ちょい出し映像だけで泣きそう……。
『滑走屋』のメイキング・ドキュメンタリーを見ました。
たっぷり2時間28分あったのに、あっという間。
いやぁ、予想はしていましたが、予想以上に大変だった舞台裏。出演スケーターたちにとっては「地獄の強化合宿」でした。でも、大ちゃんが目の前で実演して、手取り足取り指導してくれるなんて普通はないことことだから、若いスケーターたちにとっては本当に得難い経験だったことでしょう。みんな、練習⇒ゲネプロ⇒初演、その後公演の回を重ねるごとに進化が凄かったもの。
初のフルプロデュースだった大ちゃんにとっても、経験値を積むというにはあまりに過酷な環境でしたね。大ちゃん、初演のときからすでにげっそりしていましたから(そりゃあ、何公演目かの最後のご挨拶で、座長自ら「ブラック企業なみ」とか口走っちゃうのも無理はない)。体調不良者が出なかったとしても、綱渡りのスケジュール。こういうことは今回だけにして、次回からは全員元気に本番を迎えられるスケジュール、自分のソロ・プログラムも初演から仕上げられるスケジュールで臨んでほしいです。
一人ひとり異なるデザインの衣装も含めて、音楽、振り付け、照明と細かくこだわるプロデューサー。「細かいかなぁ?」と本人は言ってましたが、細かいと思います(笑)。でも、そのこだわりがアイスショーのクオリティーを高めているのも事実。細かいだけでなく、出演者への細やかの心配りも、大ちゃんらしかったですね。、滑走屋パーカーを手渡ししながら、一人ひとりに「よろしくね」と声をかけるところとか。
シングルスケーターたちが取り組む初めてのリフトに、難しい技をやらせようとしたのにはびっくり! 自分が何カ月もかかって習得したリフト(それもパートナーはアイスダンサー)を、シングルスケーター同士で数日でできると本気で思ったとしたら、どうかしてるわ(苦笑)。クリスマス・オン・アイス2014の真央ちゃんとの簡単なリフトでさえあんなに苦戦したの、忘れちゃったのでしょうか。
頼りになる右腕、友野くん。『ハバネラ』のピンチヒッターを引き受けながら「僕が、やりたかったんで」とさらっと言ってて、本当に男前。自分のプログラム(Halston)は毎回ほぼ完璧だったうえに、裏では、試合後遅れて参加することになった草太くんへのアドバイスとか、いろいろみんなをまとめてくれて、ありがとう!
大ちゃんが絶賛していた、大ちゃんに傘を渡す時の三宅咲綺ちゃんの表情。私も現地でほぼ正面から見た回があって、印象に残っています。配信でもちゃんと表情を捕らえてくれていて、嬉しかった。実は、「凶器の椅子プロ」で、椅子に座って不気味に大笑いする咲綺ちゃんも、凄かったんです。
練習も本番もあんなに過酷だったのに、最後にみんな「スケートやって来てよかった」「スケートが好きって改めて思った」と言っていて、本当に感動的でした。
高志郎くんのソロナンバーは絶対見たいし、星南くんの新プロ(振り付け:吉野晃平さん)も、とてもスタイリッシュで星南くんの新しい魅力いっぱいなので、また見たい。今回体調不良で涙を呑んで欠場したメンバーも入ったフルメンバーで、『滑走屋』の再演、絶対に実現してほしいですよね。
GOETHEの連載Web記事が、ちょうどカンパニーを語っているところ。
高橋大輔が抱くカンパニー設立の夢。世界のメダル無くとも、スケートを仕事にできる時代に | GOETHE (goetheweb.jp)
昔は恋愛体質だったけど今は…!? 高橋大輔38歳のプライベートに迫る | GOETHE (goetheweb.jp)
改めて、田中亜紀子さんの「『滑走屋』本番レポート」も。
「こんな大輔見たことない」高橋大輔が挑んだ「滑走屋」“職人たち”の地力と誇り(田中 亜紀子) | FRaU (gendai.media)
選手もスタッフも思わず涙…高橋大輔「滑走屋」が起こした化学反応(田中 亜紀子) | FRaU (gendai.media)