開くと、青々とした緑黄色の顔を指差し、非常にぼんやりした表情で温客行を見つめ、「美人?」と尋ねた。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
ほぼほぼこの第八章につまっている。
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
老温のこれは『天涯客』ではない(笑)
『天涯客』ではさすがに…
周子舒の変装の顔を見て、むせ込んでいる
さすがにこの顔は「美しい」と思っていないようだ。
周子舒は足を上げて窓際に座り、彼の視線を追った。
この夜は満月だった。月光は水の如く降り注ぎ、地面は霜を散りばめたかのようで、特に明るく感じられる。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
これかね?
『天涯客』内ではこの夜、満月なのだけれども…。
確かに、『山河令』でも明るい月夜なんだ。
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
なかなか空が映らなくて確認できず…。
唯一、左上に見切れて映っているのがやはり、満月だと思われる。
きちんと月齢を合わせているんだね
只今の二人の立ち位置を再確認すると…
周子舒は窓際に足をあげて座っており、温客行は窓の外に立っている。
温客行から、同類のような匂いを感じている周子舒。
- 自分と共に来ることで、何の利益があるのか?
- 張成嶺を追って太湖に行くのは、何かしらの目的があるのか?
根掘り葉掘り詮索する悪い癖が始まり、自らを嘲っていたりするのだが…。
驚くべきことに…
見下ろすと、温客行が興味深そうに見ていたので、周子舒は笑ってみせた。
「温兄。もしも本当に興味があるなら、私の皮膚を剥がして、中に何層の肉と骨があるのか見てみたらどう?」
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
…え?
自分から誘ってる!?
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
いや、そんなわけはない(笑)
その機会を逃さず、温客行は手を伸ばすけれど、警戒していた周子舒に阻まれる。
目まぐるしく交わされる十数手もの技。
ここで…。
窓際にいて行動が制限されていた周子舒は不利だと感じ、窓の外に飛び降りる。
だがしかし。
夜だったので、七竅三秋釘の発作が起き始め――
瞬く間に温客行の手のひらはすでに胸に届き、強い風が吹いてきたが、寸前で止まった。
周子舒は胸の前で止まった手を見下ろしながら、表情は穏やかなまま、笑った。「温兄のお気遣いに感謝する……」
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
なんてフェアプレイな温客行
(ΦωΦ)フフフ…
…なわけないよ
攻撃は止めても、手は止めないとか(笑)
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
突然、顔を撫でるだけでなく、指でゆっくりと揉んでくる!
周子舒が後ずさりする前に、顧湘が騒ぎを聞きつけ、窓から顔を突き出した。だが一瞥しただけで、目を覆って頭を引っ込め、口を動かした。
「ああ! あれじゃあ痴漢じゃないの!」
――間違いなく、それは彼(周子舒)の心の声でもある。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
愛すべきツッコミを繰り出す『天涯客』の顧湘(笑)
真剣な表情でさらに周子舒に迫る温客行
やばい。
このままでは本当に、老温が「痴漢」になってしまう。
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
場所が違うだけで、このやりとりは原作通りだったのだ。
そんな二人のやりとりは、『山河令』第三話。
周子舒の顔が作り物ではなく、本当に(ぶさいくなことに)傷ついたのか、その場をあっさりと立ち去る温客行。
部屋に戻るのではなく…。
彼は外歩きをしに行った――
「よかった! 旦那様は現実を受け入れられず、勾欄院に彼の美人を探しに行ったみたい。旦那様がいなくなったなら、私たちは早く寝ることができるわね」
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
この顧湘の言葉…
「勾欄院に彼の美人を探しに行った」のが本当かどうかは、ここでは確認できない。
(ΦωΦ)フフフ…
でもきっと、行っている
残された周子舒は、七竅三秋釘の発作の苦しさを声も出さずにストイックに耐え…。
部屋へと戻っていったのだった。
三日後――
周子舒は張成嶺を連れ、無事に太湖に到着した。
すでに張家の悲報は広く知れ渡っており、張成嶺の生還は喜びをもって迎え入れられている。
周子舒は、やっと誰かが地下で祖先を探すのを心配する必要がなくなったと安堵した――徳を積んで良いことをするのは、本当に大変なことだった。
priest『天涯客』第8章「月色」より翻訳引用
阿絮の顔を揉んでからのこの三日間…。
老温はいったい、どこで何をしていたのだろうか。
【勾欄院】とやらで彼の美人と戯れまくっていないことを祈りたい
(。-人-。)